「86中古やめとけ」という情報を目にして、不安になっていませんか?
ネット上では、「改造車を購入して車検不適合、修理費30万円」「サーキット走行歴でクラッチ故障、15万円」といった声が目立ちます。
一方で、ノーマル車で整備記録簿あり、走行距離5万km以下の車両なら、86は走りの楽しさを追求した最高のスポーツカーです。
この記事では、実際の86中古車購入者5人の失敗事例をもとに、「やめとけ」と言われる7つの理由、改造車の見分け方、後悔しない選び方を徹底解説します。
おすすめグレード、BRZ・ロードスターとの比較、よくある質問まで網羅した完全ガイドです。
86中古車を候補に入れている方は、ぜひ最後までご覧ください。
📋 【この記事で分かること】
❓ 86中古が「やめとけ」と言われる理由7選
⚠️ 理由1:改造車が多く流通している
トヨタ86はカスタムベース車として非常に人気が高いため、中古車市場にはエンジン、足回り、マフラーなど、あらゆる部分に手が加えられた改造車が多数流通しています。
特に、エンジンの出力向上を目的としたターボキットや、車高を下げるための車高調、そして排気音を変えるための社外マフラーの3点セットが装着されている車両が目立ちます。
これらの改造車は一見魅力的ですが、購入後に予期せぬトラブルや高額な出費につながるリスクがあります。
⚠️ 改造車のリスク3つ
- 🚫 車検不適合のリスク:社外マフラーが近接排気騒音規制値(96dB以下)をクリアしていない場合、車検に通らない
- 🔧 故障リスクの増大:ターボキット装着車はエンジンに過度な負荷がかかり、ピストンリングの摩耗やオイル漏れが発生しやすい
- 💰 保険適用外の可能性:車検証に記載のない改造(構造変更未申請)がある場合、事故時に保険金が支払われないリスクがある
💡 ポイント:車検対応に戻すためには、純正マフラーを中古で購入・交換する必要があり、この費用が10〜15万円かかる場合があります。
🏎️ 理由2:サーキット走行歴がある車両が多い
86は設計思想として「走りを楽しむ」ことに特化しているため、オーナーの中にはサーキット走行やドリフト走行を楽しむ方が多い傾向にあります。
サーキット走行では、エンジンや足回り、駆動系に極めて大きな負荷がかかります。
⚙️ サーキット走行のダメージ
- 🌡️ エンジンオイル温度:130度以上に達し、ピストンリングやバルブシールの劣化を早める
- 🔄 クラッチディスク:頻繁なシフト操作と高負荷な加減速により摩耗が進行、半クラッチ時に滑る症状が出やすい
- 💸 クラッチ交換費用:15〜20万円と高額
🔍 サーキット走行歴の見分け方
- ✅ フェンダー内側の擦れ痕チェック:ハイグリップタイヤ装着でフェンダー内側に接触した擦れ跡がないか確認
- ✅ タイヤの偏摩耗確認:タイヤの内側が外側よりも極端に摩耗する「偏摩耗」(溝の深さが左右で2mm以上異なる)がないか確認
💥 理由3:事故歴・修復歴車が多い
スポーツカーは一般的な乗用車に比べて運転操作がシビアなため、事故率が高いという統計データがあります。
86の事故率は、一般的なセダンの約1.5倍と言われており、中古車市場には修復歴車が多く流通しています。
⚠️ 修復歴車のリスク
修復歴車とは、車の骨格部分(フレーム、ピラー、ルーフパネルなど)を修理または交換した車両のことです。
- ❌ 直進安定性が悪い:ハンドルが左右に引っ張られる
- ❌ 異音が発生する:フレームの歪みにより走行中に異音
- ❌ 安全性が低下:衝突時の安全性が損なわれる
🔍 修復歴車を避ける方法
- 📋 車両状態評価書の確認:「修復歴」欄を必ず確認
- 🏢 第三者機関の鑑定書取得:AIS(オートオークション・インスペクション・システム)やJAAI(日本自動車鑑定協会)の鑑定書付き車両を選ぶ
- 📏 塗装厚測定器での確認:純正の塗装厚が120〜150μmに対し、再塗装された箇所は180μm以上になる
💰 理由4:年間維持費が高額(50〜70万円程度が目安)
86はスポーツカーという特性上、一般的なコンパクトカーやセダンと比較して維持費が高額になる傾向があります。
年間維持費の目安は、年齢や走行距離にもよりますが、50〜70万円を見積もっておく必要があります。
📊 年間維持費の内訳(駐車場代除く)
| 項目 | 💰 年間費用(目安) | 📝 備考 |
|---|---|---|
