ダイハツキャンバス（ムーヴキャンバス）の購入を検討しているあなた。
「キャンバスは軽じゃないの？」「サイズが大きくて運転しにくい？」と不安に思っていませんか？
ダイハツキャンバスは見た目が普通車のように洗練されていますが、規格上はれっきとした軽自動車です。
しかし、全幅1,475mm、全高1,655〜1,675mmのサイズ感は軽自動車の上限ギリギリで、狭い道や立体駐車場で苦労する声も少なくありません。
本記事では、キャンバスが「軽じゃない」と言われる理由、実際のサイズ感、購入後の後悔ポイントを2025年最新データで徹底解説します。
ダイハツキャンバスは本当に軽自動車？
軽自動車の規格を確認
軽自動車の規格は、道路運送車両法で以下のように定められています。
- 全長3,400mm以下
- 全幅1,480mm以下
- 全高2,000mm以下
- 排気量660cc以下
これらの条件をすべて満たす車両が軽自動車として登録されます。
ダイハツキャンバスのサイズは以下の通りです。
- 全長：3,395mm
- 全幅：1,475mm
- 全高：1,655mm（2WD）、1,675mm（4WD）
- 排気量：658cc
結論として、ダイハツキャンバスは規格上は軽自動車です。
しかし、全幅1,475mmは軽自動車の上限1,480mmにかなり近く、「軽自動車ギリギリのサイズ」と言えます。
なぜ「軽じゃない」と言われるのか
ダイハツキャンバスが「軽じゃない」と言われる理由は以下の通りです。
全幅1,475mmは一般的な軽自動車と同じですが、全高1,655mm（2WD）は軽ハイトワゴンとしては高めです。
この全高により、車体が大きく見え、「軽自動車っぽくない」と感じる人が多いのです。
運転席からの視界が広く、室内空間もゆったりしているため、「軽自動車に乗っている感覚がない」という声もあります。
また、白ナンバーを装着している車両も多く、遠目には普通車と見間違われることがあります。
2017年以降、ラグビーワールドカップや東京オリンピックの記念ナンバープレート（白ナンバー）を希望すれば装着できるようになり、軽自動車でも白ナンバーを付けている車が増えました。
デザインが洗練されており、軽自動車特有の「安っぽさ」がないことも、「軽じゃない」と言われる理由の一つです。
他の軽自動車とのサイズ比較
ダイハツの他の軽自動車とサイズを比較してみましょう。
| 車種 | 全長 | 全幅 | 全高（2WD） |
|---|---|---|---|
| ムーヴキャンバス | 3,395mm | 1,475mm | 1,655mm |
| タント | 3,395mm | 1,475mm | 1,755mm |
| ムーヴ | 3,395mm | 1,475mm | 1,630mm |
| ミライース | 3,395mm | 1,475mm | 1,510mm |
この表から分かるように、全長と全幅はダイハツの軽自動車で共通です。
違いは全高にあり、キャンバスはタントより100mm低く、ムーヴより25mm高い設定になっています。
タントは軽スーパーハイトワゴンとして室内空間を最大化していますが、キャンバスは「スライドドアは欲しいが、天井は低めでも良い」というニーズに応えるために開発されました。
全高を抑えることで、立体駐車場に入りやすくなり、燃費性能も向上します。
ダイハツキャンバスのサイズ感で後悔する理由5選
全幅1,475mmで狭い道が運転しにくい
全幅1,475mmは軽自動車としては標準的なサイズですが、狭い道では運転しにくいと感じる人が多いです。
住宅街の狭い道で対向車とすれ違う際、神経を使います。
道幅が3〜4mの狭い道では、対向車が来ると一時停止しなければならないこともあります。
駐車場で隣の車との距離が近い場合、ドアを開ける際に隣の車にぶつけないか心配になります。
特に、ショッピングセンターの駐車場は1台分のスペースが狭いことが多く、運転に自信がない人は苦労します。
軽自動車だからといって運転しやすいわけではありません。
