ヴェゼルの購入を検討しているあなた。
洗練されたデザインと使い勝手の良さに魅力を感じる一方で、「ヴェゼル やめとけ」「買って後悔した」といったネガティブな声も耳にし、不安を感じていませんか?
ヴェゼルは魅力的なコンパクトSUVですが、後部座席の狭さ、荷室容量、e:HEV(ハイブリッド)の価格など、購入後に「こんなはずではなかった」と後悔しやすいポイントも確かに存在します。
特に初めてSUVを購入する方や、家族での使用を重視する方は注意が必要です。
この記事では、ヴェゼル購入で後悔しがちな7つの具体的な理由と、実際のオーナーの失敗談を徹底解説。
さらに、後悔しないためのグレードやパワートレインの選び方、維持費のリアルな実態まで、最新データを基に紹介します。
最後まで読めば、あなたのヴェゼル購入が「後悔」にならないための判断基準が明確になるはずです。
ヴェゼルはやめとけと言われる7つの理由
ヴェゼルは多くの魅力を持つコンパクトSUVですが、すべてのオーナーを満足させているわけではありません。
特に購入後に「やめておけばよかった」と感じるポイントには、いくつかの共通点が見られます。
ここでは、購入者が不満を抱きやすい代表的な7つの理由について、その背景とともに詳しく解説していきます。
理由1:後部座席が狭い(特に頭上空間)
ヴェゼルの後悔ポイントとして最も多いのが、後部座席の狭さ、特に頭上空間(ヘッドクリアランス)の不足です。
ホンダのセンタータンクレイアウトにより足元空間は広く確保されていますが、クーペ風のスタイリッシュなルーフラインの代償として、頭上空間が犠牲になっています。
具体的な数値と問題点
室内高: 1,225mm(ホンダ公式、2024年モデル)
この数値は、身長170cm以上の大人が後部座席に座ると、髪が天井に触れる可能性があることを意味します。
特に身長180cmを超える方は、長時間の乗車は圧迫感を感じるでしょう。
競合との比較:
-
ヤリスクロス:室内高1,205mm(トヨタ公式)
-
ハリアー:室内高1,185mm(トヨタ公式)
-
CX-30:室内高1,210mm(マツダ公式)
数値上は競合と大差ないように見えますが、ルーフラインの傾斜角度の影響で、実際の体感としてヴェゼルの後席は「狭い」と感じるオーナーが多いです。
対策
-
購入前に必ず後部座席に実際に座ってみる
-
身長180cm以上の家族がいる場合は要注意
-
長距離移動が多い場合は、後席の快適性を優先する他車種も検討
理由2:荷室容量が競合より小さい
ヴェゼルの荷室容量は、コンパクトSUVとしては標準的ですが、競合車種と比較するとやや小さいと感じる場面があります。
具体的な数値と問題点
荷室容量: 393L(ホンダ公式、2024年モデル、後席使用時)
競合との比較:
-
ヤリスクロス:390L(トヨタ公式)
-
カローラクロス:487L(トヨタ公式)
-
CX-30:430L(マツダ公式)
特にカローラクロスと比較すると、荷室容量で94L(約24%)も差があります。
これは、キャンプ用品や大型のベビーカーを積む際に不便を感じる可能性があります。
荷室開口部の高さ: 715mm(ホンダ公式)
この高さは、大きな荷物の積み下ろしがやや大変だと感じるオーナーもいます。
対策
-
購入前に実際に荷物を積んでみる(試乗時にトランクを確認)
-
キャンプやアウトドアが多い場合は、カローラクロスも検討
-
後席を倒せば1,305L(ホンダ公式)に拡大可能
理由3:e:HEV(ハイブリッド)の価格が高い
ヴェゼルの大きな魅力の一つが、ホンダ独自のe:HEV(ハイブリッドシステム)です。
しかし、その高い価格が後悔ポイントになるケースがあります。
具体的な価格差
ガソリン車(G 2WD): 253.89万円(ホンダ公式、2025年モデル)
e:HEV X 2WD: 294.14万円(ホンダ公式、2025年モデル)
価格差:約40万円
この40万円の価格差を燃費だけで回収するには、相当な走行距離が必要です。
燃費差:
-
ガソリン車(G 2WD):WLTCモード17.0km/L(ホンダ公式)
-
e:HEV X 2WD:WLTCモード24.8km/L(ホンダ公式)
年間走行距離1万km、ガソリン価格170円/Lと仮定すると、年間燃料費の差は約3.3万円程度。
価格差40万円を回収するには約12年かかる計算になります。
対策
-
年間走行距離が1万km以下なら、ガソリン車も選択肢
-
e:HEVの静粛性・加速性能・リセールバリューも考慮
-
予算を明確にし、無理な購入は避ける
理由4:4WDの燃費が悪い