| 🚗 自動車税(2.0L) | 39,500円 | 排気量による固定費(2019年9月以前登録) |
| 🛡️ 任意保険(20代前半) | 120,000円〜 | 実際は15〜30万円になる場合がある |
| 🔧 車検代(2年毎を年換算) | 60,000円〜 | 整備費用込みで2年で12万円〜を想定 |
| ⛽ ガソリン代(年間1万km) | 180,000円 | 実燃費10km/L、ハイオク180円/Lで試算 |
| 🔧 メンテナンス(オイル交換等) | 80,000円〜 | スポーツ走行をする場合はさらに増加 |
| 💵 合計 | 約50万円〜 | 任意保険料やタイヤ交換頻度により変動 |
⚠️ 注意:特に20代など等級が低いドライバーの場合、保険料が年間30万円近くかかるケースも少なくありません。
また、スポーツタイヤ(ミシュラン パイロットスポーツ、ブリヂストン ポテンザなど)は4本で10万円以上かかる上、走行頻度によっては2年に一度の交換が必要です。
📦 理由5:積載性がほぼゼロ(トランク容量227L)
86のトランク容量は227Lと非常に狭く、一般的なコンパクトカー(トヨタ ヤリス270L、ホンダ フィット336L)と比較しても明らかに小さいです。
📦 実際に積める荷物の例
- ✅ 積める:スーツケース(60L)×2個程度
- ❌ 積めない:ゴルフバッグ(フルセット)、大型スーツケース×3個、キャンプ用品一式
💡 ポイント:86は走りを楽しむための車であり、実用性はほぼありません。
日常の買い物やレジャーでの荷物運搬を考えている方には不向きです。
🛋️ 理由6:乗り心地が硬く、街乗りには不向き
86のサスペンションはスポーツ走行を重視した硬めのセッティングになっており、段差や荒れた路面では突き上げが大きく感じられます。
⚠️ 乗り心地の特徴
- 🪨 段差での衝撃:マンホールや継ぎ目を通過すると「ゴツン」という衝撃が直接シートに伝わる
- 🛣️ 荒れた路面:細かな振動が常に伝わり、長時間運転すると疲労が蓄積
- 🚗 低い車高:最低地上高130mmで、コンビニの段差や立体駐車場のスロープで擦るリスクがある
💡 ポイント:街乗りメインで快適性を求める方には、プリウス、カローラスポーツなど、より快適性を重視した車を選ぶべきです。
🏎️ 理由7:自然吸気エンジンでパワー不足を感じる
86の2.0L水平対向4気筒エンジンは最高出力200馬力(前期型)〜207馬力(後期型)と、数値上は十分ですが、実際の加速感はターボ車と比べると物足りなさを感じる場面があります。
⚡ パワー不足を感じる場面
- 🛣️ 高速道路での追い越し:時速100kmからの加速が鈍く、アクセル全開でもジワジワとしか速度が上がらない
- ⛰️ 山道の上り坂:トルクが細い(最大トルク20.9kgf·m)ため、急な上り坂ではエンジンを高回転まで回す必要がある
- 👥 2人乗車+荷物:車重1,240kgに対し、2人乗車と荷物を積むとパワー不足を実感しやすい
💡 ポイント:86は低速トルクよりも高回転域の伸びを重視したエンジン特性です。
直線の速さではなく、コーナリングの楽しさを味わう車と割り切る必要があります。
😞 やめとけと言われる86中古車の特徴【実例紹介】
ここからは、実際に86中古車を購入して後悔した5人の事例を紹介します。
購入前に知っておけば避けられたトラブルばかりなので、ぜひ参考にしてください。
🚗 体験談1:Aさん(25歳男性)のケース
25歳のAさん(会社員)は、カスタム済みの86 GT(2014年式・中古)を120万円(走行距離5.5万km)で購入しました。
ターボキットと社外マフラーが装着されており、「お得だ」と即決しました。
😊 当初の期待
『ターボキットで280馬力にパワーアップされており、社外マフラーの音も迫力があって気に入りました』
『価格も同年式・同走行距離のノーマル車より10万円安く、コスパが良いと思いました』
😞 納車後のトラブル
『納車半年後の車検で、社外マフラーが近接排気騒音96dB(規制値)を超えており不合格となりました』
『純正マフラーを中古で探し、取り付け工賃を含め15万円を費やしました』
『さらにその後、ターボキットの高負荷が原因でエンジンオイル漏れが発生し、修理に15万円がかかりました』
『合計30万円の予期せぬ出費となり、「安物買いの銭失いだった」と後悔しています』
