「500万円近く出して買ったのに、乗るたびにストレスを感じる車って何なんだ。」
この記事を読んでいるあなたは、おそらくそのモヤモヤを抱えている。
デザインは間違いなく美しい。直6ディーゼルのトルクは本物だ。でも「後悔」「やめとけ」「ひどい」という言葉がこれほどセットで語られるSUVは、最近では珍しい。
俺——田中誠二は、CX-5 XD Proactiveのディーゼルを多摩エリアのディーラーで試乗した経験がある。そのCX-5の上位モデルとして登場したCX-60を、カーリースとレンタカーで実際に走らせた。
「後悔する理由」と「それでも選ぶ理由」が、この記事に全部入っている。
📋 この記事でわかること
- 🚨 CX-60で後悔・やめとけと言われる7つの理由(乗り心地・AT・リア狭さ・価格・サイズ・品質・リセール)
- 💬 実際のオーナーが語るリアルな後悔エピソード5選
- 🚗 カーリース+レンタカーで走らせた著者が語る正直な評価
- 📊 CX-5・CX-8・BMW X3との比較と維持費シミュレーション
- ✅ 「CX-60を買うべき人・やめておくべき人」の具体的な条件
※本記事にはプロモーションが含まれます。
📋 この記事の結論・要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 🚨 最大の後悔ポイント | 初期モデルの乗り心地の硬さ・AT変速ショック・リコールの多さ。改善アップデートで改善されたが「初期ロットを掴んだ人」の後悔は根深い |
| 💰 価格帯 | 約388万円(25S L Package)〜約628万円(PHEV Premium Modern)※2026年時点カタログ値 |
| ✅ CX-60を選ぶべき人 | 直6ディーゼルの走りを求める・内装の質感を重視する・マツダブランドに強い共鳴がある |
| ⏸️ やめておくべき人 | 後席に大人を乗せる機会が多い・日本の狭い道での取り回しを重視する・リセールを気にする |
| 🎯 田中の結論 | 「欲しいと思わせるものは確かにある。でも『この車が必要か』と問われると——正直、違う。SUVが苦手な人間が言っても説得力はないかもしれないが、それが俺の答えだ。」 |
あなたの車、いくらで売れるか知っていますか?
車を買い替えるとき、次の車の価格ばかりに目がいきがちですが、実は「今の車がいくらで売れるか」を知っているかどうかで、最終的な支払いは大きく変わります。
同じ車でも、売却価格次第で数十万円単位の差が出ることも珍しくありません。
しかもこの差は、相場を知らないまま商談に入ると、そのまま確定してしまうケースがほとんどです。
次の車の支払い総額は、買う前にほぼ決まっています。
本当に重要なのは「購入価格」ではなく実質負担(差額)です。
ディーラー下取りは相場より低くなることも多く、知らずに進めるとその差額を見逃してしまうこともあります。
つまり後悔しない車選びのためには、新しい車を決める前に「今の車の価値」を知っておくことが先決です。
1分で終わるので、あとで後悔する前に一度だけ確認しておくのがおすすめです。
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😥 CX-60で後悔する7つの理由
「後悔した」という声がCX-60に集中している理由は、単純に一つではない。
発売当初から今に至るまで、複数の構造的な問題が重なっている。順に見ていく。
① 🚨 乗り心地の硬さ——「欧州基準」が日本の道路で裏目に出た
❌ 後悔ポイント:硬い足回りと段差の衝撃
- ❌ 発売当初はサスペンションが硬すぎ、段差でのゴツゴツ感が顕著だった
- ❌ 縦方向の突き上げは改善アップデートで緩和されたが、路面が荒れた道では今も感じやすい
- ❌ 「欧州の高速道路向けセッティング」が、ゆっくり走る生活道路では逆効果になる場面がある
マツダが「走りの質感」を高めようとした結果、足回りを欧州車寄りに固めた判断は理解できる。
ただし日本の生活道路——路面の継ぎ目、マンホール、狭い住宅街の段差——で毎日乗ると、これが積み重なってくる。
オーナーからは「遠出は最高。でも近所のスーパーへの道が憂鬱」という声が複数確認されている。
「CX-5のディーゼルに乗った時、足回りの締まり感はむしろ好印象だった。でもCX-60はその上をいく硬さで、多摩の路地を走るには正直しんどい場面があった。BMW 116iの方がしなやかさの使い方を分かっている、と感じた。」