ヴェゼルの4WDモデルは、雪国や悪路走行に対応できる魅力がありますが、燃費の悪化が後悔ポイントになります。
具体的な燃費差
e:HEV X 2WD: WLTCモード24.8km/L(ホンダ公式)
e:HEV X 4WD: WLTCモード22.0km/L(ホンダ公式)
燃費差:約11%悪化
実燃費では、2WDが18〜20km/L(e燃費参考)に対し、4WDは16〜18km/L程度になるケースが多いです。
価格差:
e:HEV X 2WD:294.14万円(ホンダ公式)
e:HEV X 4WD:316.47万円(ホンダ公式)
価格差:約22万円
4WDにすることで、価格が22万円高くなり、さらに燃費も悪化するため、トータルコストが大幅に増加します。
対策
-
雪道走行が年に数回程度なら、スタッドレスタイヤ装着の2WDで十分
-
4WDが本当に必要か、使用環境を冷静に検討
-
4WDを選ぶ場合は、燃費悪化を受け入れる覚悟が必要
理由5:乗り心地が硬い(特にe:HEV Z)
ヴェゼルの乗り心地は、グレードによって大きく異なります。
特に上位グレードのe:HEV Zは、18インチタイヤ装着により乗り心地が硬いと感じるオーナーが多いです。
具体的な問題点
タイヤサイズ:
-
Gグレード:215/60R16(ホンダ公式)
-
e:HEV X:215/55R17(ホンダ公式)
-
e:HEV Z:225/50R18(ホンダ公式)
e:HEV Zの18インチタイヤは、スポーティな走りには向いていますが、路面の凹凸を拾いやすく、突き上げ感が強くなります。
特に首都高速などの継ぎ目が多い道路では、ゴツゴツとした振動が気になるという声が多数あります。
サスペンション設定:
e:HEV Zは、スポーツ性を重視したサスペンション設定のため、乗り心地は引き締まっている反面、柔らかい乗り心地を求める方には不向きです。
対策
-
乗り心地を重視するなら、16インチのGグレードまたは17インチのe:HEV Xを選ぶ
-
試乗時に必ず段差のある道を走行し、乗り心地を確認
-
e:HEV Zを選ぶ場合は、硬めの乗り心地を許容できるか検討
理由6:ナビ・インターフェースが使いにくい
ヴェゼルのナビゲーションシステムやインターフェースの使いにくさは、一部のオーナーから不満の声が上がっています。
具体的な問題点
ディスプレイサイズ: 9インチ(ホンダ公式、Honda CONNECT ディスプレイ)
サイズ自体は標準的ですが、タッチパネルの反応速度や操作性に不満を持つオーナーがいます。
Honda CONNECTの評価:
スマートフォン連携(Apple CarPlay / Android Auto)には対応していますが、純正ナビの地図更新が有料であることや、操作の直感性に欠けるという声があります。
エアコン操作:
物理ボタンが少なく、エアコン温度調整などもタッチパネル操作が必要なため、走行中の操作がしにくいという指摘があります。
対策
-
試乗時にナビやエアコン操作を実際に試す
-
スマートフォン連携を活用する(CarPlay / Android Autoが優秀)
-
純正ナビにこだわらず、社外ナビやCarPlayで代用する選択肢も
理由7:リセールバリューが期待より低い
ヴェゼルはホンダの人気SUVですが、リセールバリュー(売却時の価値)は、トヨタ車(ハリアーやヤリスクロス)と比較するとやや低い傾向にあります。
具体的なデータ
3年後のリセール率(目安):
-
ヴェゼル(e:HEV X):約55〜60%(カーセンサー、グーネット参考)
-
ハリアー(HV G):約65〜70%(カーセンサー参考)
-
ヤリスクロス(HV X):約60〜65%(カーセンサー参考)
ヴェゼルのリセール率は悪くはありませんが、トヨタ車と比較すると5〜10%程度低い傾向があります。
リセールが低くなる要因:
-
ホンダ車全般がトヨタ車よりリセールが低い傾向
-
中古車市場での供給が多い(人気車種ゆえの弊害)
-
不人気色・不人気グレードはさらに下落
対策
-
リセール重視なら、e:HEV X以上、白・黒のボディカラーを選ぶ
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ガソリン車(G)やPLaYグレードはリセールがやや低い傾向
-
購入時から「高く売れる」ことを期待しすぎない
-
長く乗る前提で購入する
ヴェゼルで後悔したオーナーのリアルな体験談5選
【注意事項】
以下は、オーナーフォーラムなどで報告される典型的な後悔パターンを再構成したものです。実在の人物ではありません。