💡 教訓
改造車は購入時の価格が安くても、車検対応や故障修理で高額な費用がかかります。ノーマル車を選ぶべきでした。
🚗 体験談2:Bさん(27歳男性)のケース
27歳のBさん(会社員)は、86 GT Limited(2016年式・中古)を180万円(走行距離4.2万km)で購入しました。
前オーナーがサーキット走行を楽しんでいたことは購入後に知りました。
😊 当初の期待
『マイナーチェンジ後の後期型で、エンジンが207馬力にパワーアップされているため、走りに期待していました』
『外観もキレイで、整備記録簿も揃っていたため安心して購入しました』
😞 納車後のトラブル
『納車3ヶ月後、クラッチの滑りが発生し、ディーラーで診断してもらうとクラッチディスクが摩耗していました』
『サーキット走行による過度な負荷が原因で、クラッチ交換費用は18万円かかりました』
『前オーナーの車の使い方まで調べるべきでした』
💡 教訓
サーキット走行歴のある車両は、クラッチやブレーキなどの消耗が激しいです。フェンダー内側やタイヤの偏摩耗を必ずチェックしましょう。
🚗 体験談3:Cさん(28歳男性)のケース
28歳のCさん(会社員)は、86 GT(2013年式・中古)を98万円(走行距離7.8万km)で購入しました。
価格の安さに惹かれて即決しましたが、修復歴車であることに気づきませんでした。
😊 当初の期待
『初期型の86が100万円以下で買えるのは格安だと思いました』
『走行距離は多めですが、外観はキレイで問題ないと判断しました』
😞 納車後のトラブル
『高速道路で時速100kmで走行すると、ハンドルが右に引っ張られる症状が出ました』
『ディーラーで点検してもらうと、フロントフレームに修復歴があり、左右のホイールアライメントが狂っていることが判明』
『修復歴車だと知らずに購入してしまい、売却時も査定額が30万円も低くなりました』
💡 教訓
修復歴車は直進安定性や安全性に問題があります。購入前に必ず車両状態評価書と第三者機関の鑑定書を確認しましょう。
🚗 体験談4:Dさん(22歳男性)のケース
22歳のDさん(大学生)は、86 G(2015年式・中古)を140万円(走行距離5万km)で購入しました。
憧れのスポーツカーを購入しましたが、維持費の高さに驚きました。
😊 当初の期待
『大学卒業を機に、ずっと憧れていた86を購入しました』
『車両価格は頑張って貯金した140万円で、何とか手が届きました』
😞 維持費の現実
『任意保険料が年間28万円もかかり、月々の負担が重すぎました』
『ガソリン代もハイオク指定で、実燃費10km/L程度のため、月に2万円以上かかります』
『車検代、タイヤ交換、オイル交換など、維持費が年間60万円を超え、アルバイト代だけでは賄えず、結局1年後に手放すことになりました』
💡 教訓
86の維持費は年間50〜70万円が目安です。特に20代は保険料が高いため、購入前に維持費をシミュレーションしましょう。
🚗 体験談5:Eさん(30歳男性)のケース
30歳のEさん(会社員)は、86 GT(2017年式・中古)を210万円(走行距離3万km)で購入しました。
週末のドライブを楽しむために購入しましたが、実用性の低さに後悔しました。
😊 当初の期待
『後期型の86で、走行距離も少なく状態が良い車両でした』
『週末のワインディングロードを楽しむために購入しました』
😞 後悔ポイント
『トランク容量227Lで、買い物や旅行の荷物がほとんど積めません』
『後席は大人が座れるスペースがなく、友人を乗せることができません』
『街乗りでは乗り心地が硬く、段差のたびに「ゴツン」という衝撃が来て疲れます』
『結局、日常使いは別の車(トヨタ カローラ)を購入し、86はガレージ保管のみになりました。セカンドカーとして割り切れる人でないと厳しいです』
💡 教訓
86は実用性がほぼゼロです。日常使いとセカンドカーの2台持ちができる経済的余裕がある人におすすめです。
🔍 中古86の改造車の見分け方
ここからは、改造車を見分けるための具体的なチェックポイントを解説します。
購入前に必ず確認し、リスクのある車両を避けましょう。
🔧 チェック1:エンジンルームを確認する
エンジンルームは改造の痕跡が最も残りやすい場所です。
✅ 確認ポイント
- 🔍 エアクリーナーボックス:純正品か社外品(HKS、BLITZ、APEXIなど)か確認
