SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の購入を検討しているあなた。
「SUV 後悔」「買ってはいけないSUV」といった検索をしていませんか?
SUVは見た目のカッコよさと実用性を兼ね備えた人気カテゴリーですが、購入後に「燃費が悪すぎる」「乗り心地が硬い」「維持費が高すぎる」と後悔する人が少なくありません。
本記事では、SUV購入で後悔する5つの共通パターン、サイズ別の選び方、そして失敗しないための具体的なチェックポイントを、2025年最新データで徹底解説します。
【この記事でわかること】
- ✅ SUV購入で後悔する5つの共通パターン
- ✅ サイズ別SUVの特徴と選び方(コンパクト/ミドル/大型)
- ✅ SUVの年間維持費の実態と節約術
- ✅ 試乗で確認すべき7つのチェックポイント
- ✅ SUV購入で後悔しないための5つのチェックリスト
- ✅ 人気SUV14車種の比較データ
人気SUV14車種 一覧比較テーブル
サイズ別・価格帯別の主要SUV比較
| 車種名 | サイズ区分 | 価格帯 | 燃費目安 | 主な後悔ポイント |
|---|---|---|---|---|
| カローラクロス | コンパクト | 276〜390万円 | 26.4km/L | 内装質感・乗り心地 |
| ヴェゼル | コンパクト | 250〜330万円 | 25.0km/L | 荷室狭い・後席狭い |
| CX-30 | コンパクト | 260〜400万円 | 15〜20km/L | 実用性低い・後席狭い |
| フィットクロスター | コンパクト | 230〜270万円 | 20〜27km/L | SUVらしさ不足 |
| ハリアー | ミドル | 320〜500万円 | 15〜22km/L | 価格高・維持費高 |
| クロストレック | ミドル | 300〜380万円 | 14〜18km/L | 内装チープ・価格高 |
| レイバック | ミドル | 400〜460万円 | 13〜15km/L | 価格高・実用性低 |
| フォレスター | ミドル | 310〜370万円 | 13〜18km/L | 燃費悪い・価格上昇 |
| RAV4 | ミドル | 310〜450万円 | 15〜21km/L | 乗り心地硬い・価格高 |
| エクストレイル | ミドル | 350〜500万円 | 18〜19km/L | 価格高・e-POWER音 |
| プラド | 大型 | 500〜700万円 | 8〜11km/L | 維持費高・燃費悪 |
| CX-90 | 大型 | 550〜750万円 | 10〜12km/L | 価格高・燃費悪 |
| セレナ | ミニバン | 290〜450万円 | 18〜20km/L | 走行性能・デザイン |
| ヴォクシー | ミニバン | 310〜400万円 | 19〜23km/L | 価格高・乗り心地 |
上記14車種の詳細な後悔ポイントと対策については、各車種の詳細記事(カローラクロス、ヴェゼル、ハリアー、RAV4など)で徹底解説しています。
SUV購入で後悔する5つの共通パターン
SUVは車種によって個性が大きく異なりますが、購入後に「後悔した」と感じるポイントには、ジャンル全体に共通するパターンがあります。
以下の5つの後悔パターンを事前に理解することが、失敗しないSUV選びの第一歩です。
共通パターン①:燃費の悪さで月々のガソリン代が急増
SUVの最大の後悔ポイントは「燃費の悪さ」です。
セダンやコンパクトカーと比較して、SUVは車重が重く、空気抵抗も大きいため、どうしても燃費性能が劣ります。
【SUVの燃費の実態】
- コンパクトSUV(ハイブリッド):実燃費18〜22km/L程度
- ミドルSUV(ハイブリッド):実燃費15〜18km/L程度
- 大型SUV(ガソリン):実燃費8〜12km/L程度
- コンパクトカー(ハイブリッド):実燃費25〜30km/L程度
【月間ガソリン代の具体例(月1,000km走行・レギュラー170円/L)】
■ コンパクトカー(実燃費27km/L):月6,300円
■ コンパクトSUV(実燃費20km/L):月8,500円
■ 大型SUV(実燃費10km/L):月17,000円
大型SUVの場合、コンパクトカーと比較して月々1万円以上、年間12万円以上のガソリン代の差が発生します。
