軽自動車の購入を検討しているあなた。
「買ってはいけない軽自動車」「軽自動車購入後悔」といった検索をしていませんか?
軽自動車は維持費が安く手軽な印象がありますが、購入後に「パワー不足」「思ったより狭い」と後悔する人が少なくありません。
本記事では、買ってはいけない軽自動車の特徴、人気3車種の維持費比較、そして後悔しない選び方を2025年最新データで徹底解説します。
買ってはいけない軽自動車の特徴5選
事故歴・修復歴がある車
事故歴車は安全性に重大な問題を抱えている可能性があります。
修復歴とは、車の骨格部分(フレーム)を修理または交換した履歴のことです。
骨格部分が損傷している車は、走行中の安全性が著しく低下します。
事故歴車の危険性は以下の通りです。
- フレームの歪みで直進安定性が悪くなる
- 衝突時の衝撃吸収性能が低下する
- 経年劣化で新たな不具合が発生しやすい
購入時のチェックポイントは以下の通りです。
- 車検証の「修復歴」欄を必ず確認する
- 第三者機関の鑑定書を取得する
- 事故歴車は価格が安くても避けるべき
過走行車(10万km超)
過走行車とは、走行距離が10万kmを超えている車のことです。
軽自動車は普通車よりもエンジンに負荷がかかるため、過走行車の故障リスクは高まります。
過走行車の主なリスクは以下の通りです。
- エンジンやトランスミッションの劣化
- サスペンションやブレーキの摩耗
- 電装系トラブルの増加
メンテナンス費用も年間5〜10万円増加する傾向があります。
ただし、定期的にメンテナンスされている過走行車なら購入を検討できます。
買ってよい過走行車の条件は以下の通りです。
- 整備記録簿が完備されている
- ディーラーや専門店で定期点検を受けている
- タイミングベルトなど重要部品が交換済み
メンテナンス記録がない車
整備記録簿は車の「健康診断書」です。
メンテナンス記録がない車は、前オーナーがどのように管理していたか不明で、購入後のトラブルリスクが高まります。
メンテナンス不足のリスクは以下の通りです。
- オイル交換が適切に行われていない可能性
- 消耗品の交換時期が不明
- 隠れた不具合が潜んでいる可能性
中古車購入時の確認事項は以下の通りです。
- 整備記録簿の有無を必ず確認
- 定期点検の履歴が継続しているか確認
- 記録簿がない車は避けるのが無難
安全装備が不十分な古い車種
2010年以前の軽自動車は、現代の安全基準から見ると装備が不十分です。
衝突安全ボディの構造や、エアバッグの数に大きな世代差があります。
安全性能の世代差は以下の通りです。
- 2010年以前:サイドエアバッグなし、衝突安全性能が低い
- 2015年以降:自動ブレーキが普及し始める
- 2020年以降:予防安全装備が標準化
最低限必要な安全装備は以下の通りです。
- 自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)
- 横滑り防止装置(VSC/ESC)
- サイドエアバッグ・カーテンエアバッグ
これらの装備がない車は、価格が安くても避けるべきです。
車高が極端に低い・高い改造車
改造車は車検に通らない可能性があり、保険適用でも問題が生じることがあります。
特に車高を大幅に変更している車は、走行安定性や乗り心地に悪影響を及ぼします。
改造車の主なリスクは以下の通りです。
- 車検に通らず、追加費用が発生する
- 事故時に保険が適用されない可能性
- リセールバリューが大幅に低下する
改造車は見た目が派手で魅力的に見えますが、長期的には損をするケースがほとんどです。
人気軽自動車3車種の維持費と後悔ポイント徹底比較
ダイハツタント
年間維持費目安:30〜40万円
主な維持費内訳は以下の通りです。
- 自動車税:10,800円
- 自動車重量税:3,300円
- 自賠責保険:8,770円
- 任意保険:約50,000円/年
- 車検費用:約21,000円(2年に1回を年換算)