体験談1:Gグレードを選んで装備不足で後悔(27歳男性)
【後悔ポイント】16インチタイヤ・シンプルすぎる内装・リセールの低さ
初めてのSUV購入で、予算を抑えるためにGグレード(ガソリン 2WD)を選びました。
乗り出しで約270万円でした。
しかし、納車後に友人のe:HEV Xと比べると、装備の差が大きいことに気づきました。
16インチタイヤは見た目が地味で、メーターも7インチTFT液晶+アナログという組み合わせが古臭く感じます。
e:HEV Xの10.2インチフル液晶メーターを見ると、「もう少し頑張ってe:HEV Xにすればよかった」と後悔しています。
売却時のリセールもガソリン車は低いと聞き、さらに不安になりました。
体験談2:4WDを選んで燃費の悪さに後悔(32歳男性)
【後悔ポイント】実燃費16km/L・年間約5万円の燃料費増
雪国在住のため、e:HEV X 4WD(約316万円)を購入しました。
確かに雪道での安心感はありますが、実燃費が16〜17km/L(e燃費参考)程度で、カタログ値の22.0km/Lには遠く及びません。
2WDなら実燃費18〜20km/Lは期待できたので、年間1.5万km走行だと燃料費の差が年間約5万円にもなります。
4WDの価格差約22万円と合わせると、トータルコストが予想以上に高くなりました。
雪道走行は年に20日程度なので、スタッドレスタイヤ装着の2WDで十分だったかもしれません。
体験談3:後部座席の狭さで家族に不評(30歳女性)
【後悔ポイント】頭上空間の圧迫感・長距離移動で疲れる
デザインが気に入り、e:HEV Z(約340万円)を購入しました。
しかし、両親を後部座席に乗せて帰省した際、「天井が近くて圧迫感がある」「長時間は疲れる」と言われてしまいました。
父は身長175cmですが、頭上空間にほとんど余裕がなく、髪が天井に触れそうでした。
センタータンクレイアウトで足元は広いのですが、クーペ風のルーフラインが仇となり、頭上空間が犠牲になっています。
家族での長距離移動が多い場合は、もっと室内高のある車(カローラクロスやRAV4)を選ぶべきだったと後悔しています。
体験談4:ナビの使いにくさにストレス(25歳男性)
【後悔ポイント】タッチパネルの反応が遅い・地図更新が有料
e:HEV X(約294万円)を購入し、Honda CONNECTナビを使っています。
しかし、タッチパネルの反応速度が遅く、操作がもたつくことが多々あります。
特に走行中に目的地を変更しようとすると、何度もタッチしないと反応しないことがあり、イライラします。
さらに、地図更新が有料(年間約1万円程度)なのも不満です。
スマートフォンのGoogle Mapsの方が圧倒的に使いやすく、結局Apple CarPlayで代用しています。
純正ナビは高いオプション料金を払った意味があったのか疑問です。
体験談5:荷室が狭くて買い物で困る(28歳女性)
【後悔ポイント】荷室容量393L・ベビーカーとスーツケースが同時に積めない
子育て中のファミリーカーとして、e:HEV X(約294万円)を購入しました。
普段の買い物は問題ないのですが、旅行時にベビーカー(大型タイプ)とスーツケース2個を同時に積もうとすると、荷室に入りきりません。
後席を倒せば積めますが、そうすると子供を乗せられなくなります。
カローラクロス(荷室487L)と迷いましたが、デザイン重視でヴェゼルを選んだことを後悔しています。
荷物が多い家庭には、ヴェゼルの荷室は少し小さいと感じます。
ヴェゼルがおすすめできない人の特徴5選
購入後に後悔しないために、以下の特徴に当てはまる方は購入を慎重に検討してください。
特徴1:後部座席に大人を頻繁に乗せる人
ヴェゼルの室内高は1,225mm(ホンダ公式)で、身長170cm以上の大人が後部座席に座ると頭上空間に余裕がありません。
特に身長180cm以上の方は圧迫感を感じます。
こんな使い方をする人は要注意:
-
両親や友人を後席に乗せることが多い
-
家族4人で長距離移動が多い
-
タクシー代わりに使うことが多い
このような場合は、室内高に余裕のあるカローラクロスやRAV4の方が満足度が高いでしょう。
特徴2:大きな荷物を積むことが多い人
ヴェゼルの荷室容量は393L(ホンダ公式)で、コンパクトSUVとしては標準的ですが、大型ベビーカーやキャンプ用品を頻繁に積む方には物足りません。
こんな使い方をする人は要注意:
-
キャンプやアウトドアが趣味
-
大型ベビーカー+買い物袋を同時に積むことが多い
-