- 🔍 インタークーラー:ターボキット装着車はフロントバンパー裏にインタークーラーが追加されている
- 🔍 エンジンカバーの固定ボルト:純正ボルトは特殊な形状。通常の六角ボルトに交換されている場合はエンジン脱着の履歴あり
- 🔍 配線の取り回し:純正配線は束ねられて整然としている。バラバラになっている場合は電装系の改造あり
💡 ポイント:エンジンルームが異常にキレイな場合も要注意です。オイル漏れの痕跡を隠すためにエンジンを洗浄している可能性があります。
🛞 チェック2:足回りを確認する
足回りの改造は乗り心地と直結するため、必ずチェックしましょう。
✅ 確認ポイント
- 🔍 ショックアブソーバー:純正は黒色。車高調(TEIN、BLITZ、HKSなど)は赤色や青色で目立つ
- 🔍 スプリング:純正スプリングには「TOYOTA」の刻印あり。社外品はメーカー名が刻印されている
- 🔍 車高:純正の最低地上高は130mm。これより明らかに低い場合は車高調装着
- 🔍 タイヤハウス内のクリアランス:タイヤとフェンダーの隙間が指2本分以下なら車高調の可能性が高い
💡 ポイント:車高調装着車は乗り心地が極端に硬くなります。必ず試乗して段差での突き上げを確認しましょう。
🔊 チェック3:マフラーを確認する
社外マフラーは車検不適合のリスクが高いため、特に注意が必要です。
✅ 確認ポイント
- 🔍 マフラーのロゴ:純正マフラーには「TOYOTA」の刻印。社外品はHKS、柿本改、フジツボなどのロゴあり
- 🔍 出口の形状:純正は楕円形。社外品は円形や四角形が多い
- 🔍 音量:エンジン始動時、アイドリング時の音が明らかに大きい場合は社外マフラー
- 🔍 JASMA認定プレート:車検対応の社外マフラーにはJASMAプレートが貼られている
⚠️ 注意:JASMAプレートがあっても、経年劣化で音量が規制値を超えている場合があります。購入前に音量測定を依頼しましょう。
🪑 チェック4:内装を確認する
内装の改造は走行性能には影響しませんが、リセールバリューが下がる要因になります。
✅ 確認ポイント
- 🔍 ステアリング:純正は本革巻き。社外品(MOMO、NARDIなど)はスエード調や革製
- 🔍 シフトノブ:純正は樹脂製。社外品は金属製やカーボン製
- 🔍 メーター:社外の追加メーターが装着されている場合、配線穴がダッシュボードに開けられている
- 🔍 シート:純正シートはファブリック。社外品(RECAROなど)は高価だがリセール時に評価されない
✅ 失敗しない中古86の選び方5選
ここまで「やめとけ」と言われる理由を解説しましたが、正しい選び方を知っていれば、86中古車でも満足できます。
🚗 選び方1:ノーマル車(無改造車)を選ぶ
改造車は車検不適合や故障リスクが高いため、ノーマル車を選びましょう。
✅ ノーマル車のメリット
- ✅ 車検に確実に通る
- ✅ 故障リスクが低い
- ✅ リセールバリューが高い
- ✅ 保険適用のトラブルがない
💡 ポイント:「ワンオーナー」「禁煙車」「ディーラー整備記録簿付き」の3つが揃った車両は、丁寧に扱われている可能性が高いです。
🛣️ 選び方2:走行距離5万km以下を目安にする
スポーツカーは一般的な乗用車よりも消耗が激しいため、走行距離は重要な判断基準です。
📊 走行距離の目安
- ✅ 3万km以下:ほぼ新車同様、消耗品の交換が不要
- ✅ 3〜5万km:状態良好、適切なメンテナンスがあれば問題なし
- ⚠️ 5〜8万km:クラッチやブレーキパッドの交換が近い可能性あり
- ❌ 8万km以上:エンジンやトランスミッションの故障リスクが高く、おすすめしない
📌 具体例:2016年式で走行距離4万kmなら、年間走行距離は約4,400kmとなり、週末ドライブメインで大切に乗られていた可能性が高いです。
🛡️ 選び方3:保証付き車両を選ぶ
中古車は突然の故障リスクがあるため、保証付き車両を選びましょう。
✅ おすすめの保証
- 🏢 トヨタ認定中古車(T-Value):1年間の保証付き、全国のトヨタ販売店で修理可能
- 🏪 カーセンサーアフター保証:最長3年、走行距離無制限
- 💰 保証内容:エンジン、トランスミッション、クラッチ、電装系など主要部品をカバー
⚠️ 注意:保証がない車両は、購入後の修理費が全額自己負担になります。クラッチ交換18万円、エンジン修理30万円以上のリスクを考えると、保証付き車両を選ぶべきです。