— 田中誠二
② ⚠️ 8速ATのギクシャク感——「変速ショック」問題の真相
❌ 後悔ポイント:低速域のギクシャク感
- ❌ 発売当初、渋滞・低速走行でのATの変速制御が粗く、ギクシャク感が強かった
- ❌ マツダはソフトウェアアップデートを複数回実施し、現行の2025年モデル以降は大幅改善
- ⚠️ ただし「完全に解消された」という評価と「まだ気になる」という評価が混在している
これはCX-60の初期モデルを購入したオーナーにとって、最も深刻な後悔ポイントの一つだ。
2022〜2023年式を購入した人の中には、「アップデート後に良くなったが、最初から乗れていたら評価が全然違った」という声がある。
中古でCX-60を検討する場合、2024年式以降を選ぶことが強く推奨される理由はここにある。
③ 🚶 リアシートの狭さ——「後席に大人を乗せる」前提なら要注意
❌ 後悔ポイント:後席の居住性
- ❌ 後席のヘッドクリアランスが低く、身長170cm以上の大人が座ると頭が天井に近い
- ❌ リクライニング角度の調整幅が限られており、長距離での快適性に難がある
- ❌ CX-60はFRレイアウトのため、プロペラシャフトのトンネルが後席足元を圧迫する
CX-60はFR(後輪駆動)プラットフォームを採用した。これがドライビングダイナミクスには貢献しているが、後席居住性では明確なトレードオフになっている。
「2人乗りで使うなら問題ない。でも後ろに子どもを乗せてロングドライブ、は少し考えた方がいい」という声は複数のオーナーから確認されている。
④ 💰 価格の高さ——「500万円で何を買うか」という問い
❌ 後悔ポイント:価格とコンテンツのギャップ
- ❌ 人気グレードの価格帯は500〜600万円超。同価格帯でBMW X3やレクサスRXが選択肢に入る
- ❌ マツダブランドの認知度から「このプレミアム価格を払う必然性」を感じられないオーナーがいる
- ❌ 内装の質感は高いが、縫製・素材の細部でドイツ車・レクサスとの差を感じる部分がある
CX-60の最大の難問は「競合の見え方」だ。
500万円という予算があれば、BMW X3・レクサスRX・ボルボXC60といった選択肢が射程に入ってくる。
それらと並べた時に「CX-60を選ぶ理由」を自分の中で明確にできないと、納車後に揺り戻しが来る傾向がある。
⑤ 🗺️ 車体サイズ——日本の道路では「大きすぎる」と感じる場面がある
❌ 後悔ポイント:取り回しの難しさ
- ❌ 全長4,745mm・全幅1,890mm。機械式駐車場はほぼ利用不可
- ❌ 都市部の立体駐車場・狭い路地での切り返しが負担になるケースがある
- ❌ 郊外・地方在住者には問題にならないが、都市部・住宅密集地では購入前の確認が必須
多摩エリアに住む俺の感覚でいうと、幹線道路は問題ない。
ただ住宅街の狭い路地や、商業施設の平置き駐車場での取り回しは、「もう少し小さければ」と感じる場面が確かにあった。
CX-5(全幅1,845mm)と比べても45mm広い。この差は数字以上に日常で感じる。
⑥ 🔧 初期品質・リコールの多さ——「ベータテスト参加者」になったオーナーの怒り
❌ 後悔ポイント:リコール・サービスキャンペーンの多さ
- ❌ 発売から2年間で複数回のリコール・サービスキャンペーンが実施された
- ❌ 対象はATの制御プログラム・ブレーキシステム・センサー類など多岐にわたる
- ⚠️ マツダは迅速に対応しており、現在の主要問題は解消済みとされている
あるオーナーは「2年乗って、何度もリコールのハガキが来た。ベータテストに参加した気分だった」と表現している。
これは後悔の中でも特に感情的なダメージが大きい部類だ。
高い金を出して買った車が「未完成品だった」という体験は、品質改善後も心理的な傷として残る。2024年式以降はこれらの問題が大幅に改善されているが、初期オーナーの体験は消えない。
⑦ 📉 リセールバリューの低さ——マツダブランドの宿命的課題
❌ 後悔ポイント:中古市場での価値下落
- ❌ マツダ車全般にリセールバリューが低めという市場評価がある
- ❌ CX-60は初期の品質問題がイメージに影響しており、中古相場が価格の割に下落しやすい
- ❌ 同価格帯のBMW・レクサスと比較すると、3〜5年後の残価率の差は顕著になる傾向がある
「500万円出したのに、3年後の下取りがこの額か」という後悔は、CX-60の購入検討時に見落とされやすい論点だ。
