光岡自動車の購入を検討しているあなた。
クラシカルで個性的なデザインに惹かれつつも、「光岡自動車は恥ずかしい」「奇抜すぎるのでは」という周囲の目を気にしてはいませんか。
光岡車は、ベースとなる量産車とは一線を画す、職人による手作りが特徴の特別な車です。
しかし、その価格はベース車の1.5倍から2倍に達し、リセールバリューや維持費の面で特有のリスクが存在します。
本記事では、光岡自動車が「恥ずかしい」と言われる7つの理由を徹底解説し、ロックスターやバディといった主要車種とベース車との価格差を明確にします。
購入後に後悔しない人の特徴と、失敗しないためのチェックリストを完全ガイドします。
光岡自動車とは?日本唯一の改造車メーカー
光岡自動車の歴史と理念
光岡自動車は、1968年に富山県で創業された、日本で唯一の型式認定を受けた改造車メーカーです。
当初は中古車販売業からスタートしましたが、1980年代後半から独自のクラシックカー風モデルの製造を開始し、1996年には運輸省(現国土交通省)から10番目の国産自動車メーカーとして認定を受けました。
創業から現在に至るまで、大量生産ではなく職人による手作業にこだわり続けています。
光岡自動車の理念は、主に以下の3点が挙げられます。
- 日本の美意識を表現。
- クラシックカーへのオマージュ。
- 職人の手作り生産。
ベース車両を改造する仕組み
光岡自動車の車両は、既存の量産車(ベース車両)の主要な骨格やエンジンなどを活用し、外装パネルを職人の手作業で改造してオリジナルデザインにするという独自の仕組みで作られています。
例えば、日産のマーチをベースに外装を変えればビュート、トヨタのRAV4を改造すればバディとなります。
これにより、デザインは個性的でありながら、ベース車両の高い信頼性とメンテナンスの容易さを継承しています。
主要車種の紹介
光岡自動車の代表的な3車種は以下の通りです。
- ロックスター(カローラベース)。
- バディ(RAV4ベース)。
- ビュート(マーチベース)。
光岡自動車が「恥ずかしい」と言われる理由7選
理由1:クラシックカー風のデザインが独特すぎる
光岡自動車が「恥ずかしい」という評価を受ける最大の理由は、そのクラシックカー風のデザインが独特すぎる点にあります。
アメ車やジャガーなどにインスパイアされたレトロなデザインは、熱狂的なファンがいる一方で、一般的な車のデザインとはかけ離れているため、「奇抜すぎる」「時代錯誤」といった賛否両論を生む要因となります。
理由2:価格がベース車の1.5〜2倍と高額
光岡自動車の車両本体価格は、ベースとなるトヨタ車や日産車の1.5倍から2倍にもなります。例えば、ベース車が250万円でも、光岡車は約400万円となるのです。
この価格が高い理由は、以下の3点が挙げられます。
- 手作業による改造コスト。
- 少量生産のため量産効果なし。
- オリジナルパーツの開発費。
手作業による改造コスト:外装パネルの取り付け、塗装、内装の一部変更は、ほとんどが職人の手作業で行われます。この人件費がコストを押し上げる最大の要因となります。
少量生産のため量産効果なし:一般的な自動車メーカーのように年間数十万台を生産するのではなく、年間数百台という少量生産です。これにより、部品調達や製造ラインの効率化(量産効果)が働かず、一台あたりのコストが高くなるでしょう。
オリジナルパーツの開発費:フロントグリルやリアパネルといったオリジナルパーツの開発費を、少ない生産台数で賄う必要があるため、価格に転嫁されます。
理由3:注目されすぎて目立ちすぎる
光岡自動車の車は、街中で走っていると誰もが振り返るほどの注目度の高さがあります。
特にロックスターやバディのような存在感のあるモデルは、コンビニの駐車場に停めているだけでも周囲の視線を集めてしまうでしょう。
目立つことが好きな人にはメリットですが、「目立ちすぎるのが恥ずかしい」と感じる人にとっては、この注目度の高さは大きなデメリットとなります。
理由4:「成金趣味」と思われる可能性
光岡自動車の価格帯は、一般的な国産車よりも高額であり、その独特のデザインから、「お金はあるがセンスがない」「成金趣味ではないか」と周囲から誤解される可能性があります。
特に、ベース車両を知っている人からは、「高いお金を出して改造車を買った」という見方をされることもあるでしょう。
車の価値をデザインや手作業の技術ではなく、価格だけで判断する人からは、このようなネガティブな評価を受ける場合があります。
理由5:リセールバリューが低い
光岡自動車は、新車価格がベース車よりも大幅に高額である一方で、中古車市場でのリセールバリュー(再販価値)は必ずしも高いとは言えません。
需要が非常に限定的であり、一般的な中古車ユーザーはクラシカルなデザインを避ける傾向があるからです。