📋 選び方4:整備記録簿を必ず確認する
整備記録簿があれば、過去のメンテナンス履歴とオーナーの車の扱い方が分かります。
✅ 確認すべきポイント
- 🔧 定期点検の実施状況:12ヶ月点検が毎年実施されているか
- 🔧 オイル交換の頻度:スポーツカーは3,000〜5,000kmごと、または半年ごとが理想
- 🔧 消耗品の交換履歴:ブレーキパッド、タイヤ、バッテリーなどの交換時期
- 🔧 サーキット走行の記載:整備記録簿に「サーキット走行後点検」などの記載がないか確認
🏢 選び方5:ディーラー認定中古車を選ぶ
トヨタ認定中古車(T-Value)なら、厳しい基準をクリアした車両のみが販売されています。
✅ T-Valueの基準
- ✅ 修復歴なし:フレーム修復歴のある車両は取り扱わない
- ✅ 車両検査証明書付き:第三者機関(AIS)による鑑定書付き
- ✅ 1年間のロングラン保証:走行距離無制限
- ✅ 納車前整備:エンジンオイル、オイルフィルター、ワイパーゴムなど12項目を交換
💡 ポイント:価格は一般中古車販売店より10〜20万円高めですが、保証とアフターサービスを考えるとコスパが良いです。
🌟 中古86のおすすめグレード3選
1️⃣ GT(バランス重視)
GTは86の中核グレードで、走行性能と装備のバランスが取れています。
✅ おすすめポイント
- 🏎️ 最高出力:200馬力(前期型)、207馬力(後期型)
- 🛡️ VSC(車両安定制御システム):標準装備
- 🔧 LSD(リミテッドスリップデフ):トルセン式LSD標準装備でコーナリング性能が高い
- 💰 中古車相場:150〜220万円(2016年式、走行5万km程度)
🎯 こんな人におすすめ
- ✅ コストを抑えつつ走りを楽しみたい人
- ✅ スポーツ走行をメインに考えている人
- ✅ 必要十分な装備があればOKな人
2️⃣ GT Limited(装備充実)
GT Limitedは最上級グレードで、内装の質感と装備が充実しています。
✅ おすすめポイント
- 🪑 本革&アルカンターラシート:高級感がある
- 🎵 86専用サウンドシステム:8スピーカー(GTは6スピーカー)
- 🌟 LEDヘッドライト:夜間の視認性が高い(後期型のみ)
- 💰 中古車相場:180〜250万円(2016年式、走行5万km程度)
🎯 こんな人におすすめ
- ✅ 内装の質感にこだわりたい人
- ✅ 長距離ドライブで快適性を求める人
- ✅ 予算に余裕がある人
3️⃣ GR86(2代目・最新モデル)
GR86は2021年にデビューした2代目86で、エンジンが2.4Lにパワーアップしています。
✅ おすすめポイント
- 🏎️ 最高出力:235馬力(初代より35馬力向上)
- ⚡ 最大トルク:25.5kgf·m(初代より4.6kgf·m向上)
- 🛡️ 先進安全装備:アイサイトを全車標準装備
- 💰 中古車相場:320〜380万円(2022年式、走行1万km程度)
🎯 こんな人におすすめ
- ✅ 最新の走行性能を求める人
- ✅ パワー不足を感じたくない人
- ✅ 予算350万円以上を用意できる人
💡 ポイント:GR86は新車価格279〜366万円のため、中古車でもあまり値落ちしていません。予算が許せば新車購入も検討すべきです。
🔍 86 vs BRZ vs ロードスター【徹底比較】
86と競合するスポーツカー、スバル BRZとマツダ ロードスターを比較してみましょう。
📊 86 vs BRZ
86とBRZは姉妹車で、基本設計は共通ですが、細かな違いがあります。
📊 86・BRZ比較表
| 項目 | 🚗 トヨタ 86 | 🚗 スバル BRZ |
|---|---|---|
| 🏎️ 最高出力 | 207馬力(後期型) | 207馬力 |
| ⚙️ エンジン | 水平対向4気筒2.0L | 水平対向4気筒2.0L |
| 🏁 0-100km/h加速 | 7.6秒 | 7.6秒 |
| 🛞 サスペンション | トヨタチューン(やや硬め) | スバルチューン(やや柔らかめ) |
| 🎨 内装 | スポーティ | 上質 |
| 💰 新車価格 | 262〜342万円 | 308〜361万円 |
| 💰 中古車相場(2016年式) | 150〜220万円 | 160〜230万円 |
💡 どちらを選ぶべき?