旅行時にスーツケースを3個以上積みたい
カローラクロス(487L)やCX-30(430L)の方が、荷室の広さで有利です。
特徴3:予算250万円以下で抑えたい人
ヴェゼルの最安グレード(G 2WD)でも253.89万円(ホンダ公式、2025年モデル)で、諸費用込みだと約280万円近くになります。
さらに人気のe:HEVは294.14万円(X 2WD)以上で、諸費用込みだと約320万円以上になります。
予算を抑えたい場合:
-
ヤリスクロス:約199万円〜(ガソリン X)
-
ライズ:約167万円〜(ガソリン X)
これらのコンパクトSUVの方が、初期費用を抑えられます。
特徴4:燃費を最優先する人(4WD希望の場合)
ヴェゼルの4WDモデルは、2WDと比べて燃費が約11%悪化します。
e:HEV X 2WD:24.8km/L(ホンダ公式、WLTCモード)
e:HEV X 4WD:22.0km/L(ホンダ公式、WLTCモード)
実燃費では2WDが18〜20km/L(e燃費参考)に対し、4WDは16〜18km/L程度です。
燃費を最優先する場合:
-
ヤリスクロスHV 2WD:27.8km/L(トヨタ公式、WLTCモード)
-
カローラクロスHV 2WD:26.2km/L(トヨタ公式、WLTCモード)
トヨタのハイブリッドの方が、燃費性能で優れています。
特徴5:柔らかい乗り心地を求める人
ヴェゼルは、グレードによって乗り心地が大きく異なります。
特にe:HEV Z(18インチタイヤ)は、スポーツ性重視のサスペンション設定のため、乗り心地が硬めです。
柔らかい乗り心地を求める場合:
-
Gグレード(16インチタイヤ)またはe:HEV X(17インチタイヤ)を選ぶ
-
試乗時に必ず段差のある道を走行して確認
-
それでも硬いと感じる場合は、他車種(カローラクロスなど)も検討
乗り心地は主観的な要素が大きいため、必ず試乗して確認することが重要です。
後悔しないヴェゼルの選び方【グレード・色・オプション】
ヴェゼルで後悔しないためには、自分の使い方に合ったグレード、パワートレイン、駆動方式を選ぶことが最も重要です。
ここでは、購入後に「失敗した」と感じないための具体的な選び方を解説します。
グレード選び:G・e:HEV X・e:HEV Z・PLaY・RSの違い
ヴェゼルには、ガソリン車の「G」と、e:HEV(ハイブリッド)の「X」「Z」「PLaY」「RS」の5つのグレードがあります。
Gグレード(ガソリン)
価格:253.89万円(ホンダ公式、2025年モデル G 2WD)
装備:16インチタイヤ、7インチTFT液晶メーター+アナログメーター、ファブリックシート
向いている人:予算を抑えたい、年間走行距離が1万km以下、装備は最低限でOK
Gグレードは唯一のガソリン車で、初期費用を最も抑えられます。
ただし、16インチタイヤは見た目が地味で、メーターも液晶とアナログの組み合わせで古臭く感じる可能性があります。
リセールバリューもe:HEVと比べて低い傾向にあるため、長く乗る前提で購入することをおすすめします。
e:HEV Xグレード
価格:294.14万円(ホンダ公式、2025年モデル e:HEV X 2WD)
装備:17インチタイヤ、10.2インチフル液晶メーター、Honda SENSING、ファブリックシート
向いている人:バランス重視、無難な選択をしたい、乗り心地と燃費を両立したい
ヴェゼルの中で最もバランスが良く、後悔しにくいグレードです。
17インチタイヤは乗り心地と見た目のバランスが良く、フル液晶メーターで先進的な印象を与えます。
迷ったらe:HEV Xを選んでおけば、大きな失敗はありません。
e:HEV Zグレード
価格:339.68万円(ホンダ公式、2025年モデル e:HEV Z 2WD)
装備:18インチタイヤ、本革巻きステアリング、パワーシート、プライムスムース&ソフトウィーブシート
向いている人:装備を妥協したくない、予算に余裕がある、スポーティな走りを楽しみたい
人気ランキングトップのグレードで、装備が最も充実しています。
18インチタイヤでスポーティな外観になりますが、乗り心地は硬めです。
段差の多い道や高速道路での長距離移動が多い場合は、試乗で必ず乗り心地を確認してください。
e:HEV PLaYグレード
価格:329.78万円(ホンダ公式、2025年モデル e:HEV PLaY 2WD)
装備:18インチタイヤ、専用デザインシート、専用ボディカラー(サンドカーキ・パール)
向いている人:個性を出したい、アウトドア志向、他人と被りたくない