この差を理解せずに購入すると、毎月のガソリン代が家計を圧迫し、「こんなはずではなかった」と後悔することになります。
【対策方法】
- 年間走行距離を正確に把握し、燃料費をシミュレーションする
- 燃費を重視するなら、必ずハイブリッドモデルを選ぶ
- 月1,500km以上走行する場合は、SUVではなくハイブリッドセダンも検討
→ カローラクロスやRAV4など、各車種の具体的な実燃費データは個別記事で解説しています。
共通パターン②:乗り心地が硬く家族から不評
SUVは「走破性」や「スポーティな走り」を重視するため、サスペンションが硬めに設定されている車種が多いです。
特にドライバーは「安定感がある」と評価しても、後部座席の家族からは「突き上げが強い」「乗り心地が悪い」と不評を買うケースが非常に多いです。
【乗り心地が硬くなる原因】
- 車高が高い:重心が高くなり、カーブで揺れやすい
- 大径タイヤ:18インチ以上の大きなタイヤは路面からの衝撃を拾いやすい
- 硬めのサスペンション:スポーティな走りを優先した設定
- 後席の突き上げ:特に2WD車のトーションビーム式サスペンションは後席で振動を感じやすい
【後悔しやすいパターン】
- 試乗時に運転席だけ座って「問題ない」と判断した
- 購入後、家族を乗せたら「乗り心地が悪い」とクレームが出た
- 長距離ドライブで後部座席の子供が車酔いした
- 「ファミリーカー」として購入したのに、家族に不評
【対策方法】
- 試乗時に必ず後部座席に座る(家族に運転してもらい、自分が後席で体感)
- 段差やマンホールのある道をあえて走り、突き上げ感を確認
- 乗り心地を最優先するなら、ミニバンやセダンも選択肢に入れる
- タイヤサイズが小さいグレード(16〜17インチ)を選ぶ
→ カローラクロスの乗り心地問題、RAV4の硬めの足回りなど、車種別の詳細は個別記事で解説しています。
共通パターン③:内装の質感が価格に見合わない
SUVは「見た目のカッコよさ」で選ばれることが多いですが、購入後に運転席に座ってみて「内装がチープ」「プラスチック感が強い」と後悔するパターンが非常に多いです。
特に300万円を超える価格帯のSUVで、ダッシュボードやドアトリムに硬質プラスチック(ハードプラ)が多用されていると、「この価格でこの質感?」と失望します。
【内装の質感で後悔しやすい車種の特徴】
- ダッシュボードやドアトリムが硬質プラスチック(触ると明らかに硬い)
- ピアノブラック塗装が多用され、指紋や傷が目立つ
- シートの素材が安っぽい(ファブリックでも質感の低いもの)
- 収納スペースが少なく、使い勝手が悪い
【価格帯別の内装質感の傾向】
■ 200万円台のSUV:ハードプラが多いのは仕方ない
■ 300万円台のSUV:ソフトパッドや合成レザーの使用を期待するが、車種によって差が大きい
■ 400万円以上のSUV:本革シートやソフトパッドが必須。これがないと「高級感ゼロ」
【対策方法】
- 試乗時に必ずダッシュボードとドアトリムを触って質感を確認
- 競合車種(特に同価格帯のホンダ・ヴェゼルやマツダCX-30)と内装を比較
- 上位グレードで本革シートやソフトパッドが追加されるか確認
→ カローラクロスの内装チープ問題、クロストレックの価格に見合わない質感など、車種別の評価は個別記事で解説しています。
共通パターン④:維持費が想定の1.5〜2倍かかった
SUVの年間維持費は、セダンやコンパクトカーと比較して1.5倍〜2倍かかります。
購入時の車両価格だけを見て決断し、維持費を計算していなかったために、購入後に家計が苦しくなるパターンが非常に多いです。
【SUVの年間維持費の内訳(平均)】
■ コンパクトSUV:年間40〜60万円
- 自動車税:3万〜4万円
- 任意保険:5万〜8万円
- 燃料費:12万〜18万円(月1,000km走行)
- 車検・メンテナンス:8万〜12万円
- 駐車場代:12万〜24万円(月1〜2万円)
■ ミドルSUV:年間50〜80万円
■ 大型SUV:年間70〜100万円以上
【特に高額になる項目】
- タイヤ代:18インチ以上の大径タイヤは4本で8万〜15万円(コンパクトカーの2倍)
- 燃料費:燃費が悪いため、年間走行距離が多いと急激に増加
- 任意保険:車両価格が高いと保険料も高額になる