全幅1,475mmは軽自動車の上限に近いため、コンパクトカー（全幅1,695mm）と比べて20cm程度しか違いません。
「軽自動車なら狭い道でも大丈夫」と思って購入すると、後悔する可能性があります。
全高1,655mmで立体駐車場に入らない
機械式駐車場の制限は全高1,550mm以下が一般的です。
キャンバスの全高は1,655mm（2WD）または1,675mm（4WD）なので、機械式駐車場には入りません。
ショッピングセンターの立体駐車場が使えないケースがあります。
平面駐車場が満車で機械式駐車場しか空いていない場合、駐車できずに困ることがあります。
都市部のマンションでは、機械式駐車場が一般的です。
引っ越しや転勤で機械式駐車場のマンションに住むことになった場合、キャンバスは駐車できません。
購入前に、自宅や勤務先、よく行くショッピングセンターの駐車場の高さ制限を確認することが重要です。
車体が大きく見えて、軽自動車っぽくない
外観が大きく、軽自動車の手軽さを感じないという声があります。
キャンバスは全高1,655mmで存在感があり、遠目には普通車と見間違われることもあります。
「軽自動車なのにこんなに大きいの？」と驚く人が多いです。
初めて実車を見た人は、カタログで見るよりも大きく感じることが多いようです。
軽自動車税は年間10,800円と安いですが、サイズ感は普通車並みです。
税金や維持費は軽自動車のメリットを享受できますが、運転のしやすさや駐車のしやすさでは普通車と変わらない場合があります。
「軽自動車らしいコンパクトさ」を求めている人には、キャンバスは向いていません。
後部座席が狭く4人乗車は窮屈
キャンバスの室内サイズは、長さ2,180mm×幅1,345mm×高さ1,275mmです。
後部座席は子供2人なら快適ですが、大人2人は窮屈です。
身長170cm以上の大人が2人座ると、膝周りにゆとりがありません。
長距離ドライブでは後部座席の乗員が疲れます。
片道2時間以上の長距離移動では、後部座席の乗員から「狭い」「疲れる」という声が出る可能性があります。
4人家族での移動には不向きです。
夫婦＋子供2人（小学生以上）の家族構成で頻繁に4人乗車する場合、もっと広い車（タント、N-BOXなど）を選ぶべきです。
室内の広さを重視するなら、試乗時に後部座席にも座ってみることをおすすめします。
トランクが狭く荷物が積めない
キャンバスのトランク（ラゲージスペース）は浅く、大きな荷物が積めません。
ベビーカーを載せると他の荷物が積めないという声が多いです。
ベビーカーは折りたたんでも意外と場所を取るため、買い物袋や他の荷物を載せるスペースがなくなります。
買い物が多い人には不便です。
週末にまとめ買いをする家庭では、買い物袋が積みきれないことがあります。
タントやN-BOXの方が荷室が広いです。
同じ軽スーパーハイトワゴンでも、タントやN-BOXは全高が1,750mm以上あり、荷室の高さと容量が大きく違います。
荷物をたくさん積む機会が多い人は、タントやN-BOXを選ぶべきです。
ダイハツキャンバスのメリット・魅力
可愛いデザインで女性人気が高い
キャンバスの最大の魅力は、可愛くて個性的なデザインです。
レトロなデザインで個性的です。
丸みを帯びたフォルムと、ツートンカラーが特徴的で、街中でもひときわ目を引きます。
ツートンカラーが豊富です。
ボディカラーは単色とツートンカラーを合わせて17色から選べます。
好みの色が見つかる可能性が高いです。
「ストライプス」と「セオリー」の2つのデザインがあります。
ストライプスはポップで明るいイメージ、セオリーは落ち着いた上品なイメージです。
自分の好みに合わせて選べます。
デザイン重視の人、特に20〜40代の女性には最適な車です。
スライドドアで乗り降りしやすい
キャンバスはスライドドアを採用しており、乗り降りがしやすいです。
子供の乗せ降ろしが楽です。
チャイルドシートへの乗せ降ろしが、ヒンジドア（通常のドア）より圧倒的に楽です。
狭い駐車場でもドアを開けやすいです。
隣の車との距離が近い駐車場でも、スライドドアなら隣の車にぶつける心配がありません。