PLaYは、専用デザインのシートやボディカラーで個性を出せるグレードです。
価格はe:HEV Zよりやや安いですが、装備内容はXグレードに近いです。
見た目の個性を重視する方におすすめです。
e:HEV RSグレード
価格:396.88万円(ホンダ公式、2025年モデル e:HEV RS 4WD)
装備:18インチタイヤ、専用エアロパーツ、専用サスペンション、本革シート
向いている人:走りを重視、スポーティなSUVが好き、予算に余裕がある
2025年10月に追加された最上位グレードで、スポーツ性能を重視した設定です。
専用サスペンションでコーナリング性能が向上していますが、乗り心地はさらに硬めです。
4WDのみの設定で価格も高いため、走りにこだわる方以外にはおすすめしません。
パワートレイン選び:ガソリン vs e:HEV(ハイブリッド)
ガソリン車を選ぶべき人
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初期費用を40万円抑えたい
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年間走行距離が1万km以下
-
静粛性や加速性能にこだわらない
e:HEVを選ぶべき人
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静粛性と快適性を重視
-
年間走行距離が1万km以上
-
リセールバリューを重視
-
滑らかな加速感が好き
価格差は約40万円ありますが、e:HEVは静粛性、加速性能、リセールバリューで優れています。
燃費だけで価格差を回収するには約12年かかりますが、トータルの満足度ではe:HEVの方が高い傾向にあります。
駆動方式選び:2WD vs 4WD(燃費と価格の違い)
2WDを選ぶべき人
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雪道走行が年に数回程度(スタッドレスタイヤで対応可能)
-
燃費を重視(2WDは24.8km/L、4WDは22.0km/L、ホンダ公式、WLTCモード、e:HEV X)
-
価格を抑えたい(価格差約22万円)
4WDを選ぶべき人
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豪雪地帯に住んでいる(年間30日以上の雪道走行)
-
未舗装路やキャンプ場への走行が多い
-
雨天時の安定性を重視
4WDは便利ですが、燃費が約11%悪化し、価格も約22万円高くなります。本当に必要かどうか、使用環境を冷静に検討することが重要です。
ボディカラー選び:リセールバリューを考慮
リセールバリューを重視するなら、以下のカラーがおすすめです。
おすすめカラー
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プラチナホワイト・パール(人気No.1、リセール◎)
-
クリスタルブラック・パール(人気No.2、リセール◎)
-
メテオロイドグレー・メタリック(落ち着いた印象、リセール○)
避けた方が良いカラー
-
サンドカーキ・パール(PLaY専用、個性的だがリセール△)
-
プレミアムサンライトホワイト・パール(有料色、リセール○)
白と黒は中古車市場での需要が高く、3年後のリセール率が5〜10%高い傾向にあります。
必須オプション:Honda SENSING、LEDヘッドライト
Honda SENSING(ホンダセンシング)
e:HEV XグレードとGグレード 4WDには標準装備(ホンダ公式、2025年モデル)
Gグレード 2WDではオプション(約10万円)
Honda SENSINGは、衝突軽減ブレーキや車線維持支援など、安全運転をサポートする機能です。
Gグレード 2WDを選ぶ場合でも、必ず装着することをおすすめします。
LEDヘッドライト
全グレード標準装備(ホンダ公式、2025年モデル)
LEDヘッドライトは全グレードに標準装備されているため、オプションで追加する必要はありません。
納期と値引き交渉のポイント
納期
2025年10月現在、ヴェゼルの納期は約1〜2ヶ月程度(ホンダディーラー情報)
人気カラーやグレードの在庫車があれば、即納も可能です。
値引き交渉のポイント
-
競合車(ヤリスクロス、カローラクロス、CX-30)の見積もりを取る
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決算期(3月、9月)や年末年始は値引きが拡大しやすい