残価率を重視するなら、同価格帯のレクサスRX・BMW X3の方が長期保有コストで有利になる可能性が高い。
この現実は、購入前に必ず試算しておくべきだ。
「リセールで損をするのが分かっていても、それでも乗りたいと思えるか。そこが問いだ。FD3Sのオーバーホールに金をつぎ込んだ俺が言うのも何だが、CX-60はその問いに正直に向き合ってから買う車だと思う。」
— 田中誠二
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💬 実際のオーナーはどう感じているか——体験談5選
※以下の体験談は、みんカラ・価格.com等のオーナーレビューを参考に再構成しています。
参考:みんカラ・価格.com
💦💦 ① 『CX-5から乗り換えたら、価格差1.5倍の意味が分からなくなった』(50代男性・購入後1年)
CX-5を3台乗り継いだ。だからCX-60は「マツダが自信を持って出した上位モデル」として信じていた。
でもいざ乗ってみると、機能面でCX-5より明確に優れていると感じる部分が、正直あまり見つからない。
CX-5のトップグレードとCX-60のトップグレード、価格差は約1.5倍だ。この差を納得するには、「あまりに未熟な状態で売り出された」としか思えない部分が多すぎた。
マツダへの信頼感は、この一台でかなり削られた。次にマツダを買う気力は、今のところない。
💦💦 ② 『購入後3ヶ月の下取り査定が購入価格から200万円マイナスだった』(40代男性・購入後6ヶ月)
初期の乗り心地の問題に嫌気がさして、早めに手放そうと下取りに出した。
購入後3ヶ月で、マイナス200万円の査定だった。
衝撃だった。500万円以上出した車が、たった3ヶ月でここまで落ちるとは思っていなかった。
初期品質の問題がネットで広まっていた影響もあったと思う。「乗り出し価格」と「下取り査定」の落差——これは購入前に絶対に計算しておくべきだった、というのが今の正直な気持ちだ。
💦💦 ③ 『ファミリーカーとして買ったが、後席の揺れで子どもが車酔いした』(40代男性・購入後8ヶ月)
家族みんなで乗れる高級SUVとして購入した。
運転席はいい。直6ディーゼルの加速感、内装の質感、高速の安定性——全部満足だ。
問題は後席だった。荒れた路面では後ろが特によく跳ねる。子どもが長距離で酔うようになって、それ以来「家族で遠出」が減った。
「ファミリーカーとして選ぶなら、必ず後席に家族を乗せて試乗してほしい」——これが俺からの唯一のアドバイスだ。運転席の快適さだけで判断すると、後悔する。
😊✨ ④ 『リコールが多かったのは事実。でも、直6ディーゼルへの愛着は変わらない』(40代男性・購入後2年)
2年乗った。この間、何度リコールとサービスキャンペーンのハガキが来たか分からない。
ベータテストに参加したような気分だった——というのは正直な感想だ。
ただ、それでも手放さなかった。高速やワインディングでの走りの質感、直6ディーゼルのトルクの厚さ、この価格帯でこれを体験できる車は他にない。
「問題があったのは事実。でも、最初から備わっていた走りの楽しさもまた事実」——それが2年乗り続けた答えだ。今から買うなら2024年式以降を選ぶべきだ、というのは自信を持って言える。
😊✨ ⑤ 『内装が別次元。乗るたびに「買ってよかった」と思う』(50代男性・購入後1年半)
乗り心地が硬いと散々言われているのは知っていた。試乗でもそれは感じた。
それでも買ったのは、内装の質感が決め手だった。
ドアを開けた瞬間の空気感、センターコンソールのステッチ、ファブリックのダッシュボード——「これ、本当に国産車か?」と今でも思う。
足回りの硬さは、400km以上走るロングドライブでは忘れる。気になるのは、近所のコンビニへの道だけだ。そこを割り切れるかどうかが、この車との相性を決める分岐点だと思っている。
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📖 田中誠二の試乗記——「マツダ、とんでもない怪物を作ったな」
田中誠二|40代・東京都多摩エリア在住
所有・試乗歴20年以上/15台以上:RX-7 FD3S(エンジンOH経験)、Z33フェアレディZ(2台・約7年)、レヴォーグVM型(5年)、CX-5 XD Proactive ディーゼル試乗(多摩エリアディーラー)、BMW 116i/118i 試乗 ほか