チャイルドシートの取り付けが簡単です。
開口部が広いため、チャイルドシートの取り付けや取り外しが簡単です。
子育て世代には、スライドドアは必須の装備と言えます。
軽自動車税が安い
キャンバスは軽自動車なので、税金が安いです。
軽自動車税は年間10,800円です。
普通車（排気量1,000cc超1,500cc以下）の自動車税は年間30,500円なので、年間約2万円の節約になります。
維持費を抑えられます。
自動車重量税も普通車より安く、2年で6,600円（軽自動車）vs 16,400円（普通車1トン以下）です。
自動車保険も軽自動車の方が安い傾向があります。
税金と保険を合わせると、普通車より年間3〜5万円安くなります。
燃費が良い
キャンバスの実燃費は20〜22km/L（ガソリン車、2WD）で、軽自動車の中でも良好です。
ハイブリッド車並みの燃費です。
普通車のコンパクトカー（ヤリス・ガソリン車）の実燃費が18〜20km/Lなので、それと同等かそれ以上です。
ガソリン代を抑えられます。
年間1万km走行、レギュラー175円/Lで計算すると、年間ガソリン代は約7.9万円です。
実燃費15km/Lの普通車と比較すると、年間約2万円の節約になります。
燃費を重視する人には、キャンバスは最適な選択です。
先進安全装備が充実
キャンバスは「スマートアシスト」を標準装備しており、先進安全装備が充実しています。
自動ブレーキ（衝突回避支援ブレーキ）が標準装備です。
前方車両や歩行者を検知し、衝突の危険がある場合は自動でブレーキがかかります。
誤発進抑制機能も標準装備です。
駐車場などで、ペダルの踏み間違いによる急発進を抑制します。
車線逸脱警報機能も標準装備です。
走行中に車線をはみ出しそうになると、警報で知らせてくれます。
安全性を重視する人には、キャンバスは安心できる車です。
ダイハツキャンバス購入で後悔しないためのチェックリスト
駐車場のサイズを確認
購入前に、以下の駐車場の高さ制限を確認しましょう。
- 自宅の駐車場（屋根付きの場合）
- 勤務先の駐車場
- よく行くショッピングセンターの駐車場
機械式駐車場は全高1,550mm以下が一般的です。
キャンバスの全高1,655mm（2WD）または1,675mm（4WD）は、機械式駐車場に入りません。
平面駐車場があるか確認しましょう。
平面駐車場があれば問題ありませんが、機械式駐車場しかない場合は要注意です。
狭い道を走る機会が多いか
住宅街の狭い道を頻繁に走るなら、全幅1,475mmは運転しにくいと感じる可能性があります。
対向車とのすれ違いに神経を使います。
道幅3〜4mの狭い道では、対向車が来ると一時停止しなければならないこともあります。
運転に自信がない人は試乗必須です。
実際に狭い道を走ってみて、運転しやすいか確認しましょう。
後部座席に大人が乗る機会が多いか
4人家族で頻繁に移動するなら、後部座席が狭いと感じる可能性があります。
大人4人での長距離ドライブは不向きです。
片道2時間以上の長距離移動では、後部座席の乗員が疲れます。
試乗で後部座席に座ってみましょう。
実際に後部座席に座って、膝周りのゆとりや頭上空間を確認しましょう。
荷物を多く積む機会が多いか
トランクが浅く、大きな荷物が積めないという声が多いです。
買い物が多い人、ベビーカーを頻繁に使う人は要注意です。
週末にまとめ買いをする家庭、ベビーカーを毎日使う家庭は、荷室が狭いと感じる可能性があります。
タントやN-BOXの方が荷室が広いです。
荷物をたくさん積む機会が多い人は、タントやN-BOXを選ぶべきです。
デザインが本当に気に入っているか
キャンバスのデザインは個性的で好みが分かれます。
「おばさんっぽい」「可愛すぎる」という声もあります。
デザインが気に入らないと、長く乗り続けるのが苦痛になります。
長く乗るならデザインの好みが重要です。
5年以上乗るつもりなら、飽きのこないデザインか、家族全員が気に入っているか確認しましょう。
試乗して実際の見た目を確認しましょう。