【対策方法】
- 購入前に年間維持費(月5万円以上)を計算し、家計が耐えられるか確認
- タイヤサイズが小さいグレードを選ぶ(16〜17インチ)
- 任意保険は複数社で見積もりを取り、年2〜3万円削減
→ ハリアーやプラドなど、高額維持費の車種については個別記事で詳しく解説しています。
共通パターン⑤:実用性が低く日常使いに不向き
SUVは「見た目のカッコよさ」を優先した結果、実用性が犠牲になっている車種が多いです。
特に以下の点で「日常使いに不向き」と後悔するケースが頻発しています。
【実用性で後悔しやすいポイント】
- 後部座席が狭い:デザイン優先で後席の頭上や足元が窮屈(特にクーペ型SUV)
- 荷室が思ったより狭い:SUVなのにベビーカーが積めない車種も
- 乗り降りが大変:車高が高すぎて、子供や高齢者が乗り降りしにくい
- 視界が悪い:Cピラーが太く、後方視界が悪い(駐車が困難)
- 小回りが利かない:最小回転半径が大きく、狭い道でUターンできない
【対策方法】
- 後部座席に実際に座って、足元・頭上のスペースを確認
- ベビーカーや大きな荷物を積む予定なら、荷室容量(L数)を必ず確認
- 最小回転半径が5.5m以下の車種を選ぶ(狭い道でも安心)
→ CX-30やレイバックなど、実用性が低い車種の詳細は個別記事で解説しています。
サイズ別SUVの選び方
SUVは大きく分けて「コンパクトSUV」「ミドルSUV」「大型SUV」の3つのサイズに分類されます。
どのサイズを選ぶかで、使い勝手・維持費・満足度が大きく変わるため、自分のライフスタイルに合ったサイズを選ぶことが最重要です。
コンパクトSUV(全長4,200〜4,500mm)
【代表的な車種】
ヴェゼル、カローラクロス、CX-30、ヤリスクロス、フィットクロスターなど
【特徴】
- 価格帯:230〜400万円
- 燃費:実燃費18〜25km/L(ハイブリッド)
- 年間維持費:40〜60万円
- 最小回転半径:5.2〜5.5m程度
【メリット】
- 街乗りでの扱いやすさが抜群(狭い道でも安心)
- 燃費が良く、維持費が安い(特にハイブリッド)
- 機械式駐車場にも対応できる車種が多い(全幅1,800mm以下)
- 価格が比較的手頃で、初めてのSUVに最適
【デメリット】
- 後部座席が狭い車種が多い(大人3人は窮屈)
- 荷室容量が限定的(大型スーツケース2個が限界)
- 高速道路での加速性能がやや物足りない
- SUVとしての迫力や存在感に欠ける
【こんな人におすすめ】
- 夫婦2人または小さな子供1人の3人家族
- 街乗りがメインで、たまに高速道路を使う程度
- 維持費(特に燃費)を最重視したい人
- 初めてSUVを購入する人
→ カローラクロス、ヴェゼル、CX-30の詳細比較は個別記事をご覧ください。
ミドルSUV(全長4,500〜4,800mm)
【代表的な車種】
ハリアー、RAV4、エクストレイル、クロストレック、フォレスター、レイバックなど
【特徴】
- 価格帯:300〜550万円
- 燃費:実燃費13〜20km/L(ハイブリッド)
- 年間維持費:50〜80万円
- 最小回転半径:5.5〜5.9m程度
【メリット】
- 後部座席が広く、大人4人が快適に乗車可能
- 荷室容量が大きく、ベビーカーやゴルフバッグが余裕で積める
- 高速道路での安定性が高く、長距離ドライブに最適
- SUVとしての存在感と迫力がある
- 雪道や悪路にも対応できる4WDモデルが充実
【デメリット】
- 価格が高い(400万円超の車種が多い)
- 燃費がコンパクトSUVより悪い(実燃費15km/L前後)
- 最小回転半径が大きく、狭い道でのUターンが困難
- 機械式駐車場に入らない(全幅1,850mm超)
- タイヤ代が高額(18インチ以上)
【こんな人におすすめ】
- 4人家族(夫婦+子供2人)で、頻繁に家族全員で出かける
- キャンプやアウトドアが趣味で、荷物をたくさん積みたい
- 高速道路や長距離ドライブが多い
- 雪国在住で、冬場は4WDが必須
- SUVの存在感・迫力を重視したい
→ ハリアー、RAV4、エクストレイル、クロストレックの詳細比較は個別記事をご覧ください。
大型SUV(全長4,800mm超)
【代表的な車種】
ランドクルーザープラド、CX-90、アルファードなど
【特徴】
- 価格帯:500〜800万円