そのため、売却時に新車価格との差が大きくなり、「思ったよりも安くしか売れなかった」と後悔する可能性が高いでしょう。リセールを重視するなら、購入は慎重に行うのが重要です。
理由6:性能はベース車と同じ
光岡自動車は外装デザインを大きく変更していますが、エンジンやトランスミッション、走行性能といった車の基本的な性能は、ベース車両と全く同じです。
例えば、バディの性能はトヨタRAV4と変わらず、ビュートの性能は日産マーチと変わりません。高いお金を支払って外装だけを変えた車、という認識を持つと、「価格に見合った性能アップがない」とがっかりするでしょう。
理由7:維持費がベース車より高い可能性
光岡自動車はベース車の主要部品を使うため、エンジンオイル交換などの基本的なメンテナンス費用はベース車と同じです。
しかし、オリジナルデザインの特殊パーツにトラブルが発生した場合、維持費が高くなる可能性があります。
例えば、ロックスターのフロントグリルを損傷した場合、パーツは光岡自動車からの取り寄せとなり、手作りのためパーツ代が高額になるでしょう。
また、保険の修理工場によっては対応できない場合もあり、修理期間が長くなるリスクも伴います。
光岡自動車の主要車種を徹底解説
ロックスター(カローラベース)
特徴とデザイン
ロックスターは、マツダのロードスター(ND型)をベースに、光岡がクラシカルなアメリカンスポーツカー風に改造したモデルです。
力強いデザインと走行性能が魅力となります。
デザインの特徴は以下の3点が挙げられます。
- クラシックアメリカンスタイル。
- フロントグリルが特徴的。
- 丸型ヘッドライト。
価格とベース車との比較
項目 | ロックスター | ベース車(ロードスター) |
新車価格 | 約400万円 | 約250万円 |
エンジン | 1.8L/1.5Lハイブリッド | 同じ |
燃費 | 同じ | 同じ |
性能 | 同じ | 同じ |
ロックスターはベースとなるロードスターに比べて、約150万円程度高額となります。
この差額は、完全にデザインの変更と職人の手作業に対するコストであるため、走行性能や燃費はベース車と変わりません。
バディ(RAV4ベース)
特徴とデザイン
バディは、トヨタのRAV4をベースに、1980年代のアメリカンSUVを彷彿とさせるクロカン風に改造したモデルです。
レトロでタフなデザインが特徴となります。
デザインの特徴は以下の3点が挙げられます。
- クロカン風のタフなデザイン。
- 角型ヘッドライト。
- 大型フロントグリル。
価格とベース車との比較
項目 | バディ | ベース車(RAV4) |
新車価格 | 約550万円 | 約350万円 |
エンジン | 2.0L/2.5Lハイブリッド | 同じ |
燃費 | 同じ | 同じ |
性能 | 同じ | 同じ |
バディはベースとなるRAV4に比べて、約200万円程度高額となります。
バディはRAV4の駆動系や安全装備をそのまま継承しているため、性能や燃費はベース車と同じであり、完全にデザイン料が価格差となるでしょう。
ビュート(マーチベース)
特徴とデザイン
ビュートは、日産のマーチをベースに、ジャガーのクラシックカーをモチーフにしたレトロなデザインに改造したモデルです。
丸みを帯びたボディがかわいらしい印象を与えます。
デザインの特徴は以下の3点が挙げられます。
- レトロでかわいいデザイン。
- 丸みを帯びたボディ。
- クラシックカー風の内装。
価格とベース車との比較
項目 | ビュート | ベース車(マーチ) |
新車価格 | 約250万円 | 約150万円 |
エンジン | 1.2L | 同じ |
燃費 | 同じ | 同じ |
性能 | 同じ | 同じ |
ビュートはベースとなるマーチに比べて、約100万円程度高額となります。
ビュートはマーチの主要な走行性能や信頼性を継承しているため、安心して運転できるでしょう。
光岡自動車を購入して後悔した人の実例
実例1:注目されすぎて疲れた
会社経営者Iさん(40歳男性)は、個性を求めて光岡のオロチを購入しました。
当初は注目されることに優越感を感じていましたが、街中を走るたびにスマートフォンで撮影されたり、停車中に声をかけられたりすることが日常となり、次第に疲れてしまいました。
特に、家族で乗っている際にまで注目されることがストレスとなり、「目立ちすぎるのは予想外のデメリットだった」と後悔し、半年後に車を買い替えることとなりました。
実例2:リセールバリューの低さに驚いた
公務員Jさん(35歳男性)は、ビュートを新車で購入し、5年間大切に乗った後に売却を検討しました。
新車価格が約250万円だったのに対し、下取り価格は予想を大幅に下回る約80万円でした。
ベース車であるマーチの相場と比較してもリセールバリューが低く、「高いデザイン料を支払ったのに、その価値が中古車市場で評価されない」ことに驚きました。