📌 今回の取材:タイムズカー八王子駅南口店にてCX-60 XD-HYBRID(3.3Lディーゼルハイブリッド)を12時間レンタル。野猿街道〜津久井湖〜宮ヶ瀬ダム周辺ワインディング〜中央道(相模湖IC〜八王子IC)、走行距離約120km。妻同乗。
🏢 子安町の路地で見た「鼻先の長さ」——第一印象は「怪物」の一言
タイムズカーの八王子駅南口店を出て、子安町の路地に入った瞬間だった。
CX-60のボンネットが、視界の中で思った以上に前に突き出ている。
カタログでも「ロングノーズ」だとは分かっていた。でも実物は別物だ。FRプラットフォームの必然が生み出したこのプロポーションは、日本のSUVの文法から完全に外れている。
「マツダ、本気でやりすぎたな」——それが最初の一言だった。
運転席に座ると、センターコンソールの立派なステッチに目が止まった。右腕と左腕の距離が、いつもより遠い。ヤリスクロスのコクピットに慣れた体には、「別の部屋に座っている」ような広さだった。
🛣️ 八王子バイパスの合流——直6ディーゼルの「本物のトルク」
国道16号(八王子バイパス)の合流でアクセルを半分踏んだ。
「グオォォン」という、直6特有のシルキーな咆哮。巨大な車体が、軽々と空気を切り裂いて押し出された。
「あ、このトルクの厚みこそが高級車だ」と、体で理解した瞬間だった。
CX-5のXDディーゼルも「十分すぎる」と思っていた。だがCX-60の直6はその上をいく。エンジンの格というものが、音と振動で伝わってくる。
中央道(相模湖IC〜八王子IC)を走った時も同じだった。時速100km巡航でエンジンは低回転のまま、「どこまでも走って行けそうな余裕」がある。ヤリスクロスのモーターとは、根本的に別の乗り物だ。
⚠️ 北野街道の荒れたアスファルト——「揺れ」の正体
問題は北野街道に入ってからだった。
時速40km前後。荒れたアスファルト。車体が左右に「ゆさゆさ」と揺すられる感覚が来た。
足回りが突っ張るような、路面の不整を正直に拾う硬さ。ヤリスクロスが軽快にいなしていた継ぎ目を、CX-60は「重厚な車体ごと受け止める」ような動きをする。
「これが『欧州の高速道路向けセッティング』か」と得心した。悪いわけじゃない。ただ、多摩の日常道で毎日乗るには、覚悟がいる足回りだ。
宮ヶ瀬ダム周辺の荒れた脇道では、逆にボディの剛性感に惚れた。大きな段差を越える時、ミシリとも言わない車体の強さがある。FRプラットフォームの本気を感じた瞬間だった。
🛒 堀之内のオーケー駐車場——「ボンネットの先が見えない」
京王堀之内駅前のオーケーに寄った。スロープを上がる際、ボンネットの先端がどこにあるか、まったく分からない。
360度モニターに頼り切りになった。
妻が助手席でセンターコンソールのステッチを撫でながら言った。
「……ねえ誠二、この車の中身、外車みたいね。でも、なんか運転席との距離が遠くて、別の部屋にいるみたいで少し寂しいわ。」
「サイズからくる距離感を、寂しさとして感じる」——さすが妻らしい評価だと思った。
俺の評価はシンプルだ。八王子の古いコインパーキングや、裏道のクランクを日常的に通るには、全幅1,890mmは「攻めすぎたサイズ」だった。
ディーラーの駐車場で一本吸いながら考えた。走りは本物だ。内装は国産離れしている。エンジンは間違いなく最高峰だ。
でも「自分の毎日に、この車が必要か」という問いに対する答えは——正直、出なかった。
「欲しい」と「必要」は全然違う。CX-60はその区別を、120kmの走行で俺に突きつけた車だった。
🔗 ちなみに、カーリースの「不公平」について別記事を書いた
- 🚗 試乗のため、俺自身も長年カーリースを契約してきた当事者
- 😟 月の走行距離が200km〜2,000kmまで、月ごとの差が激しい使い方
- 💥 「乗ってない月も満額引き落とし」の違和感が、ずっと引っかかっていた
- 💡 その違和感を一本の記事にまとめた
ここまで車種の話をしてきたが、正直なところ「車の持ち方」そのものについて、もう少し書いておきたいことがある。
俺は試乗記事を書くために、これまでカーリースとレンタカーを何度も契約してきた当事者だ。
その中でずっと引っかかっていたのが、カーリースの「走行距離制限」の不公平さだった。
走りすぎたらペナルティ。でも、走らなかった月の料金は1円も下がらない。
ある月、仕事が立て込んで車にほとんど乗れなかったことがあった。
それでも月額は、きっちり満額引き落とされた。
契約書通りなのはわかっている。でもこれ、正直、おかしくないか?