- 燃費:実燃費8〜12km/L
- 年間維持費:70〜100万円以上
- 最小回転半径:5.8〜6.2m程度
【メリット】
- 3列シート7人乗りが選択可能(大家族に対応)
- 圧倒的な存在感と高級感
- 本格的なオフロード走行が可能(プラドなど)
- 荷室容量が最大級(後席を倒せば車中泊も可能)
- リセールバリューが非常に高い(プラドなど)
【デメリット】
- 価格が非常に高い(500万円超が当たり前)
- 燃費が非常に悪い(実燃費10km/L前後)
- 年間維持費が100万円を超える(燃料費だけで年30万円超)
- 街中での運転が困難(狭い道、駐車場で苦労)
- タイヤ代が非常に高額(20インチで4本15万円超)
【こんな人におすすめ】
- 5人以上の大家族で、7人乗りが必要
- 本格的なオフロード走行やキャンプを楽しみたい
- 年収800万円以上で、維持費を気にしない
- SUVの最高峰の存在感を求めている
【こんな人にはおすすめしない】
- 街乗りがメインの人(持て余す可能性大)
- 維持費を抑えたい人(年間100万円覚悟)
- 狭い道や駐車場での運転に自信がない人
試乗で確認すべき7つのチェックポイント
SUV購入で最も重要なのが「試乗」です。
カタログや写真では分からない、実際の乗り心地・視界・使い勝手を必ず確認してください。
以下の7つのポイントを必ずチェックしましょう。
1. 後部座席の広さと乗り心地
SUVは後部座席の快適性が車種によって大きく異なります。
特にコンパクトSUVは、デザイン優先で後席が窮屈な車種が多いです。
【チェック方法】
- 実際に後部座席に座って、膝まわり・頭上のスペースを確認
- 身長170cm以上の大人が座って、膝が前席シートバックに当たらないか
- 頭上スペースが拳1個分以上あるか
- 後席の中央席に座って、床の盛り上がりで足元が窮屈でないか
- 段差を越えた時、後席での突き上げ感が許容範囲か(家族に運転してもらい体感)
【注意点】
試乗時に運転席だけ座って「問題ない」と判断すると、購入後に家族から「後席が狭い」「乗り心地が悪い」とクレームが出ます。
必ず後部座席の快適性を確認してください。
2. 荷室容量と使い勝手
SUVは「荷物がたくさん積める」というイメージがありますが、実際には車種によって荷室容量が大きく異なります。
【チェック方法】
- 荷室容量(L数)をカタログで確認(最低でも400L以上が理想)
- 実際にベビーカーや大型スーツケースを積んで、余裕があるか確認
- 後部座席を倒した状態での荷室の広さを確認
- 荷室の床の高さ(重い荷物を積み下ろしやすいか)
- 荷室開口部の広さ(大きな荷物が入れやすいか)
【注意点】
デザイン優先のクーペ型SUVは、荷室容量が非常に狭い場合があります。
「SUVなのにベビーカーが積めない」という後悔パターンを避けるため、必ず実物で確認してください。
3. 視界の良さ(特に後方視界)
SUVは車高が高く見晴らしが良い反面、Cピラー(後方の柱)が太く設計されている車種が多く、後方視界が悪いというデメリットがあります。
【チェック方法】
- 運転席に座って、ルームミラー越しに後方がどれだけ見えるか確認
- サイドミラーで斜め後ろを見た時、Cピラーの死角がどれだけ大きいか確認
- 車線変更時に、斜め後ろのバイクや車が見えにくくないか体感
- バックモニターの映像が見やすいか、画質は十分か確認
- パノラミックビューモニター(上空から見下ろす映像)の有無を確認
【注意点】
視界の悪さは、運転のストレスと事故リスクに直結します。
特に運転に慣れていない方や、狭い駐車場をよく利用する方は、必ず視界を確認してください。
4. 乗り降りのしやすさ
SUVは車高が高いため、子供や高齢者、小柄な女性にとって乗り降りが大変な場合があります。
【チェック方法】
- 乗車時、ステップ(足を乗せる場所)に足が届くか確認
- ドアの開口部の高さが適切か(頭をぶつけないか)
- 子供や高齢者が一人で乗り降りできるか確認(家族を連れて試乗)
- チャイルドシートの設置・取り外しがしやすいか確認
【注意点】
車高が1,650mm以上のSUVは、小柄な女性(身長150cm前後)や高齢者にとって乗り降りが困難な場合があります。
家族全員が快適に乗り降りできるか、必ず確認してください。
5. 小回りの利きやすさ(最小回転半径)