- ガソリン代:約87,500円/年(年間1万km走行、実燃費20km/L、レギュラー175円/Lで計算)
- 駐車場代:約120,000円/年(月1万円の場合)
合計は年間約301,000円です。
タントは室内空間が広く、スライドドアで乗り降りしやすいのが魅力です。
後悔ポイントは以下の通りです。
- 燃費が思ったより悪い:ターボ車は実燃費18km/L程度
- デザインがダサいという声も:特にカスタム系のフロントデザインに賛否
- 車両価格が高い:新車で150〜200万円超
タントは実用性重視の人には最適ですが、燃費性能を重視する人には不向きです。
→ 詳しくは:[タントカスタムダサい|デザインで後悔しない選び方]
ダイハツキャンバス
年間維持費目安:25〜35万円
主な維持費内訳は以下の通りです。
- 自動車税:10,800円
- 自動車重量税:3,300円
- 自賠責保険:8,770円
- 任意保険:約50,000円/年
- 車検費用:約21,000円(2年に1回を年換算)
- ガソリン代:約75,000円/年(年間1万km走行、実燃費22km/L、レギュラー175円/Lで計算)
- 駐車場代:約120,000円/年(月1万円の場合)
合計は年間約289,000円です。
キャンバスは可愛らしいデザインで女性人気が高く、燃費も良好です。
後悔ポイントは以下の通りです。
- 「軽じゃない」サイズ感:車幅が広く、狭い道で運転しにくい
- 後部座席が狭い:大人2人が長時間座るには窮屈
- リセールバリューが低い:デザインが個性的すぎて買い手が限定される
キャンバスはデザイン重視の人には最適ですが、実用性を求める人は注意が必要です。
→ 詳しくは:[ダイハツキャンバス軽じゃない|サイズ感と後悔ポイント]
ダイハツムーヴ
年間維持費目安:25〜35万円
主な維持費内訳は以下の通りです。
- 自動車税:10,800円
- 自動車重量税:3,300円
- 自賠責保険:8,770円
- 任意保険:約50,000円/年
- 車検費用:約21,000円(2年に1回を年換算)
- ガソリン代:約75,000円/年(年間1万km走行、実燃費22km/L、レギュラー175円/Lで計算)
- 駐車場代:約120,000円/年(月1万円の場合)
合計は年間約289,000円です。
ムーヴは価格が手頃で、燃費性能も良好なコスパの高い車種です。
後悔ポイントは以下の通りです。
- 安全装備が古い:2015年以前のモデルは自動ブレーキなし
- デザインが地味:他の軽自動車と比べて個性がない
- 室内空間が狭い:タントと比較すると天井が低い
ムーヴは価格重視の人には最適ですが、安全性や快適性を求める人には物足りないかもしれません。
→ 詳しくは:[ムーヴキャンバス恥ずかしい|購入前に知るべきこと]
軽自動車購入で後悔しない5つのチェックリスト
用途に合ったサイズを選ぶ
軽自動車には大きく分けて3つのタイプがあります。
車高の違いは以下の通りです。
- セダン系(車高1,550mm以下):アルト、ミラなど。燃費は良いが室内が狭い。
- ハイト系(車高1,600〜1,700mm):ムーヴ、ワゴンRなど。バランスが良い。
- スーパーハイト系(車高1,700mm超):タント、N-BOXなど。室内が広いが燃費は劣る。
家族構成に応じた選び方は以下の通りです。
- 1〜2人:セダン系またはハイト系
- 3〜4人:スーパーハイト系
- 子育て世帯:スライドドア付きのスーパーハイト系
荷物の積載量も重要です。
ベビーカーや大きな買い物をする機会が多いなら、スーパーハイト系が無難です。
安全装備を必ず確認する
2025年現在、最低限必要な安全装備は以下の通りです。
- 自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ):前方車両や歩行者を検知して自動停止
- サイドエアバッグ:側面衝突時に乗員を保護
- 横滑り防止装置(VSC/ESC):カーブでの横滑りを防止
これらの装備がない車は、価格が安くても避けるべきです。
