「なぜセンチュリーの中古車は安いのか?」
新車価格2,500万円(SUV)、1,960万円(セダン)の超高級車センチュリー。
しかし、中古市場では300万円~500万円台で購入できるケースも珍しくありません。
この驚異的な価格下落の理由は、需要の少なさ、維持費の高さ、専門整備工場の少なさなど、センチュリー特有の事情があります。
この記事では、センチュリー中古が安い5つの理由と、年間維持費300万円の内訳を徹底解説します。
購入前に知るべき真実を、正直にお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
【この記事で分かること】 📋
読了時間:約8分
センチュリー中古が安い5つの理由 💰
センチュリーの中古車が驚くほど安い理由を、5つに分けて解説します。
理由1:需要の少なさ(法人・公用車メイン) 🏢
センチュリーは、個人ユーザー向けではなく、以下の用途がメインです。
- 企業の社長車・役員車
- 官公庁の公用車
- 冠婚葬祭用のハイヤー
- 皇室・政府要人の送迎車
一般ユーザーからの需要が極めて少なく、中古市場での買い手が限定されます。
需要が少ない車種は、中古市場で価格が下がりやすい傾向があります。
価格下落の具体例
| 車種 | 新車価格 | 3年落ち中古相場 | 下落率 |
|---|---|---|---|
| センチュリー(セダン) | 1,960万円 | 800万~1,200万円 | 約40~60% |
| レクサスLS500h | 1,300万~1,700万円 | 900万~1,300万円 | 約20~30% |
特に、新型センチュリーSUV(2,500万円)の登場で、旧型セダンの価値がさらに下落しました。
理由2:年間維持費300万円の高さ 💸
センチュリーの年間維持費は、駐車場代を除いても約200万円~300万円と非常に高額です。
年間維持費の内訳(目安)
- 自動車税:110,000円(総排気量5.0L超)
- 任意保険:200,000円~300,000円(高級車料率)
- ガソリン代:500,000円~1,000,000円(月間1,500~3,000km走行)
- 車検代(年間換算):150,000円~250,000円
- メンテナンス代:200,000円~300,000円(タイヤ・エアサス点検等)
- 合計:1,160,000円~2,060,000円/年
この維持費の高さが、中古車購入後に「維持できない」と判断され、手放すオーナーが多い理由です。
特にガソリン代は、ハイオク指定のため一般車の2倍以上かかります。
理由3:専門整備工場の少なさ 🔧
センチュリーは、専門的な整備ができる工場が限られています。
トヨタ正規ディーラーでも、センチュリー専任メカニックがいる店舗は少数です。
高額な修理費の例
- エアサス交換(1基):20万円~30万円
- エンジン関連修理:50万円~100万円
- トランスミッション不調:30万円~60万円
- 電装系トラブル:10万円~30万円
- 特殊部品交換:15万円~40万円
この「整備リスク」が、中古車購入をためらわせ、価格下落につながっています。
特にエアサスペンションは4基すべて交換すると80万円~120万円かかることもあります。
理由4:燃費の悪さ(実燃費5~7km/L) ⛽
センチュリーは、車重2,000kg超の超重量級ボディのため、燃費が悪い傾向があります。
| モデル | カタログ燃費 | 実燃費(街乗り) | 実燃費(高速) |
|---|---|---|---|
| センチュリー(旧型V12) | 7.6km/L | 5~7km/L | 8~10km/L |
| センチュリー(現行HV) | 13.3km/L | 10~12km/L | 12~14km/L |
| レクサスLS500h | 14.4km/L | 12~15km/L | 15~18km/L |
ハイオク指定のため、月間1,500km走行すると、ガソリン代だけで月4万円~6万円かかります。
現行ハイブリッド型でも、レクサスLSと比較すると燃費性能で劣ります。
理由5:リセールバリューの低さ(3年で50%以下) 📉
センチュリーは、リセールバリュー(売却時の価値)が極めて低い車です。
リセール率の推移
- 3年後:新車価格の50%以下
- 5年後:新車価格の30%~40%程度
- 10年後:新車価格の20%以下
- 15年後:新車価格の10%以下(希少車除く)
レクサスLSが3年後70~80%のリセール率を維持するのに対し、センチュリーは半分以下に下落します。
この「売るときの損失の大きさ」が、新車購入をためらわせる要因となっています。
実際の購入者の声(体験談5つ) 💬
センチュリー中古車を購入した5人の実例を紹介します。
満足した人、後悔した人、それぞれのリアルな声をお届けします。
実例1:Aさん(50代・経営者)のケース
50歳のAさん(経営者)は、センチュリー(旧型V12・中古)を300万円で購入しましたが、維持費の高さに驚いたそうです。
『中古で300万円なら安いと思ったのですが、年間維持費が200万円を超えました』
『特に、エアサスの修理(4基交換で80万円)が痛かったです』
『走りは最高ですが、経営者でも維持がギリギリです』とのことでした。
購入条件
- 購入価格:300万円
- 年式:2010年式
- 走行距離:8万km
- 購入先:中古車販売店(非認定)
- 年間維持費:約200万円
実例2:Bさん(60代・個人事業主)のケース
62歳のBさん(個人事業主)は、センチュリー(現行HV・認定中古)を1,200万円で購入し、満足しているそうです。
『レクサスLSと迷いましたが、センチュリーの存在感は別格です』
『維持費は年間150万円程度で、ハイブリッドなので燃費は許容範囲です』
『トヨタ認定中古車+保証延長で購入したので、故障リスクも安心です』とのことでした。
購入条件
- 購入価格:1,200万円
- 年式:2020年式
- 走行距離:2.5万km
- 購入先:トヨタ認定中古車
- 年間維持費:約150万円