SUVは車体が大きいため、狭い道でのUターンや駐車場での切り返しが困難な場合があります。
【チェック方法】
- カタログで最小回転半径を確認(5.5m以下が理想、5.8m以上は大回り)
- 試乗時に狭い道でUターンして、何回切り返しが必要か確認
- 自宅周辺の狭い道や駐車場を試しに運転してみる
【注意点】
最小回転半径が6.0mを超えるSUVは、街中での運転が非常に困難です。
特に住宅街や狭い駐車場をよく利用する方は、必ず確認してください。
6. 加速性能とエンジン音
SUVは車重が重いため、エンジンのパワーが不足すると、加速時にもたつきを感じます。
特に高速道路の合流や追い越しで、ストレスを感じる場合があります。
【チェック方法】
- 試乗時に高速道路やバイパスを走り、加速性能を確認
- アクセルを踏み込んだ時、スムーズに加速するか確認
- エンジン音が車内にうるさく響かないか確認(特にハイブリッド車のエンジン始動音)
- 坂道発進がスムーズか確認
【注意点】
1.5Lや1.8LエンジンのコンパクトSUVは、高速道路での加速性能に不満を感じる場合があります。
高速道路を頻繁に利用する方は、2.0L以上のエンジンまたはターボ車を選ぶことをおすすめします。
7. 安全装備の動作確認
最新のSUVには、予防安全パッケージ(トヨタセーフティセンス、ホンダセンシングなど)が標準装備されています。
しかし、メーカーによって機能や使い勝手が異なるため、必ず動作を確認してください。
【チェック方法】
- プリクラッシュセーフティ(自動ブレーキ)の感度を確認
- レーダークルーズコントロール(全車速追従)の設定方法と使い勝手を確認
- レーントレーシングアシスト(車線維持支援)が自然に動作するか確認
- ブラインドスポットモニター(死角検知)がオプションで装着可能か確認
【注意点】
安全装備は、メーカーによって性能と使い勝手が大きく異なります。
必ず試乗時に動作を確認し、自分にとって使いやすいか判断してください。
SUV購入者のリアルな体験談
各車種の具体的な「後悔談」は個別記事へ
「コンパクトSUVを購入したが、後部座席が狭くて家族に不評だった」「ミドルSUVの燃費の悪さで月々のガソリン代が2万円を超えた」「大型SUVを購入したが、街中での運転が困難で持て余している」といった、より詳しいオーナーの体験談については、当サイトの各クラスター記事(専門記事)で詳しく紹介しています。
下記の「全SUV記事はこちら」のリストから、気になる車種のリアルな声をご確認ください。
参考サイト(失敗談)
SUV購入で後悔しないための5つのチェックリスト
購入前に以下の5つをクリアできれば、SUV購入で後悔するリスクは大幅に減ります。
契約前に必ず確認してください。
1. 年間維持費を正確に計算したか
SUVの年間維持費は、セダンやコンパクトカーの1.5〜2倍かかります。
購入前に必ず年間維持費を計算し、家計が耐えられるか確認してください。
【年間維持費の計算方法】
■ 固定費
- 自動車税:排気量で決定(1.5L=30,500円、2.0L=36,000円、2.5L=43,500円)
- 自動車重量税(車検時):車重1.5トン=24,600円(2年分)、2トン=32,800円(2年分)
- 自賠責保険:約27,000円(2年分)
- 任意保険:年5万〜10万円(年齢・等級・車両保険の有無で変動)
- 車検基本料:年換算で2万〜5万円
- 駐車場代:月1万〜2万円(年12万〜24万円)
■ 変動費
- 燃料費:年間走行距離 ÷ 実燃費 × ガソリン単価で計算
- メンテナンス費:オイル交換、タイヤ交換、消耗品交換など年2万〜5万円
- 高速道路代:利用頻度による
【サイズ別の年間維持費目安(駐車場代含む)】
- コンパクトSUV:年間40万〜60万円(月3.3万〜5万円)
- ミドルSUV:年間50万〜80万円(月4.2万〜6.7万円)
- 大型SUV:年間70万〜100万円以上(月5.8万〜8.3万円以上)
【燃料費の具体例(レギュラー170円/L、年間1万km走行)】
■ 実燃費20km/Lのコンパクトハイブリッド:年8.5万円(月7,100円)
■ 実燃費15km/Lのミドルハイブリッド:年11.3万円(月9,400円)
■ 実燃費10km/Lの大型ガソリン:年17万円(月14,200円)
