スポーツカーの購入を検討しているあなた。
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スポーツカーは憧れの対象ですが、購入後に「維持費が高すぎる」「日常使いに不便」と後悔する人が少なくありません。
本記事では、スポーツカーが「やめとけ」と言われる理由、人気3車種の維持費比較、そして後悔しない選び方を2025年最新データで徹底解説します。
スポーツカーが「やめとけ」と言われる5つの理由
維持費が普通車の1.5〜2倍かかる
スポーツカーは一般的な乗用車と比較して、維持費が大幅に高額になります。
2025年の調査によると、一般車の月間維持費平均は14,100円ですが、スポーツカーは月3〜5万円かかるケースも珍しくありません。
維持費が高くなる主な要因は以下の通りです。
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ハイオクガソリン指定:レギュラーより約10〜15円/L高く、年間3〜5万円のコスト増
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タイヤ代が高額:専用サイズで1本2〜5万円、4本交換で20万円前後
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車検費用が高い:ブレーキパッドなど消耗品が高額で15〜20万円
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自動車税・重量税:排気量に応じて年間4〜6万円
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任意保険料が割高:車両保険込みで年間8〜30万円
年間維持費は車種によって異なりますが、最低でも40万円、高額なモデルでは80万円以上かかります。
エンジンに負荷がかかり故障しやすい
スポーツカーは急加速を楽しむ設計のため、エンジンに過度な負担がかかります。
特に高出力エンジンは、乱暴な運転で故障につながるリスクが高まります。
故障リスクが高い理由は以下の通りです。
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高出力エンジンは通常走行でも負荷が大きい
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スポーティな運転は車体への負担も増大させる
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繰り返しの急加速でエンジンに過度な負担がかかる
特にマツダRX-7のロータリーエンジンは、オーバーホールに100万円以上かかるケースもあります。
修理費用の高さは、スポーツカーの大きなデメリットです。
燃費が悪く日常使いに不向き
スポーツカーは走行性能を重視するため、燃費は二の次です。
2025年の調査では、ドライバーの66.0%が「ガソリン代・燃料代」を維持費の負担と感じています。
実燃費の例は以下の通りです。
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マツダRX-7:実燃費6〜8km/L
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トヨタ86:実燃費10〜12km/L
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日産フェアレディZ:実燃費8〜10km/L
通勤など日常使いをメインに考えているなら、ガソリン代が家計を圧迫する可能性があります。
月1,000km走行する場合、普通車と比較して月2〜3万円のガソリン代増加を覚悟する必要があります。
室内空間が狭く実用性が低い
スポーツカーは走行性能を優先するため、居住性は犠牲になっています。
実用性が低い具体例は以下の通りです。
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後部座席が狭い:大人が長時間座るのは困難、実質的に荷物置き場
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トランクが小さい:大きな荷物が積めず、旅行には不向き
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乗り降りしにくい:車高が低く、腰への負担が大きい
家族4人での移動や、大きな買い物をする機会が多い人には、スポーツカーは不向きです。
事故リスクが高く廃車になりやすい
スポーツカーは圧倒的な加速感とスピード感が魅力ですが、それゆえに事故リスクも高まります。
廃車になりやすい理由は以下の通りです。
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スピードを出して技術的な運転をする人が多い
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事故時の損傷が激しく、修理不可能なケースも多い
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維持費の高さから手放す人が多く、中古市場に流出する
スポーツカーは一般的な乗用車に比べて廃車になりやすい傾向があり、リセールバリューも低下しやすいです。
人気スポーツカー3車種の維持費と後悔ポイント徹底比較
マツダRX-7|ロータリーエンジンの維持費は覚悟が必要
年間維持費目安:60〜80万円
主な維持費内訳は以下の通りです。
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自動車税:51,700円(2,000cc超のロータリー換算)
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車検費用:15〜20万円(2年に1回)
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任意保険:10〜15万円/年
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ガソリン代:約20万円/年(月1,000km走行、実燃費7km/L、ハイオク180円/Lで計算)
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メンテナンス費:年10〜30万円
後悔ポイントは以下の通りです。
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ロータリーエンジンのオーバーホールは100万円超
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燃費が極端に悪い(6〜8km/L)
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専門店でないと整備できず、整備工場の選択肢が限られる
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部品の入手が困難で、修理に時間がかかる
RX-7は生産終了から20年以上経過しており、メンテナンス費用の高さは覚悟が必要です。
→ 詳しくは:[rx7やめとけ|維持できない理由と年間維持費を徹底解説]
トヨタ86|中古購入は要注意
年間維持費目安:40〜50万円
主な維持費内訳は以下の通りです。
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自動車税:39,500円(2,000cc)
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車検費用:10〜15万円(2年に1回)
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任意保険:8〜12万円/年
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ガソリン代:約15万円/年(月1,000km走行、実燃費11km/L、ハイオク180円/Lで計算)