軽自動車は車体が小さいため、安全装備の有無が生死を分けることもあります。
燃費性能を比較する
カタログ燃費と実燃費には差があります。
カタログ燃費vs実燃費の目安は以下の通りです。
- カタログ燃費(WLTCモード):22〜25km/L
- 実燃費:カタログ燃費の80〜90%程度(18〜22km/L)
ターボ車は燃費が悪い傾向があります。
パワーは欲しいが燃費も気になるなら、ハイブリッド車も選択肢です。
ハイブリッド車の選択肢は以下の通りです。
- スズキ・ワゴンR(マイルドハイブリッド):実燃費24km/L前後
- ダイハツ・ミライース:実燃費25km/L前後
年間1万km走行なら、燃費が4km/L違うと年間ガソリン代が約1万円変わります。
リセールバリューを考慮する
軽自動車は3〜5年で乗り換える人が多いため、リセールバリューは重要です。
人気色の選択は以下の通りです。
- 高リセール:ホワイト、ブラック、シルバー
- 低リセール:ピンク、グリーン、イエロー
グレードの選び方は以下の通りです。
- 中間グレードが最もリセールが高い
- 最上位グレードは装備過剰で割高
- 最廉価グレードは装備不足で人気がない
不人気車種は避けるべきです。
デザインが個性的すぎる車種や、知名度が低いメーカーの車種はリセールが低下します。
維持費をシミュレーションする
軽自動車の年間維持費は20〜30万円が目安です。
主な維持費項目は以下の通りです。
- 自動車税・車検費用:年間約24,000円
- 保険料:年間約50,000円
- ガソリン代:年間約75,000〜100,000円
駐車場代を含めると、年間約30万円(月2.5万円)が目安です。
維持費を事前にシミュレーションし、家計に無理がないか確認しましょう。
普通車から軽自動車への乗り換えで後悔する理由
パワー不足を感じる
軽自動車のエンジンは排気量660ccで、普通車(1,000〜2,000cc)と比べてパワーが劣ります。
パワー不足を感じる場面は以下の通りです。
- 高速道路での加速力不足:追い越し時にアクセルを踏み込んでも加速が鈍い
- 坂道での走行性能:急な上り坂では速度が落ちる
- エアコン使用時:冷房をつけると更に加速が鈍くなる
ターボ車の必要性は以下の通りです。
高速道路を頻繁に使う人や、山道を走る機会が多い人はターボ車を検討すべきです。
ターボ車は非ターボ車より車両価格が10〜20万円高く、燃費も2〜4km/L悪化します。
車内が思ったより狭い
軽自動車は外観の割に室内が狭く感じることがあります。
後部座席の居住性は以下の通りです。
- スーパーハイト系(タント、N-BOX):大人2人が座れるが、長距離は疲れる
- ハイト系(ムーヴ、ワゴンR):大人2人だと窮屈
- セダン系(アルト、ミラ):大人は実質1人のみ
トランクの容量も普通車より小さく、大きな荷物は積めません。
長距離ドライブでは、狭さによる疲労が普通車より大きくなります。
安全性への不安
軽自動車は車体が小さく軽いため、衝突時の安全性で普通車に劣るとされています。
安全性の違いは以下の通りです。
- ボディサイズの小ささ:衝撃を吸収するクラッシャブルゾーンが短い
- 車両重量の軽さ:衝突時に跳ね飛ばされやすい
- 高速道路での不安感:横風や大型車の走行風で車体が揺れる
ただし、2020年以降の軽自動車は安全性能が大幅に向上しており、予防安全装備も充実しています。
購入時は安全装備を必ず確認し、自動ブレーキやサイドエアバッグが装備されている車種を選びましょう。
中古軽自動車購入時の注意点
整備記録簿を必ず確認
整備記録簿は車の健康状態を示す重要な書類です。
確認すべきポイントは以下の通りです。
- 定期点検の履歴:12ヶ月点検、24ヶ月点検が継続しているか
- 修理履歴のチェック:大きな故障や部品交換がないか
- 前オーナーの使用状況:走行距離と点検履歴のバランス
整備記録簿がない車は、メンテナンス状況が不明で購入後のトラブルリスクが高まります。
試乗で異音や振動を確認
中古車購入時は必ず試乗し、車の状態を自分の目で確認しましょう。