【確認ポイント】
- 年間維持費が手取り年収の20%以内に収まるか
- 年間走行距離が多い場合(1.5万km以上)、ハイブリッド必須
- 駐車場代が高い都市部では、維持費が年60万円を超える可能性
2. 試乗で後部座席の快適性を確認したか
SUV購入で最も後悔するパターンが「後部座席が狭い」「乗り心地が硬い」という問題です。
【必須確認項目】
- 後部座席に実際に座る:膝まわり・頭上スペースが十分か
- 家族に運転してもらい、自分が後席で体感:突き上げ感が許容範囲か
- 段差のある道を走る:マンホールや継ぎ目での振動を確認
- 長距離試乗(30分以上):短時間では分からない疲労感をチェック
【家族がいる場合の注意点】
ファミリーカーとして購入するなら、家族全員で試乗し、全員が納得してから購入してください。
特に子供や配偶者が「乗り心地が悪い」と感じた場合、購入後に不満が爆発します。
3. 競合車種と比較検討したか
SUVは車種によって「デザイン」「内装の質感」「乗り心地」「実用性」が大きく異なります。
1車種だけ試乗して決めると、購入後に「他の車種の方が良かった」と後悔します。
【最低限比較すべき項目】
- 内装の質感:ダッシュボード、ドアトリムを触って質感を比較
- 荷室容量:ベビーカーや大型荷物が積めるか実物で確認
- 乗り心地:同じ道を走り比べて、乗り心地の差を体感
- 視界:後方視界の良さ、死角の大きさを比較
- 価格と装備:同じ予算で、どの車種が最も装備が充実しているか
【比較推奨の組み合わせ】
■ コンパクトSUV:ヴェゼル vs カローラクロス vs CX-30
■ ミドルSUV:ハリアー vs RAV4 vs エクストレイル
■ 大型SUV:プラド vs CX-90
→ 各車種の詳細な比較データは、下記の個別記事をご覧ください。
4. 実用性が自分の用途に合っているか
SUVは「見た目のカッコよさ」で選ぶと、実用性の低さで後悔します。
【用途別の確認ポイント】
■ ファミリーカーとして使う場合
- 後部座席に大人3人が快適に座れるか
- ベビーカーが荷室に積めるか(荷室容量400L以上が目安)
- チャイルドシートの設置・取り外しがしやすいか
- 子供や高齢者が一人で乗り降りできるか(車高が高すぎないか)
■ 通勤・街乗りメインの場合
- 最小回転半径が5.5m以下か(狭い道でUターンできるか)
- 駐車場(特に機械式)に入るサイズか(全幅1,850mm以下が理想)
- 燃費が良く、ガソリン代が家計を圧迫しないか(実燃費18km/L以上が理想)
■ アウトドア・キャンプ用途の場合
- 荷室容量が500L以上あるか
- 後部座席を倒した状態で、車中泊ができる広さか
- 4WDモデルがあるか(雪道・悪路対応)
- ルーフレールがあり、ルーフボックスが装着できるか
5. オプション装備を慎重に選んだか
SUVはオプション装備の選び方で、満足度と安全性が大きく変わります。
【必須オプション】
- ブラインドスポットモニター(BSM):後方の死角を検知(SUVは死角が大きいため必須)
- パノラミックビューモニター:上空から見下ろす映像で駐車が楽になる
- 電動リアゲート:荷物を持っている時に便利(特に大型SUV)
【不要なオプション】
- パノラマルーフ:夏場は暑く、燃費悪化、価格高い(10万円以上)
- 高級オーディオ:スマホ連携で十分な場合が多い
- 過度なエアロパーツ:車高が下がり、悪路走破性が低下
SUVをおすすめする人/しない人
こんな人におすすめ
- 家族4人(夫婦+子供2人)で、荷物をたくさん積みたい人
- キャンプやアウトドアが趣味で、週末は遠出する人
- 雪国在住で、冬場は4WDが必須の人
- 見晴らしの良い運転席で、安心して運転したい人
- 年収600万円以上で、維持費(年50万円以上)を気にしない人
こんな人にはおすすめしない
- 街乗りがメインで、燃費を最重視する人(ハイブリッドセダンやコンパクトカーの方が良い)
- 1〜2人乗りがメインで、荷物も少ない人(SUVは持て余す)
- 維持費を年40万円以内に抑えたい人(軽自動車やコンパクトカーを推奨)
- 内装の高級感を最重視する人(同価格帯のセダンの方が質感が高い)
- 狭い道や機械式駐車場をよく利用する人(サイズが大きく不便)
よくある質問(FAQ)
Q1: SUVの燃費はどれくらいですか?