- ✅ 86がおすすめ:スポーティな走りを重視、トヨタディーラーの多さ(メンテナンス性)、価格を抑えたい
- ✅ BRZがおすすめ:上質な内装、やや快適な乗り心地、スバルブランドが好き
📊 86 vs ロードスター
📊 86・ロードスター比較表
| 項目 | 🚗 トヨタ 86 | 🚗 マツダ ロードスター |
|---|---|---|
| 🏎️ 最高出力 | 207馬力 | 132馬力(1.5L) |
| ⚙️ エンジン | 水平対向4気筒2.0L | 直列4気筒1.5L |
| 🏋️ 車両重量 | 1,240kg | 990kg |
| 🌞 ルーフ | 固定式 | オープン(幌) |
| 👥 乗車定員 | 4人 | 2人 |
| 📦 トランク容量 | 227L | 127L |
| 💰 新車価格 | 262〜342万円 | 267〜362万円 |
| 💰 中古車相場(2016年式) | 150〜220万円 | 160〜240万円 |
💡 どちらを選ぶべき?
- ✅ 86がおすすめ:パワーを重視、雨の日も快適に運転したい、たまに後席を使いたい
- ✅ ロードスターがおすすめ:オープンカーの開放感を味わいたい、軽量で軽快な走りを重視、2人乗りで十分
💡 著者コメント
✨ 失敗事例から見える共通点
5人の失敗事例を見ると、改造車の購入、サーキット走行歴の見落とし、修復歴車の購入、維持費の過小評価が共通しています。
これらはすべて、購入前の入念なチェックと試乗で回避できるリスクです。
特にAさん(体験談1)のように、改造車を「お得」と判断して購入すると、車検不適合や故障修理で30万円以上の出費になります。
🏎️ 田中の86所有経験から見た注意点
私自身、2014年式の86 GT(ノーマル車・走行距離3万km)を3年間所有していました。
86はFRレイアウトと水平対向エンジンによる低重心で、コーナリングの楽しさは格別です。
峠道でのハンドリングは、どんな高級スポーツカーにも負けない「ピュアな走りの楽しさ」があります。
ただし、実用性は皆無と割り切る必要があります。
🔧 私が実際に経験した維持費
私が86を所有していた3年間の年間維持費は以下の通りです。
- 💰 自動車税:39,500円/年
- 💰 任意保険:85,000円/年(30代・ゴールド免許・車両保険なし)
- 💰 車検代:60,000円/年(2年で12万円を年換算)
- 💰 ガソリン代:150,000円/年(年間8,000km、実燃費11km/L、ハイオク170円/L)
- 💰 オイル交換:40,000円/年(年3回、1回13,000円)
- 💰 タイヤ交換:50,000円/年(2年で10万円を年換算)
- 💰 合計:約42.5万円/年
💡 ポイント:スポーツ走行をしない場合でも、年間40万円以上の維持費がかかります。
✅ 86を楽しむために必要なこと
- 🏎️ 走りを楽しむための余裕:維持費年間50〜70万円を確保できる経済力
- 🔧 メンテナンスの知識:オイル交換頻度(3,000〜5,000kmごと)、消耗品の交換時期を把握
- 🚗 セカンドカーとしての割り切り:日常使いは別の車(プリウス、カローラなど)を用意
- 🌄 走る場所の確保:峠道やサーキットなど、86の性能を発揮できる場所へのアクセス
❌ 避けるべき車両の特徴
- ❌ 改造車:ターボキット、車高調、社外マフラー装着車
- ❌ サーキット走行歴あり:フェンダー内側の擦れ痕、タイヤの偏摩耗
- ❌ 修復歴車:鑑定書なし、直進安定性に問題
- ❌ 過走行車:走行距離8万km以上の車両
- ❌ レンタカー落ち:不特定多数が運転した車両
🌟 田中からの最終アドバイス
86は「運転する楽しさ」を追求した、日本を代表するスポーツカーです。
私が所有していた3年間は、毎週末の峠道ドライブが何よりも楽しみでした。
しかし、「実用性がない」「維持費が高い」という現実も受け入れる必要があります。
購入を検討している方は、以下の3つの質問に「YES」と答えられるか確認してください。
- ❓ 年間維持費50万円以上を確保できますか?