写真と実物では印象が違うことがあるので、必ず実車を見て確認しましょう。
関連記事：【2025年】軽自動車購入ガイド｜後悔しない選び方と維持費対策
ダイハツキャンバスのおすすめグレード
おすすめグレード1 ストライプスG / セオリーG（ガソリン車）
価格は約175万円（ストライプスG・2WD）/ 約175万円（セオリーG・2WD）です。
実燃費は20〜22km/Lで、燃費性能は良好です。
主な装備は以下の通りです。
-
スマートアシスト（自動ブレーキ、誤発進抑制機能など）
-
スライドドア（両側パワースライドドア）
-
オートエアコン
-
LEDヘッドライト
-
9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ
コストパフォーマンスが良く、装備も充実しているため、最もおすすめのグレードです。
おすすめグレード2 ストライプスX / セオリーX（ガソリン車）
価格は約157万円（ストライプスX・2WD）/ 約157万円（セオリーX・2WD）で、最も安いグレードです。
実燃費は20〜22km/Lで、上位グレードと同等です。
主な装備は以下の通りです。
-
スマートアシスト
-
スライドドア（両側パワースライドドア）
-
マニュアルエアコン
-
ハロゲンヘッドライト
最低限の装備で価格を抑えたい人におすすめです。
ベースグレードでも両側パワースライドドアが標準装備なのは大きな魅力です。
おすすめグレード3 ストライプスGターボ / セオリーGターボ
価格は約188万円（ストライプスGターボ・2WD）/ 約188万円（セオリーGターボ・2WD）です。
実燃費は18〜20km/Lで、ガソリン車より燃費は劣りますが、加速性能が向上します。
主な装備は以下の通りです。
-
スマートアシスト
-
スライドドア（両側パワースライドドア）
-
オートエアコン
-
LEDヘッドライト
-
9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ
-
ターボエンジン
坂道や高速道路での加速性能を重視する人におすすめです。
ダイハツキャンバスの口コミ・評判
良い口コミ
実際のユーザーからは、以下のような良い口コミが寄せられています。
- デザインが可愛い、個性的で気に入っている
- スライドドアが便利、子供の乗せ降ろしが楽
- 燃費が良い、ガソリン代が安く済む
- 軽自動車税が安い、維持費を抑えられる
- 運転しやすい、小回りが利く
デザインと実用性を両立している点が高く評価されています。
悪い口コミ
一方で、以下のような悪い口コミもあります。
- 全幅が大きく狭い道が運転しにくい
- 立体駐車場に入らない、高さ制限に引っかかる
- 後部座席が狭い、大人4人は窮屈
- トランクが狭い、荷物があまり積めない
- デザインが「おばさんっぽい」「可愛すぎる」
サイズ感とデザインの好みで後悔する人が一定数います。
→ 詳しくは：[タントカスタムダサい｜デザインで後悔しない選び方]
→ 詳しくは：[ムーヴキャンバス恥ずかしい｜購入前に知るべきこと]
まとめ：ダイハツキャンバスは「軽じゃない」のか
ダイハツキャンバスは規格上は軽自動車です。
全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,655mm（2WD）で、軽自動車の規格内に収まっています。
しかし、全幅1,475mm、全高1,655mmでサイズ感は大きく、「軽自動車っぽくない」と感じる人が多いのも事実です。
狭い道や立体駐車場で後悔する可能性があります。
住宅街の狭い道を頻繁に走る人、機械式駐車場を使う機会が多い人は、購入前に慎重に検討しましょう。
デザイン重視、スライドドア重視の人には最適です。
可愛いデザインが気に入っている人、スライドドアが必須の人には、キャンバスは最高の選択です。
試乗して実際のサイズ感を確認することが重要です。
購入前に必ず試乗し、狭い道を走ってみる、後部座席に座ってみる、トランクに荷物を積んでみることをおすすめします。