俺はどうにも納得できなかった。
レンタカーなら「使った分だけ」が当たり前なのに、リースになると突然「使わなくても満額」になる。
在宅ワーク中心の人・セカンドカーとして使っている人・週末しか乗らない人は、気づかないうちに「使っていない分」を満額で払い続けている。
この違和感を一本の記事にまとめた。車の持ち方を考える材料になると思う。
💡 田中が書いた別記事はこちら
🌟 それでもCX-60を選ぶべき5つの魅力
後悔の声が多いCX-60だが、2年以上乗り続けているオーナーが一定数いることも事実だ。
「手放せない理由」を正直に書いておく。
① 🔥 直6ディーゼルのトルク——同価格帯で他に選択肢がない
✅ 直6ディーゼルが生み出す唯一無二の走り
- ✅ 3.3L直列6気筒ディーゼル(XD系):最高出力231ps・最大トルク550Nm
- ✅ 直6特有のシルキーな回転フィール。V6・4気筒では代替できない「音の格」がある
- ✅ 燃料は軽油。満タン(58L)で実走行1,000km近く走れる経済性と性能の両立
「ディーゼル直6FRというどのメーカーも絶対に新規開発しないカテゴリーの車をマツダが作ってくれている」——これは多くのCX-60オーナーが共感する一文だ。
500万円前後でこのエンジンを体験できる車は、世界中を見渡しても現時点ではCX-60しかない。この一点だけで、CX-60を選ぶ理由として成立する。
② 🏠 内装の質感——「国産車離れ」は本物
✅ 運転するたびに味が出る内装
- ✅ Premium Modernグレード:メープルウッドの本木目+日本の美を意識したファブリック素材
- ✅ センターコンソールの本革ステッチ、ドアトリムの素材感——「乗るたびに噛み締める空間」という表現が的を射ている
- ✅ 妻が「飛行機のファーストクラスみたい」と言った内装のアンビエントライトは、夜間の演出として国産SUVの中で頭ひとつ抜けている
細部のチープさを指摘するオーナーもいる。それは事実だ。
ただ、ドアを開けた瞬間の「空気感」の違いは、レクサスNXやハリアーとも異なる独自の世界観がある。内装の質感で選ぶなら、CX-60は同価格帯の国産SUVの中で最も個性的な選択肢だ。
「助手席の妻が『外車みたい』と言った時、『そうなんだよ、それがこの車の正体なんだ』と思った。国産車の文法で評価しようとするから違和感が出る。ドイツ車的な所有感を500万円で手に入れる選択肢として見れば、この内装は確かに本物だ。」
— 田中誠二
③ ⛽ 燃費の良さ——「軽油で1,000km」の経済性
✅ ディーゼルの燃費性能
- ✅ XD-HYBRID(3.3Lディーゼルハイブリッド)カタログ燃費:21.0km/L(WLTCモード)
- ✅ 実燃費は街乗り中心で18km/L前後という報告が多い。カタログ値との乖離が小さい
- ✅ 軽油価格は2026年5月時点で約150円/L前後。満タン(58L)約8,700円で1,000km近く走れる計算
500万円超のSUVでこの燃費性能は、維持費という観点で見ると実は優秀な部類だ。
ガソリンSUV(BMW X3・レクサスRXなど)と5年間の燃料費を比較すると、年間1.5万km走行した場合、燃料費だけで年間10〜15万円前後の差が出る試算になる。リセールで損をする部分を、燃費で一定程度回収できる側面がある。
④ 🛣️ 高速・ワインディングの走行性能——「SUVの限界を超えた走り」
✅ FRプラットフォームが生む走りの質感
- ✅ FRベースのAWD:リア駆動の自然なコーナリング感覚をSUVで体験できる
- ✅ 宮ヶ瀬ダム周辺のワインディングでのボディ剛性感——「ミシリとも言わない」車体の強さ
- ✅ 中央道での矢のような直進安定性。時速100kmでも「60kmで流しているような余裕」がある
「SUVとFRの悪いところ寄せ集め」という厳しい評価もある。それも一面の真実だ。
ただ「かつてスポーツカーに乗っていたが家庭の事情でファミリーカーが必要になった人」にとって、CX-60は最も現実的な妥協点になり得る。走りの質感をSUVで諦めたくない人への回答として、この車は明確な存在感を持っている。
⑤ 🎨 デザイン——「飽きない美しさ」
✅ 魂動デザインの完成形
- ✅ FRプロポーションが生む長いボンネット——横から見た時のシルエットは現行国産SUVの中で唯一無二
- ✅ 「ギラギラとした高級感、でもオラつかない存在感」——この表現に共感するオーナーが多い
- ✅ 見るたびに新しい発見がある、とオーナーが表現する奥深さがある
「ダサい」という評価もある。ただそれは、日本のSUVの「丸くまとまった正解」とは別の文法で設計されているからだ。