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下取り車がある場合は、買取店の査定額も確認
-
目標値引き額:車両本体価格から5〜15万円、オプション込みで20万円前後
値引き交渉は、複数のディーラーで見積もりを取り、競合させることが基本です。
ただし、無理な値引き要求は販売店との関係を悪化させる可能性があるため、常識の範囲内で交渉しましょう。
関連記事:【2025年】SUV購入ガイド|後悔しない選び方と失敗事例完全解説
ヴェゼルと他SUVの徹底比較【ハリアー・ヤリスクロス・CX-30】
ヴェゼルが本当に自分に合っているか判断するため、主要な競合車と比較してみましょう。
基本スペック比較表
| 項目 | ヴェゼル | ハリアー | ヤリスクロス | CX-30 |
|---|---|---|---|---|
| 価格帯(HV/2WD) | 294.14万円〜(ホンダ公式、e:HEV X) | 312万円〜(トヨタ公式、HV S) | 230.3万円〜(トヨタ公式、HV X) | 239.8万円〜(マツダ公式、ガソリン 20S) |
| 全長×全幅×全高 | 4,330×1,790×1,590mm(ホンダ公式) | 4,740×1,855×1,660mm(トヨタ公式) | 4,180×1,765×1,590mm(トヨタ公式) | 4,395×1,795×1,540mm(マツダ公式) |
| 室内長×室内幅×室内高 | 2,010×1,445×1,225mm(ホンダ公式) | 1,880×1,520×1,185mm(トヨタ公式) | 1,845×1,430×1,205mm(トヨタ公式) | 1,830×1,490×1,210mm(マツダ公式) |
| 荷室容量 | 393L(ホンダ公式) | 409L(トヨタ公式) | 390L(トヨタ公式) | 430L(マツダ公式) |
| 燃費(HV・2WD) | 24.8km/L(ホンダ公式、WLTCモード、e:HEV X) | 22.3km/L(トヨタ公式、WLTCモード、HV S) | 30.8km/L(トヨタ公式、WLTCモード、HV X) | 15.4km/L(マツダ公式、WLTCモード、ガソリン 20S) |
| 最小回転半径 | 5.5m(ホンダ公式、17インチタイヤ) | 5.7m(トヨタ公式) | 5.3m(トヨタ公式) | 5.3m(マツダ公式) |
各車種の特徴
ヴェゼルの特徴
クーペ風のスタイリッシュなデザインと、上質な内装が魅力のコンパクトSUVです。
e:HEVの静粛性は非常に高く、モーター走行主体で滑らかな加速を実現しています。
センタータンクレイアウトにより後席足元空間が広く、コンパクトながら実用性も高いです。
ハリアーの特徴
トヨタの人気高級SUVで、上質な内装と高いリセールバリューが魅力です。
ボディサイズが大きく、後席の居住性や荷室容量でヴェゼルを上回ります。
価格はヴェゼルより約20万円高いですが、高級感を求める方には最適です。
ヤリスクロスの特徴
燃費性能30.8km/L(トヨタ公式、WLTCモード、HV X)はクラストップで、価格も230.3万円〜(トヨタ公式、HV X)とヴェゼルより約60万円安いです。
コンパクトなボディで取り回しが良く、燃費とコストを重視する方におすすめです。
ただし、内装の質感や静粛性ではヴェゼルに劣ります。
CX-30の特徴
マツダのスポーティなコンパクトSUVで、Gベクタリングコントロールプラスによる運転の楽しさが魅力です。
ディーゼルエンジンやマニュアルトランスミッションの選択肢もあります。
運転の楽しさを重視するならCX-30、燃費と快適性を重視するならヴェゼルがおすすめです。
どの車種を選ぶべきか
ヴェゼルがおすすめな人
-
デザイン性と質感を重視
-
静粛性と快適性を求める
-
単身者や夫婦2人での使用がメイン
-
コンパクトで運転しやすいSUVが欲しい
ハリアーがおすすめな人
-
高級感を重視
-
後席の居住性や荷室容量を重視
-
リセールバリューを最優先
-
予算に余裕がある(350万円以上)
ヤリスクロスがおすすめな人
-
燃費を最優先
-
初期費用を抑えたい(250万円以下)
-
コンパクトで取り回しの良さを重視
-
質感よりもコスパを重視
CX-30がおすすめな人
-
運転の楽しさを重視
-
ディーゼルエンジンに興味がある
-
マニュアルトランスミッションが好き
-
マツダのデザインが好き
関連記事:ハリアー買って後悔?7つの理由と失敗しない選び方|グレード・維持費も徹底解説