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メンテナンス費:年5〜15万円
後悔ポイントは以下の通りです。
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中古車は改造車が多く、故障リスクが高い
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ターボ搭載車は壊れやすい傾向がある
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後部座席は飾り程度で、実用性がない
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乗り心地が硬く、長距離ドライブは疲れる
86は比較的維持費が抑えられますが、中古購入時は前オーナーの使用状況を必ず確認しましょう。
→ 詳しくは:[86中古やめとけ|失敗しない中古86の選び方]
日産フェアレディZ|新型はがっかりという声も
年間維持費目安:50〜70万円
主な維持費内訳は以下の通りです。
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自動車税:51,700円(3,000cc)
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車検費用:15〜20万円(2年に1回)
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任意保険:10〜15万円/年
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ガソリン代:約18万円/年(月1,000km走行、実燃費9km/L、ハイオク180円/Lで計算)
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メンテナンス費:年10〜20万円
後悔ポイントは以下の通りです。
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新型はデザインに賛否両論があり、「期待外れ」という声も
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車両価格が高額(新車600万円〜)
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中古は安い理由を見極める必要がある(事故歴、改造歴など)
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燃費が悪く、ガソリン代が月1.5万円以上かかる
新型フェアレディZは往年のZ好きには刺さるデザインですが、万人受けしないのも事実です。
→ 詳しくは:[新型フェアレディZがっかり|期待外れと言われる理由]
スポーツカー購入で後悔しない5つのチェックリスト
維持費60万円を許容できるか
スポーツカーの年間維持費は最低でも40万円、車種によっては80万円以上かかります。
確認すべきポイントは以下の通りです。
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月5万円の維持費を払い続けられるか
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突発的な修理費(10〜30万円)に対応できる貯金があるか
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ガソリン代が倍になっても問題ないか
維持費をシミュレーションし、家計に無理がないか必ず確認しましょう。
「維持費が払えなくなって泣く泣く手放した」という失敗例は非常に多いです。
用途は週末ドライブがメインか
スポーツカーは日常使いには向きません。
こんな人は後悔します。
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毎日の通勤に使いたい:燃費が悪く経済的負担が大きい
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家族4人で遠出したい:後部座席が狭く実用性がない
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大きな荷物を頻繁に運ぶ:トランクが小さく不便
おすすめの使い方は以下の通りです。
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週末のドライブ専用
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サーキット走行を楽しむセカンドカー
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通勤は別の車を使う
スポーツカーは「趣味の車」と割り切れる人に向いています。
中古車は必ず専門店で購入する
中古スポーツカーは改造車や事故車が多く混在しています。
中古購入時のチェックポイントは以下の通りです。
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整備記録簿が完備されているか
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修復歴がないか(事故車は避ける)
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エンジン・足回りの状態を専門家に確認してもらう
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試乗して異音や振動がないか確認
信頼できる専門店で、プロの目で状態を確認してもらうことが必須です。
個人売買やオークションは、よほど車に詳しくない限り避けるべきです。
ハイオク指定・専用タイヤのコストを理解する
スポーツカー特有のランニングコストを把握しましょう。
見落としがちなコストは以下の通りです。
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ハイオクガソリンは年間3〜5万円高い
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専用タイヤは4本で10〜20万円
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ブレーキパッド交換は1回5〜10万円
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オイル交換は3,000〜5,000kmごとに必要
これらの費用を事前に計算に入れておかないと、後から家計を圧迫します。
保険料・車検費用を事前に見積もる
スポーツカーは保険料・車検費用が高額です。
確認すべきことは以下の通りです。
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複数の保険会社で見積もりを取る(年間5万円以上差が出る)
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車検の予想費用を整備工場に確認(15〜20万円が目安)
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車両保険の加入有無を検討(盗難・事故リスクが高い)
購入前に必ず複数社から見積もりを取り、総コストを把握しましょう。
2025年の保険料は車種によって大きく異なり、スポーツカーは料率クラスが高く設定されています。
実際のオーナーの声|満足している人・後悔している人
満足しているオーナーの共通点
スポーツカーに満足しているオーナーには、以下の共通点があります。
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週末ドライブ専用として割り切っている
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維持費を事前に把握し、十分な予算を確保していた