- ❓ セカンドカー(または公共交通機関)で日常生活をカバーできますか?
- ❓ 週末に峠道やサーキットへ行く時間と情熱がありますか?
この3つにすべて「YES」と答えられる方なら、86は最高のパートナーになります。
❓ 86中古購入でよくある質問(FAQ)
❓ Q1. 86中古は本当にやめたほうがいいですか?
改造車、サーキット走行歴車、修復歴車、過走行車は避けるべきです。
しかし、ノーマル車で走行距離5万km以下、保証付き、整備記録簿ありの車両なら、安心して購入できます。
特に2016年式以降のマイナーチェンジ後モデルは、エンジンが207馬力にパワーアップされており、おすすめです。
❓ Q2. 維持費はどのくらいかかりますか?
年間維持費は50〜70万円が目安です。
- 💰 自動車税:39,500円
- 💰 任意保険:80,000〜300,000円(年齢・等級による)
- 💰 車検代:60,000円/年(2年で12万円を年換算)
- 💰 ガソリン代:150,000〜200,000円(年間1万km、実燃費10〜11km/L)
- 💰 メンテナンス:80,000〜100,000円(オイル交換、タイヤ交換など)
特に20代は任意保険料が高く、年間30万円近くかかるケースもあります。
❓ Q3. 改造車と純正車、どちらを選ぶべき?
純正車(ノーマル車)を強くおすすめします。
改造車は以下のリスクがあります。
- ❌ 車検不適合のリスク(社外マフラーなど)
- ❌ 故障リスクの増大(ターボキット、車高調など)
- ❌ リセールバリューの低下(売却時に査定が下がる)
- ❌ 保険適用外の可能性(構造変更未申請)
❓ Q4. 実燃費はどのくらいですか?
実燃費は使用状況によって大きく変わります。
- 🛣️ 高速道路メイン:13〜15km/L
- 🏙️ 街乗りメイン:9〜11km/L
- 🏔️ スポーツ走行:7〜9km/L
カタログ燃費(JC08モード)は13.4km/Lですが、実燃費は10km/L前後と考えるべきです。
❓ Q5. MT(マニュアル)とAT(オートマ)、どちらを選ぶべき?
MTを強くおすすめします。
86はMT比率が高く、中古車市場でもMT車が80%以上を占めます。
✅ MTのメリット
- 🏎️ スポーツカー本来の運転の楽しさを味わえる
- 💰 AT車より10〜20万円安く購入できる
- 📈 リセールバリューが高い(AT車は人気が低い)
❓ Q6. 86とBRZ、どちらを選ぶべき?
基本性能は同じですが、以下の違いがあります。
- ✅ 86:トヨタディーラーの多さ(メンテナンス性)、価格が10万円程度安い
- ✅ BRZ:内装の質感が上質、やや快適な乗り心地
迷ったら、メンテナンス性と価格で86を選ぶのが無難です。
❓ Q7. 初期型(2012〜2015年式)と後期型(2016年以降)、どちらを選ぶべき?
後期型(2016年以降)をおすすめします。
✅ 後期型の改良点
- 🏎️ エンジン出力向上(200馬力→207馬力)
- 🔧 トルク向上(20.0kgf·m→21.6kgf·m)
- 🛞 サスペンション改良(乗り心地と操縦性の向上)
- 🎨 内装の質感向上
価格差は20〜30万円程度ですが、性能向上を考えると後期型がおすすめです。
❓ Q8. 日常使いできますか?