リセールを全く考慮していなかったため、経済的な損失に後悔しました。
実例3:特殊パーツの修理代が高額だった
自由業Kさん(50歳男性)は、所有するロックスターのフロント部分を軽微な接触事故で損傷しました。
ディーラーで修理見積もりを取ったところ、フロントグリルとバンパーの修理代が、一般的な国産スポーツカーの3倍近い45万円と提示されました。
これは、特殊なFRP製のオリジナルパーツであり、職人の手作業での取り付けや塗装が必要だったためです。
特殊パーツの交換費用が予想以上に高額だったことに、Kさんは後悔しました。
実例4:周囲から「成金趣味」と言われた
IT企業勤務Lさん(28歳男性)は、バディを購入し、週末のドライブを楽しんでいました。
しかし、職場の先輩や友人から「光岡なんて、成金がベース車に高いお金をかけて改造した車だろ」といった心無い言葉をかけられることが増えました。
Lさんはデザインと職人技に魅力を感じて購入したのですが、周囲から「奇抜な車を買う変わり者」
「お金を無駄遣いしている」という評価を受けることに精神的な苦痛を感じ、「周囲の目を気にせず乗るのは難しかった」と後悔しています。
光岡自動車のメリット・デメリット
メリット5選
光岡自動車を購入するメリットは、その唯一無二の存在感にあります。主なメリットは以下の5点が挙げられます。
- 唯一無二のデザイン。
- 日本製の安心品質。
- ベース車の信頼性を継承。
- 希少性が高い。
- 所有する満足感。
唯一無二のデザイン:他のどのメーカーも真似できないクラシカルで個性的なデザインは、最大の魅力となります。
日本製の安心品質:職人の手作業による丁寧な組み付けは、高い品質を誇ります。
ベース車の信頼性を継承:トヨタや日産の量産車の主要部品を使うため、故障しにくい構造です。
希少性が高い:生産台数が少ないため、街中で同じ車と出会うことはほとんどありません。
所有する満足感:単なる移動手段ではなく、「作品」を所有しているという高い満足感を得られます。
デメリット5選
光岡自動車には、購入前に必ず知っておくべきデメリットも存在します。主なデメリットは以下の5点に注意しましょう。
- 価格が高い。
- リセールバリューが低い。
- 注目されすぎる。
- 特殊パーツの入手困難。
- 性能はベース車と同じ。
価格が高い:ベース車の約1.5倍から2倍という価格は、経済的な負担となるでしょう。
リセールバリューが低い:需要が限定的なため、売却時の価格が安くなる傾向にあります。
注目されすぎる:街中で常に視線を集めるため、目立つのが苦手な人には苦痛となります。
特殊パーツの入手困難:オリジナルパーツは光岡経由での取り寄せとなり、納期と費用がかかります。
性能はベース車と同じ:価格が高いにもかかわらず、ベース車からの性能向上はありません。
光岡自動車を買って後悔しない人の特徴
特徴1:個性を重視する人
光岡自動車は、周囲と同じ車を所有したくない、個性を何よりも重視する人に向いています。
自動車を「移動手段」ではなく、「自己表現のツール」や「趣味のアイテム」と捉えている人であれば、その独特なデザインに心から満足できるでしょう。
他の車では決して得られない、唯一無二の存在感を楽しめるのが重要です。
特徴2:お金に余裕がある人
光岡車は、ベース車より高額な上にリセールバリューが低い傾向があるため、車両価格と維持費の負担を経済的に許容できる人に向いています。
購入時の価格差や、売却時の損失を「デザインへの対価」として割り切れるだけの経済的な余裕が必要です。
家計を圧迫してまで購入すると、維持費の高さで後悔するでしょう。
特徴3:注目されることを楽しめる人
街中での注目度の高さをポジティブに楽しめる人でなければ、光岡車のオーナーは務まりません。
常に好奇の目で見られたり、写真を撮られたりすることを「特別感」として楽しめる人に向いています。
目立ちたくない、静かに運転したいという人には大きなストレスとなるでしょう。
特徴4:リセールを気にしない人
リセールバリューの低さを承知し、将来的な売却価格を気にしない人に向いています。
「この車を所有する期間の満足感が全てだ」と割り切れる人であれば、売却時の価格で後悔することはありません。
リセールを重視するなら、トヨタやレクサスの人気車種を選ぶのが賢明でしょう。
特徴5:日本の職人技を応援したい人
光岡自動車は、大量生産では実現できない日本の職人の手作り文化に価値を見いだせる人に向いています。
車を「工芸品」や「作品」として捉え、その製造工程や職人技に敬意を払える人であれば、価格以上の精神的な満足感を得られるでしょう。
光岡車は、日本のモノづくりを体現した稀有な存在となります。
光岡自動車購入でよくある質問(FAQ)
Q1:光岡自動車の価格はいくらですか?