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スポーツカーならではの走行性能を楽しんでいる
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サーキット走行やドライブイベントに参加している
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セカンドカーとして所有し、日常は別の車を使用している
「趣味の車」と割り切り、維持費も「趣味の費用」として楽しめる人が満足しています。
後悔したオーナーのリアルな体験談
一方で、後悔しているオーナーの声も多数あります。
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日常使いで燃費の悪さに苦しむ:「通勤に使ったら月のガソリン代が5万円になった」
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維持費の高さで家計を圧迫:「車検で20万円、タイヤ交換で15万円、貯金が底をついた」
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室内空間の狭さで不便:「子供が生まれて後部座席に乗せられず、結局手放した」
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故障の多さに疲弊:「エンジントラブルで修理費30万円、もう乗りたくない」
特に「日常使いを想定していた」「家族構成が変わった」という人は高確率で後悔しています。
スイフトスポーツ・カローラスポーツの口コミ
本格スポーツカーではなく、スポーティなハッチバックも選択肢の一つです。
スイフトスポーツの特徴は以下の通りです。
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維持費が安い(年間30〜40万円)
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実用性が高い(5人乗り、トランクもそこそこ広い)
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本格スポーツカーほどの走行性能はない
カローラスポーツの特徴は以下の通りです。
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ハイブリッド車は燃費が良い(実燃費20km/L超)
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先進安全技術が充実
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スポーツカーとしての走りは物足りない
「スポーツカーの雰囲気を味わいたいが、実用性も欲しい」という人には、これらの車種も検討する価値があります。
スポーツカーの維持費を抑える3つの節約術
車両保険を見直す
車両保険は保険料の大部分を占めるため、見直しで大幅な節約が可能です。
具体的な方法は以下の通りです。
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免責金額を5〜10万円に設定:保険料が年2〜3万円安くなる
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エコノミー型に変更:一般型より年3〜5万円安い
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年間走行距離が少ない場合は走行距離割引を活用
ただし古い車は車両保険を外すのも選択肢です。
時価額が低い車に高額な車両保険をかけるのは非効率です。
整備は専門店で定期的に行う
スポーツカーは専門店での定期メンテナンスが長持ちの秘訣です。
長持ちさせるコツは以下の通りです。
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3,000〜5,000kmごとにオイル交換
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冷却系統を定期点検(オーバーヒート防止)
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ブレーキパッドは早めに交換(事故防止)
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タイヤの空気圧を月1回チェック
「安いから」とディーラー以外で整備すると、後で高額修理につながる可能性があります。
専門店で適切にメンテナンスすることで、長期的には費用を抑えられます。
燃費を意識した運転を心がける
スポーツカーでも運転方法次第で燃費は改善できます。
燃費向上のポイントは以下の通りです。
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急加速・急ブレーキを避ける
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エンジン回転数を抑えた運転(2,000〜3,000rpm)
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不要な荷物を降ろす(車重を軽くする)
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アイドリングストップを活用する
これらを実践すれば、燃費が10〜20%改善することもあります。
ただし、スポーツカーの魅力である「加速感」を封印することになるため、バランスが重要です。
こんな人にはスポーツカーをおすすめしません
車を日常の足として使いたい人
スポーツカーは燃費が悪く、実用性も低いため、日常使いには不向きです。
通勤や買い物がメインなら、燃費の良いコンパクトカーやハイブリッド車を選ぶべきです。
家族4人で乗りたい人
スポーツカーの後部座席は狭く、大人が長時間座るのは困難です。
ファミリーカーが必要なら、SUVやミニバンを選びましょう。
車にお金をかけたくない人
年間維持費60万円以上、突発的な修理で10〜30万円かかることもあります。
車にお金をかけられない人は、軽自動車やコンパクトカーが無難です。
車の知識がまったくない人
スポーツカーは定期的なメンテナンスが必須で、異常を早期発見する知識も必要です。
車の知識がない人が購入すると、高額修理につながるリスクが高まります。
後悔しないスポーツカーライフを送るために
スポーツカーは「やめとけ」と言われることが多いですが、事前に正しい知識を持てば、最高のカーライフを楽しめます。
スポーツカー購入前の確認事項は以下の通りです。
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年間維持費60万円以上を許容できるか
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用途は週末ドライブがメインか
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中古購入は専門店で状態確認を徹底
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ハイオク・専用タイヤのコストを理解しているか
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保険料・車検費用を事前に見積もったか
これらのチェックポイントをクリアできるなら、あなたはスポーツカーオーナーとして最高の時間を過ごせるでしょう。
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参考サイト
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ソニー損保「2025年 全国カーライフ実態調査」
https://from.sonysonpo.co.jp/topics/pr/2025/08/20250821.html -
一般社団法人 日本自動車工業会(JAMA)
https://www.jama.or.jp/