賛否が割れるデザインは、それだけ個性が強い証拠でもある。10年後に「古臭い」と感じるか「色褪せない」と感じるか——それが買う前に自問すべき問いだ。
💡 CX-90との違いが気になる方はこちら
📊 CX-60 vs 競合車種——比較表
CX-60を検討しているなら、最低でも以下の4車種とは比較しておくべきだ。
| 車種 | 価格帯(税込) | 燃費(WLTC) | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| マツダ CX-60 XD-HYBRID |
約470〜630万円 | 21.0km/L(軽油) | 直6ディーゼル・FRプラットフォーム・唯一無二の走り | 走りと内装の質感・所有感を最優先する人 |
| マツダ CX-5 XD Lパッケージ |
約350〜420万円 | 17.8km/L(軽油) | 取り回しの良さ・質感と価格のバランス・信頼の実績 | マツダのディーゼルが好きで、日常使いも重視する人 |
| レクサス RX 350h |
約640〜800万円 | 18.3km/L | ブランド価値・リセール・乗り心地のバランス | リセールと快適性を重視・ブランドに納得できる人 |
| BMW X3 xDrive20d |
約730〜850万円 | 15.8km/L(軽油) | 走行質感・静粛性・内外装の仕上げ精度 | 走りと質感の両立・価格差を許容できる人 |
| ボルボ XC60 B5 AWD |
約680〜810万円 | 15.1km/L | 安全性能・乗り心地の上質さ・スカンジナビアデザイン | 後席快適性・安全装備・長距離快適性を重視する人 |
📌 田中の比較まとめ
- 📌 直6ディーゼルの走りと所有感ならCX-60以外に選択肢がない——これは事実
- 📌 リセール・乗り心地・ブランド認知を重視するならレクサスRXが安牌
- 📌 走行質感の仕上げ精度ではBMW X3が上。ただしCX-60より200〜250万円高い
- 📌 後席快適性と安全性を最優先するならボルボXC60が最も穏当な選択
- 📌 日常使いとコスパのバランスを重視するなら、CX-5に留まる判断も十分合理的
「BMW X3と並べると、CX-60の価格設定の『野心』がよく分かる。走りで張り合おうとしている。でも200万円以上安い。この差をどう見るかで、CX-60への評価が決まる気がする。俺は多摩の日常でBMW X3が必要かと言われると、正直そこまでではない——と思っているが。」
— 田中誠二
💰 CX-60の維持費シミュレーション
「500万円以上出したあとの維持費」を、購入前に計算している人は意外と少ない。
ここではXD-HYBRID(3.3Lディーゼル・AWD)を年間1.5万km走行する想定で試算する。
| 費目 | 年間費用(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| 自動車税 | 約57,000円 | 3.3L排気量のため税額が高い。CX-5(2.2L)の43,500円と比べ約1.3万円高 |
| 燃料費 | 約107,000円 | 実燃費18km/L・軽油150円/L・年間1.5万kmで試算。ガソリンSUVより年間5〜8万円安い |
| 任意保険 | 約100,000〜140,000円 | 車両保険込み・年齢・等級により変動。500万円超の車体価格は保険料に影響する |
| 車検・整備費 | 約100,000〜150,000円 | 2年に1回の車検費用を年割り換算。ディーゼルエンジンの定期整備費含む |
| タイヤ交換 | 約50,000〜80,000円 | 255/45R20サイズ。国産プレミアムタイヤ換算・4〜5年に1回を年割り換算 |
| 年間合計(目安) | 約414,000〜534,000円 | 月換算:約34,500〜44,500円 |
⚠️ 維持費で見落としがちなポイント
- ⚠️ 自動車税57,000円は3.3L排気量の宿命——CX-5(2.2L・43,500円)より毎年13,500円高い
- ⚠️ タイヤサイズ(255/45R20)が大きく、1本あたりの交換コストが国産コンパクトSUVの1.5〜2倍になる傾向
- 📌 一方、ディーゼル燃料(軽油)の安さは年間5〜8万円のコスト優位性をもたらす。燃費の良さで維持費の重さをある程度カバーできる
※維持費データは2026年5月時点のカタログ値・市場価格をもとにした目安です。個人の使用状況・契約内容により異なります。
次の車を決める前に、今の愛車の値段をサクッと確認しておきましょう
新しい車を検討している段階でも、今乗っている車の買取相場を知っておくと、次の判断がグッと楽になります。
ディーラーの下取り額が妥当なのか?もっと高く売れる方法はないのか?