A1:光岡自動車の車両本体価格は、ベース車によって大きく異なります。
ビュート(マーチベース)が約250万円から、ロックスター(ロードスターベース)が約400万円から、バディ(RAV4ベース)が約550万円からとなります。
ベース車との価格差は約100万円から200万円です。
Q2:光岡自動車は恥ずかしいですか?
A2:恥ずかしいという評価は、個人の価値観と「注目されることへの耐性」によります。
車が目立つすぎるため、周囲から奇抜だと見られる可能性はありますが、車を「個性」として楽しむ人にとっては、むしろ誇らしい存在となるでしょう。
Q3:光岡自動車のリセールバリューは?
A3:光岡自動車のリセールバリューは、一般的な人気車種と比較すると低い傾向にあります。
特に新車価格が高い分、売却時に大きな価格差(損失)が出やすいです。
リセールを期待せず、「乗り潰すつもり」で購入するのが賢明でしょう。
Q4:光岡自動車の納期はどれくらいですか?
A4:光岡自動車は職人による手作り生産のため、納期は長くなる傾向があります。
車種や受注状況にもよりますが、注文から納車まで3ヶ月から6ヶ月程度かかるのが一般的です。
人気の高い車種では、さらに納期が延びる場合があります。
Q5:光岡自動車の維持費は高いですか?
A5:エンジンや主要な部品はベース車と同じため、基本的な維持費(ガソリン代、オイル交換など)はベース車と同程度です。
ただし、事故などで特殊な外装パーツを損傷した場合、パーツ代や修理工賃が高額になる可能性があり、維持費が高くなる場合があります。
Q6:光岡自動車とベース車の違いは何ですか?
A6:最大の違いは、外装デザインです。光岡車は、ベース車の主要な外装パネルを手作業でオリジナルデザインに作り替えています。
エンジン性能、燃費、安全装備といった車の基本的な機能は、ベース車(トヨタや日産)のものをそのまま継承しています。
Q7:光岡自動車のおすすめ車種はどれですか?
A7:手頃な価格とクラシカルなデザインのバランスが良いのはビュート、実用性も兼ね備えた個性派SUVを求めるならバディ、走りの楽しさを追求するならロックスターがおすすめです。
予算とライフスタイルに合わせて選ぶのが重要です。
Q8:光岡自動車は後悔しますか?
A8:光岡自動車の車で後悔する人は、「価格に見合った性能アップを期待した人」や「注目されるのが苦手な人」です。
個性を重視し、価格の高さやリセールの低さを許容できる人であれば、後悔する可能性は低いでしょう。
光岡自動車購入で後悔しないためのチェックリスト
光岡自動車を購入する前に、以下の5つのチェック項目を必ず確認しましょう。
- 予算に余裕があるか(ベース車の2倍)。
- 注目されることを楽しめるか。
- リセールバリューを気にしないか。
- 個性を重視するか。
- 実車を見学・試乗したか。
まとめ:光岡自動車は「恥ずかしい」のか
光岡自動車は、「恥ずかしい」というよりも、「選ぶ人を選ぶ、極めて個性の強い車」であると結論づけられます。
その独特なデザインは、オーナーの個性や価値観を反映するものであり、大量生産の車にはない「作品」としての価値を持ちます。
ただし、価格の高さやリセールの低さ、注目度の高さを理解しないまま購入すると、後悔する可能性が高いでしょう。
後悔しないための確認事項は、以下の5点が重要となります。
- 価格の高さを理解する。
- リセールバリューの低さを承諾する。
- 注目されることを楽しむ。
- 個性重視であることを確認。
- ベース車との違いを理解する。
これらの特性をすべて受け入れられるのであれば、光岡自動車はあなたの人生を豊かにする最高の相棒となるでしょう。
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光岡自動車公式サイト: https://www.mitsuoka-motor.com/
カーセンサー: https://www.carsensor.net/