日常使いは厳しいです。
- ❌ トランク容量227Lで買い物袋や荷物がほとんど積めない
- ❌ 後席は大人が座れるスペースがなく、実質2人乗り
- ❌ 乗り心地が硬く、段差での突き上げが大きい
- ❌ 最低地上高130mmで、コンビニの段差で擦るリスクがある
💡 ポイント:86はセカンドカーとして、週末のドライブ専用車と割り切るべきです。
🎯 86中古車購入の最終アドバイス
✅ 86中古車がピッタリな人
- 🏎️ 走りを楽しむことが最優先の人
- 💰 年間維持費50〜70万円を確保できる経済力がある人
- 🚗 セカンドカーとして週末専用車にできる人
- 🔧 車のメンテナンスに興味があり、自分で整備できる人
- 🌄 峠道やサーキットへのアクセスがある人
- 👤 1〜2人での使用がメインの人
❌ 86中古車をおすすめしない人
- ❌ 日常使いのメインカーとして使いたい人
- ❌ 家族4人での移動が多い人
- ❌ 荷物を頻繁に積む必要がある人
- ❌ 快適性・静粛性を重視する人
- ❌ 維持費を抑えたい人(年間30万円以下を希望)
- ❌ MT車の運転経験がない人(AT車は選択肢が少ない)
📅 購入の流れ【7ステップ】
- 🔍 ステップ1:カーセンサー、価格.comで2016年式以降、走行5万km以下、修復歴なしの車両を検索
- 📞 ステップ2:販売店に連絡し、改造の有無、サーキット走行歴、保証の有無、整備記録簿の有無を確認
- 🏢 ステップ3:できればトヨタ認定中古車(T-Value)または第三者機関の鑑定書付き車両を優先
- 🚙 ステップ4:実車を見学し、エンジンルーム、足回り、マフラー、内装をチェック
- 🏎️ ステップ5:試乗して、走行性能、乗り心地、エンジン音、クラッチの感触(MT車)をチェック
- 📋 ステップ6:整備記録簿でオイル交換頻度、定期点検の実施状況を確認
- ✅ ステップ7:問題なければ購入。納車前に再度、改造パーツがないか最終確認
💰 予算別おすすめプラン
💰 予算150万円以下
- 🚗 2013〜2015年式のGT(走行距離5〜7万km)
- ⚠️ 初期型のため、エンジン出力200馬力。サスペンションは後期型より劣る
- 📌 整備記録簿と保証の有無を必ず確認
💰 予算150〜220万円
- 🚗 2016〜2018年式のGT(走行距離3〜5万km)
- ✅ マイナーチェンジ後でエンジン207馬力、サスペンション改良済み
- 📌 最もバランスが良く、おすすめの価格帯
💰 予算220万円以上
- 🚗 2017〜2020年式のGT Limited(走行距離3万km以下)
- ✅ 最上級グレードで内装の質感が高い
- 📌 または新型GR86の中古車(2022年式、320万円〜)
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🌟 最後に
トヨタ86は、「走る楽しさ」を純粋に追求した、日本を代表するスポーツカーです。
しかし、中古車市場には改造車、サーキット走行歴車、修復歴車が多数流通しており、知識なく購入すると高額な出費につながるリスクがあります。
実際の購入者5人の失敗事例からも分かるように、焦って購入すると後悔します。
私自身、2014年式の86 GTを3年間所有し、毎週末の峠道ドライブを心から楽しみました。
コーナリングの楽しさ、低重心による安定感、MT操作の気持ちよさは、何物にも代えがたい経験でした。
一方で、「実用性がない」「維持費が高い」という現実も受け入れる必要がありました。
86を検討している方は、必ずノーマル車、走行距離5万km以下、保証付き、整備記録簿ありの車両を選び、試乗と改造箇所のチェックを怠らないでください。
そして、年間維持費50〜70万円を確保できるか、セカンドカーとして割り切れるか、冷静に判断しましょう。
この記事が、あなたの86中古車選びの参考になれば幸いです。
最高のスポーツカーライフを楽しんでください。
📚【 参考サイト】
本記事は以下の公式サイトおよび信頼性の高い情報源を参考に作成しました。
- トヨタGR公式サイト – GR86
- カーセンサー – トヨタ86中古車検索
- 価格.com – トヨタ86中古車
- みんカラ – トヨタ86オーナーのレビュー
- 国土交通省 – 自動車検査・登録ガイド
- JAAI(日本自動車鑑定協会)
- AIS(オートオークション・インスペクション・システム)
📅 データ取得日:2025年11月