相場を知らないまま商談に入ると、「こんなもんか」と思って数十万円も損するケースも珍しくありません。
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✅ CX-60を買うべき人・やめておくべき人【最終結論】
✅ CX-60を今すぐ買うべき人
✅ 以下に2つ以上当てはまるなら「買う」が正解
- ✅ 直6ディーゼルの走りを500万円台で体験したい——同価格帯でこの選択肢は世界中を見渡しても現時点ではCX-60しかない
- ✅ 週末に高速・ワインディングを走る機会が多い——この車の本領は街乗りではなく中高速域にある
- ✅ 内装の質感・所有感を国産SUVの中で最優先している——ドアを開けた瞬間の「別格感」は本物だ
- ✅ 購入するなら2024年式以降の改善済みモデルを選べる——初期の乗り心地・AT問題はほぼ解消されている
- ✅ 主な生活圏が郊外・地方で、広い道・広い駐車場が中心——全幅1,890mmの扱いやすさは環境で大きく変わる
- ✅ リセールより「乗っている期間の満足度」を優先できる——5年以上乗り続ける覚悟があるなら、この車の価値は時間とともに体に染み込む
⏸️ CX-60をやめておくべき人・他車種を検討すべき人
⏸️ 以下に2つ以上当てはまるなら「再検討」が正解
- 📌 後席に大人・子どもを頻繁に乗せる——後席の揺れ・ヘッドクリアランスの問題は構造上のトレードオフで改善されない
- 📌 妻・家族がメインドライバーで、狭い駐車場を日常的に使う——全幅1,890mm・ロングノーズは「日常のストレス」に直結する
- 📌 3〜5年後のリセールを重視している——同価格帯のレクサスRX・BMW X3と比べると残価率で不利になる傾向がある
- 📌 街乗り中心・近距離の日常使いがメイン——この車の真価は高速・ワインディングにある。街乗りだけでは後悔の種を育てやすい
- 📌 「なんとなく良さそう」という印象だけで検討している——CX-60は明確な「自分だけの買う理由」がない人には向かない車だ
判断基準はシンプルだ——「自分がこの車に乗る場面」を具体的に思い浮かべられるかどうか。
中央道を毎週走る。宮ヶ瀬への峠道が好きだ。週末のドライブが人生の楽しみだ——そういう人にとって、CX-60は500万円の価値がある。
スーパーへの買い物・保育園の送迎・近所のコインパーキング——それが日常のメインなら、この車のポテンシャルの大半は眠ったままになる。
自動車保険を見直して、維持費の後悔を減らす方法
正直、維持費がきついと感じているなら「この車が悪い」のではなく、自動車保険の契約が昔のままになっている可能性があります。
とはいえ、忙しい中で保険証券を引っ張り出して、何社も見積もりを取り直すのは現実的ではありませんよね。
スマホさえあれば手元に書類がなくても申し込みが完了し、最短5分ほどで複数社の保険料の目安が分かります。
「今より高いか安いか」だけでも把握しておけば、次の更新や乗り換えでの後悔をかなり減らせます。
一括見積もりの性質上、選んだ会社によっては確認の連絡が入ることがあります。申し込み画面の要望欄に「まずはメールで連絡希望」と書いておけば、ある程度コントロールも可能です。
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❓ よくある質問(FAQ)
Q1. CX-60の乗り心地問題は改善されましたか?