A: SUVの実燃費は、車種とパワートレインによって大きく異なります。
- コンパクトハイブリッド:実燃費18〜25km/L
- ミドルハイブリッド:実燃費15〜20km/L
- 大型ガソリン:実燃費8〜12km/L
年間走行距離が1万km以上の場合、ハイブリッドモデルを選ぶことで、年間5万〜10万円のガソリン代を節約できます。
Q2: SUVの年間維持費はいくらですか?
A: SUVの年間維持費は、サイズによって以下の通りです(駐車場代含む)。
- コンパクトSUV:年間40万〜60万円(月3.3万〜5万円)
- ミドルSUV:年間50万〜80万円(月4.2万〜6.7万円)
- 大型SUV:年間70万〜100万円以上(月5.8万〜8.3万円以上)
特に燃料費とタイヤ代が高額になるため、購入前に必ず計算してください。
Q3: SUVは雪道に強いですか?
A: 4WDモデルのSUVは、雪道での走行性能が高いです。
ただし、2WD(FF)モデルは、コンパクトカーやセダンと大差ありません。
雪国在住や、スキー・スノーボードによく行く方は、必ず4WDモデルを選んでください。
また、4WDであっても、スタッドレスタイヤは必須です。
Q4: SUVとミニバン、どっちがいいですか?
A: 用途によって最適な選択が異なります。
■ SUVがおすすめな人
- 3〜4人家族で、7人乗りは不要
- デザイン性・走行性能を重視
- アウトドアや悪路走行が多い
■ ミニバンがおすすめな人
- 5人以上の大家族で、3列シート7人乗りが必須
- 乗り降りのしやすさ(スライドドア)を重視
- 室内空間の広さを最優先
Q5: 中古SUVを買う時の注意点は?
A: 中古SUVは以下のポイントに注意してください。
- 4WDシステムの故障:修理費が高額(10万円以上)になる可能性
- タイヤの摩耗:18インチ以上の大径タイヤは交換費が高い(4本で8万〜15万円)
- 修復歴車:SUVは事故率が高いため、修復歴の有無を必ず確認
- 走行距離:10万km超の過走行車は、サスペンション・エンジンの劣化が進んでいる
→ 中古車購入の詳細は、中古車購入ガイドをご覧ください。
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まとめ:SUVで後悔しないために
購入前の最終確認
SUVは、「デザイン性」「実用性」「走行性能」を高いレベルで備えた魅力的な車です。
しかしその一方で、「燃費の悪さ」「維持費の高さ」「乗り心地の硬さ」「実用性の低さ」といった、購入後に後悔につながりやすい明確なデメリットも併せ持っています。
SUV購入前の必須チェックリスト
- 年間維持費(月5万円前後)を計算し、家計が耐えられるか確認したか
- 試乗で「後部座席の快適性」と「後方視界」を確認したか
- 競合車種(最低3車種)と「内装の質感」「乗り心地」を比較したか
- 自分の用途(ファミリーカー/通勤/アウトドア)に実用性が合っているか確認したか
- 必須オプション(BSM、パノラミックビューモニター)の必要性を検討したか
- 自分のライフスタイルで、本当にSUVが最適か再確認したか
これらのチェックをすべて行い、デメリットを理解・許容した上で、「自分の用途にはこのSUVが一番だ」と納得できたなら、そのSUVはあなたにとって最高の相棒となるでしょう。
参考サイト
データ取得日:2025年11月