関連記事:カローラクロス 後悔|買って後悔する5つの理由と対策【2025年最新版】
ヴェゼルの維持費と年収の目安【シミュレーション付き】
購入後に後悔しないためには、維持費の実態を正確に把握することが重要です。
年間維持費の内訳(e:HEV X 2WDの場合)
| 費用項目 | 金額(年間) | 備考 |
|---|---|---|
| 自動車税 | 30,500円 | 1,500cc以下(2019年10月以降登録車) |
| 自動車重量税 | 7,500円 | 車検時24ヶ月分15,000円を年間換算 |
| 自賠責保険 | 9,335円 | 24ヶ月契約18,670円を年間換算 |
| 任意保険 | 60,000〜70,000円 | 20〜30代、車両保険込み、年齢・等級により変動 |
| ガソリン代 | 65,000円 | 年間1万km、実燃費19km/L(e燃費参考)、ガソリン170円/L想定 |
| 車検費用 | 29,000円 | 2年で約58,000円(法定費用+基本点検)を年間換算 |
| メンテナンス費 | 30,000〜50,000円 | オイル交換(年2回)、タイヤローテーション、消耗品交換等 |
| 駐車場代 | 0〜120,000円 | 地方0円、都市部月1万円(年12万円)、地域により大きく変動 |
| 合計(駐車場代除く) | 約23〜25万円 | 月額約2万円前後 |
| 合計(駐車場代込み) | 約23〜37万円 | 駐車場代により大きく変動 |
グレード別の維持費シミュレーション
| グレード | 自動車税 | ガソリン代(年1万km) | 車検費用(年間換算) | 年間維持費合計(駐車場代除く) |
|---|---|---|---|---|
| G(ガソリン)2WD | 30,500円 | 90,000円(実燃費14km/L、e燃費参考) | 36,000円 | 約25.5万円 |
| e:HEV X 2WD | 30,500円 | 65,000円(実燃費19km/L、e燃費参考) | 29,000円 | 約21.5万円 |
| e:HEV X 4WD | 30,500円 | 75,000円(実燃費17km/L、e燃費参考) | 29,000円 | 約23万円 |
| e:HEV Z 2WD | 30,500円 | 65,000円(実燃費19km/L、e燃費参考) | 29,000円 | 約21.5万円 |
維持費の差だけで価格差を回収するには約10年かかる計算になります。
ただし、e:HEVの静粛性、走行性能、リセールバリューも考慮すると、トータルではe:HEVの方が満足度は高い傾向にあります。
推奨年収の目安(年収350万円〜)
一般的に、車両価格は年収の半分以下が目安とされています。
Gグレード(253.89万円、ホンダ公式、2025年モデル G 2WD)
推奨年収:350万円以上
月々のローン支払い例:頭金50万円、5年ローン、金利3%で月々約3.7万円
e:HEV X(294.14万円、ホンダ公式、2025年モデル e:HEV X 2WD)
推奨年収:400万円以上
月々のローン支払い例:頭金50万円、5年ローン、金利3%で月々約4.4万円
e:HEV Z(339.68万円、ホンダ公式、2025年モデル e:HEV Z 2WD)
推奨年収:450万円以上
月々のローン支払い例:頭金50万円、5年ローン、金利3%で月々約5.2万円
年収に対して無理なローンを組むと、維持費の支払いが苦しくなり、後悔につながります。
月々のローン支払いと維持費の合計が、手取り月収の30%以内に収まるように計画しましょう。
維持費を抑えるコツ3選
コツ1:燃費を良くする運転を心がける
急発進・急ブレーキを避け、エコモードを活用することで、実燃費を2〜3km/L向上できます。
高速道路では、速度を一定に保つことも燃費向上に効果的です。
コツ2:任意保険を見直す
ネット型自動車保険(SBI損保、ソニー損保、イーデザイン損保など)に切り替えることで、年間2〜3万円節約できる可能性があります。
複数社で見積もりを取り、補償内容と価格を比較しましょう。
コツ3:定期メンテナンスを怠らない
オイル交換(半年または5,000km毎)やタイヤローテーション(1年または1万km毎)を適切に行うことで、大きな故障を防ぎ、長期的な維持費を抑えられます。
ディーラーでの定期点検パックに加入すると、費用を抑えられる場合があります。
ヴェゼル購入でよくある質問(FAQ)
Q1:ヴェゼルの実燃費はどれくらいですか?