2024年式以降のモデルでは、サスペンションのセッティング変更・リアショックアブソーバーの対策品交換・ATソフトウェアの複数回アップデートが実施されており、発売当初の突き上げ・ギクシャク感は大幅に改善されている。
ただし「完全に解消された」という評価と「荒れた路面ではまだ気になる」という評価が並存しているのが現実だ。試乗は必ず市街地・荒れた道を含むコースで行うこと。
Q2. CX-5とCX-60、どちらを選ぶべきですか?
日常使いの取り回し・後席快適性・コスパを重視するならCX-5が合理的な選択だ。CX-5のXDディーゼルは十分な動力性能を持ち、全幅1,845mmは日本の道路環境に馴染みやすい。
直6の走りと内装の質感・所有感を最優先にできるなら、追加の100〜150万円を払ってCX-60を選ぶ価値がある。「価格差を走りで正当化できるか」が分岐点だ。
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Q3. 中古でCX-60を買う場合、何年式を選ぶべきですか?
2024年式以降を強く推奨する。
2022〜2023年式は初期品質・リコール問題の当事者になるリスクが高く、AT制御・乗り心地の改善前モデルが混在している。中古で安く出回っている2022年式には、それなりの理由がある。
購入前には必ずリコール・サービスキャンペーンの実施履歴をディーラーで確認し、対策品への交換が完了しているかを確かめること。
Q4. CX-60のリセールバリューはどのくらいですか?
マツダ車全般にリセールが低めという市場評価がある傾向で、CX-60も例外ではない。初期品質問題のイメージが中古相場に影響しており、購入後3年での残価率は同価格帯のレクサスRX・BMW X3と比べて低くなる傾向がある。
リセールを重視するなら、購入時点で「この車を5年以上乗り続ける」前提で計画を立てることが重要だ。短期での乗り換えは経済的に厳しい結果になりやすい。
Q5. ミッドサイズSUVで他にどんな選択肢がありますか?
後席快適性と安全性を重視するならボルボXC60、ブランド価値とリセールを重視するならレクサスRX、走りの質感と仕上げ精度を求めるならBMW X3が有力な選択肢だ。
予算を抑えて同じマツダの世界観を楽しみたいなら、CX-5のXDディーゼル上位グレードに留まる判断も十分合理的だ。
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📝 まとめ:CX-60の「後悔」は買う前に防げる
📋 この記事のポイントまとめ
- 🚨 後悔の7大原因:乗り心地の硬さ・AT変速ショック・後席の狭さ・価格の高さ・サイズ問題・初期品質・リセールの低さ
- 🔧 乗り心地・ATの問題は2024年式以降で大幅改善済み。初期モデルの評価のまま判断しないこと
- 🔥 直6ディーゼル・FRプラットフォーム・内装の質感——この3点は500万円台で他に代わりがない本物の魅力
- 💰 年間維持費は約41〜53万円(月3.5〜4.5万円)。自動車税57,000円は覚悟が必要。燃費の良さで一部カバーできる
- ✅ 買うべき人:高速・ワインディング中心・郊外在住・走りと所有感を最優先・2024年式以降を選べる
- ⏸️ やめるべき人:後席頻用・都市部の狭い駐車場・リセール重視・街乗りメイン・「なんとなく良さそう」
- 🎯 田中の結論:「欲しいと思わせるものは確かにある。でも『必要か』と問われると——正直、違う。この問いに自分なりの答えを出せた人だけが、後悔しないCX-60オーナーになれる。」
✅ 後悔しない購入のための3ステップ
- ✅ ステップ1:自分の「主な使用場面」を書き出す——街乗り7割・高速3割なのか、その逆なのか。CX-60の真価が発揮される場面と自分の日常が重なるか確認する
- ✅ ステップ2:試乗は必ず「北野街道レベルの荒れた道」を含めて行う——ディーラーの整備された試乗コースだけでは、この車の「正直な硬さ」は分からない
- ✅ ステップ3:後席に家族を乗せて判断する——運転席の快適さだけで決めると、後席オーナーから不満が出るケースが多い。必ず家族も同乗させた上で判断すること
📚 参考サイト・情報源
本記事の執筆にあたり、以下のサイトを参考にしました。
- 🌐 マツダ CX-60 公式サイト:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-60/
- 🌐 みんカラ(オーナーレビュー):https://minkara.carview.co.jp/
- 🌐 価格.com(自動車):https://kakaku.com/kuruma/
- 🌐 カーセンサー:https://www.carsensor.net/
※本記事のデータは、マツダ自動車カタログ値・みんカラ・価格.com等のレビューサイト分析・当サイト独自調査(2026年5月実施)に基づきます。個人差があることをご了承ください。