チェックポイントは以下の通りです。
- エンジン音のチェック:異音がないか、スムーズに回るか
- ブレーキの効き具合:ブレーキを踏んだ時に異音や振動がないか
- ハンドルの重さ:ハンドル操作が重すぎたり軽すぎたりしないか
試乗で違和感を感じたら、購入を見送るのが無難です。
保証内容を確認する
中古車販売店によって保証内容は大きく異なります。
確認すべきポイントは以下の通りです。
- 保証期間と範囲:3ヶ月〜1年が一般的
- 保証対象外の部品:消耗品(タイヤ、バッテリーなど)は対象外が多い
- 延長保証の有無:追加料金で保証期間を延長できるか
保証が充実している販売店を選ぶことで、購入後の安心感が大きく変わります。
軽自動車の維持費を抑える3つの節約術
年間走行距離で保険料を節約
任意保険は年間走行距離によって保険料が変わります。
節約方法は以下の通りです。
- 走行距離割引の活用:年間5,000km以下なら保険料が10〜20%安くなる
- ネット保険の検討:代理店型より年間1〜3万円安い
- 複数社の見積もり比較:保険会社によって保険料が年間2〜5万円違うことも
年間保険料を5万円から3万円に削減できれば、10年で20万円の節約になります。
燃費を意識した運転
運転方法を変えるだけで、燃費が10〜20%改善します。
エコドライブのコツは以下の通りです。
- 急加速・急ブレーキを避ける
- アイドリングストップの活用(エンジンを無駄にかけない)
- タイヤ空気圧の管理(空気圧が低いと燃費が悪化)
年間ガソリン代が8万円なら、燃費が15%改善すれば年間1.2万円の節約になります。
定期メンテナンスで長持ちさせる
適切なメンテナンスで車は長持ちし、結果的に維持費を抑えられます。
メンテナンスのポイントは以下の通りです。
- オイル交換のタイミング:5,000kmまたは6ヶ月ごと
- タイヤローテーション:1万kmごとに前後タイヤを入れ替え
- バッテリー交換の時期:3〜5年で交換
定期メンテナンスを怠ると、突発的な故障で修理費が10万円以上かかることもあります。
こんな人には軽自動車をおすすめしません
長距離ドライブが多い人
軽自動車はパワー不足と室内の狭さから、長距離ドライブには不向きです。
高速道路を頻繁に使う人や、年間走行距離が2万km以上の人は普通車を選ぶべきです。
家族4人以上で乗る機会が多い人
軽自動車の後部座席は大人2人が長時間座るには窮屈です。
家族4人以上で頻繁に移動するなら、普通車のミニバンやSUVが適しています。
高速道路を頻繁に使う人
軽自動車は高速道路での加速力が劣り、横風にも弱いです。
高速道路を週1回以上使う人は、安全性と快適性を考慮して普通車を選ぶべきです。
荷物を大量に積む必要がある人
軽自動車はトランクが小さく、大きな荷物を積むには不向きです。
キャンプ用品や大型家電を頻繁に運ぶ人は、普通車のワゴンやSUVが適しています。
後悔しない軽自動車ライフを送るために
軽自動車は維持費が安く手軽ですが、事前に正しい知識を持たないと購入後に後悔します。
軽自動車購入前の確認事項は以下の通りです。
- 用途に合ったサイズを選ぶ(セダン系・ハイト系・スーパーハイト系)
- 安全装備を必ず確認する(自動ブレーキ、サイドエアバッグ)
- 燃費性能を比較する(カタログ燃費vs実燃費)
- リセールバリューを考慮する(人気色・グレード)
- 維持費をシミュレーションする(年間20〜30万円)
これらのチェックポイントをクリアできれば、あなたは満足のいく軽自動車ライフを送れるでしょう。
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- [タフト後悔|買ってはいけない理由と対策]
【参考サイト】
- ソニー損保「2025年 全国カーライフ実態調査」
https://from.sonysonpo.co.jp/topics/pr/2025/08/20250821.html
- 一般社団法人 日本自動車工業会(JAMA)