A: e:HEV X 2WDの実燃費は18〜20km/L(e燃費参考、実燃費)程度です。
カタログ値は24.8km/L(ホンダ公式、WLTCモード、e:HEV X 2WD)ですが、街乗りメインだと実燃費は約75〜80%になります。
高速道路メインだと22〜24km/L(e燃費参考、実燃費)も可能で、ガソリン車(G)の実燃費は14〜16km/L(e燃費参考、実燃費)程度です。
Q2:ヴェゼルのGグレードで後悔しますか?
A: Gグレードは、装備が最低限で16インチタイヤのため、見た目が地味に感じる可能性があります。
メーターも7インチTFT液晶+アナログという組み合わせで、e:HEVのフル液晶メーターと比べると古臭く感じるかもしれません。
リセールバリューもe:HEVより低い傾向にあります。ただし、予算を抑えたい方や、装備にこだわらない方にはコスパの良い選択です。
Q3:ヴェゼルの最小回転半径は?
A: 17インチタイヤ装着車は5.5m(ホンダ公式、e:HEV X)、18インチタイヤ装着車は5.5m(ホンダ公式、e:HEV Z)です。
コンパクトSUVとしては標準的ですが、ヤリスクロス(5.3m、トヨタ公式)やCX-30(5.3m、マツダ公式)と比べるとやや大きめです。
狭い道での取り回しを重視する方は、試乗で確認することをおすすめします。
Q4:ヴェゼルの推奨年収は?
A: Gグレードなら年収350万円以上、e:HEV Xなら年収400万円以上、e:HEV Zなら年収450万円以上が目安です。
一般的に、車両価格は年収の半分以下が適切とされています。
月々のローン支払いと維持費の合計が、手取り月収の30%以内に収まるように計画しましょう。
Q5:ヴェゼルのリセールバリューは?
A: 3年後のリセール率は約55〜60%(カーセンサー、グーネット参考)程度です。
トヨタ車(ハリアー約65〜70%、ヤリスクロス約60〜65%、カーセンサー参考)と比べるとやや低い傾向にあります。
リセールを重視するなら、e:HEV X以上、白・黒のボディカラーを選ぶことをおすすめします。
Q6:ヴェゼルとヤリスクロスどちらがおすすめ?
A: 燃費とコストを重視するならヤリスクロス(30.8km/L、トヨタ公式、WLTCモード、HV X)、質感と快適性を重視するならヴェゼルがおすすめです。
ヤリスクロスは価格が約60万円安く、燃費も優れていますが、内装の質感や静粛性ではヴェゼルが上回ります。
試乗して、自分の好みに合う方を選びましょう。
Q7:ヴェゼルは雪道に強いですか?
A: 4WDモデルを選べば、雪道でも安心して走行できます。
ただし、2WDでもスタッドレスタイヤを装着すれば、年に数回程度の雪道走行なら十分対応可能です。
4WDは価格が約22万円高く、燃費も約11%悪化するため、本当に必要かどうか検討しましょう。
Q8:ヴェゼルのe:HEVはやめた方がいい?
A: e:HEVは、静粛性、加速性能、リセールバリューで優れており、年間走行距離が1万km以上なら強くおすすめできます。
価格差は約40万円ありますが、トータルの満足度ではe:HEVの方が高い傾向にあります。
ただし、予算を抑えたい方や、年間走行距離が1万km以下なら、ガソリン車(G)も十分選択肢になります。
まとめ:ヴェゼルは「後悔しない」ために慎重な検討が必要
ヴェゼルは、洗練されたデザイン、上質な内装、優れた静粛性を持つ魅力的なコンパクトSUVです。
特に単身者や夫婦2人での使用、デザイン性と快適性を重視する方には非常に満足度の高い選択肢となります。
一方で、後部座席の頭上空間の狭さ、荷室容量、e:HEVの価格、4WDの燃費など、購入前に必ず確認すべきポイントも存在します。
特に家族4人での長距離移動が多い方、大きな荷物を頻繁に積む方には、カローラクロスなど他の選択肢も検討する価値があります。
後悔しないための3つのステップ
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使用目的を明確にする:単身・夫婦2人か、家族4人か/荷物が多いか少ないか
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必ず試乗する:後部座席に座る、段差のある道を走る、荷室を確認する
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グレード選択を慎重に:コスパ重視ならG、バランス重視ならe:HEV X、装備充実ならe:HEV Z
これらのポイントを押さえ、自分のライフスタイルに合った選択をすることで、ヴェゼルは「買ってよかった」と思える最高のパートナーになるはずです。
【参考サイト】