実例3:Cさん(40代・会社員)のケース
45歳のCさん(会社員)は、センチュリー(旧型・走行15万km)を200万円で購入しましたが、故障続きで後悔したそうです。
『安さに釣られて個人売買で購入したのが失敗でした』
『購入後半年で、エンジン警告灯、エアサス不調、電装系トラブルが続発』
『修理費が既に100万円を超え、手放すことを検討しています』とのことでした。
購入条件
- 購入価格:200万円
- 年式:2008年式
- 走行距離:15万km
- 購入先:個人売買(ヤフオク)
- 修理費:半年で100万円超
実例4:Dさん(70代・元公務員)のケース
72歳のDさん(元公務員)は、センチュリー(旧型・公用車払い下げ)を400万円で購入し、満足しているそうです。
『公用車の払い下げで、整備記録が完璧に残っており、安心でした』
『年金生活ですが、月間走行距離500km程度なので維持費は年間80万円程度です』
『後期高齢者になる前に、一度は乗ってみたかった車です』とのことでした。
購入条件
- 購入価格:400万円
- 年式:2012年式
- 走行距離:4万km
- 購入先:公用車オークション
- 年間維持費:約80万円
実例5:Eさん(55代・医師)のケース
56歳のEさん(医師)は、新型センチュリーSUV(2,500万円)を新車購入しましたが、価格に見合わないと後悔しているそうです。
『レクサスLXやランドクルーザーと比較して、2,500万円は高すぎます』
『内装は最高ですが、走行性能はレクサスLSと大差ありません』
『3年後のリセールを考えると、レクサスにすべきでした』とのことでした。
購入条件
- 購入価格:2,500万円
- 年式:2024年式(新車)
- 走行距離:5,000km
- 購入先:トヨタ正規ディーラー
- 予想リセール:3年後1,200万~1,400万円
体験談から見える共通点(私の感想)
上記5つの体験談を読んで、共通するパターンに気づきましたか?
✅ 満足している人の特徴:
- トヨタ認定中古車+保証延長で購入(Bさん)
- 公用車払い下げで整備記録が完璧(Dさん)
- 月間走行距離が少ない(Dさん:500km/月)
- 維持費を事前にシミュレーション済み(Bさん)
❌ 後悔している人の特徴:
- 個人売買で保証なしで購入(Cさん)
- 走行距離15万km超の格安車(Cさん)
- 維持費を甘く見ていた(Aさん)
- 新車価格と性能のバランスに疑問(Eさん)
私自身、メルセデス・ベンツ Cクラスを中古で購入し、トランスミッション不調で35万円の修理費を払った経験があります。
高級車の中古車購入は、「保証付き認定中古車」が絶対条件だと痛感しました。
あなたには、私と同じ失敗をしてほしくありません。
特に走行距離10万km超、修復歴あり、個人売買の3条件が揃った車は、どれだけ安くても避けるべきです。
年間維持費を徹底計算|ガソリン代・税金・保険すべて公開 💵
センチュリーの維持費を項目別に徹底解説します。
駐車場代を除いた実質的なランニングコストを全公開します。
| 項目 | 年間費用(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| 自動車税 | 110,000円 | 総排気量5.0L超 |
| 自動車重量税 | 32,800円/年 | 車検時に2年分65,600円 |
| 自賠責保険 | 約10,000円/年 | 車検時に2年分 |
| 任意保険 | 200,000円~300,000円 | 高級車料率、年齢・等級による |
| ガソリン代 | 500,000円~1,000,000円 | 月間1,500~3,000km走行 |
| 車検代(積立) | 150,000円~250,000円 | 2年で30万~50万円 |
| メンテナンス代 | 200,000円~300,000円 | タイヤ・エアサス点検 |
| 合計 | 1,202,800円~2,092,800円 |
ガソリン代の詳細計算
- 月間走行距離:1,500km~3,000km
- 実燃費:10~12km/L(現行HV)
- ハイオク価格:180円/L(2025年11月時点)
- 月間ガソリン代:約4万円~7万円
- 年間ガソリン代:約50万円~100万円
旧型V12エンジン車の場合、実燃費が5~7km/Lとなり、年間ガソリン代は100万円~150万円に跳ね上がります。
メンテナンス代の内訳
- タイヤ交換(4本):15万円~25万円(2年に1回)
- エアサス点検:3万円~5万円/年
- オイル交換:2万円~3万円/回(年2回)
- ブレーキパッド交換:8万円~12万円(3年に1回)
- バッテリー交換:5万円~8万円(3年に1回)
センチュリー vs レクサスLS|比較表 🔍
センチュリーとレクサスLSを6項目で徹底比較します。
| 項目 | センチュリー(セダン) | レクサスLS500h |
|---|---|---|
| 新車価格 | 1,960万円 | 1,300万~1,700万円 |
| 中古相場(3年落ち) | 800万~1,200万円 | 900万~1,300万円 |
| 年間維持費 | 120万~200万円 | 100万~150万円 |
| 実燃費 | 10~12km/L | 12~15km/L |
| リセール率(3年後) | 約50~60% | 約70~80% |
| 専門整備工場 | 少ない | 多い(レクサス全店) |
どちらを選ぶべきか?
センチュリーがおすすめの人:
- 最高級の内装と存在感を求める
- 年間維持費200万円以上が許容できる
- 専属運転手がいる、または月間走行距離が少ない
- リセールバリューを気にしない
レクサスLSがおすすめの人:
- 高級感と実用性のバランスを重視
- リセールバリューを確保したい
- 全国のレクサス店で整備を受けたい
- 自分で運転する機会が多い
賢い買い方のコツ 🚗
おすすめ年式:2018年~2023年
センチュリー中古車を購入する際、最もおすすめの年式は2018年~2023年です。
2018年にフルモデルチェンジでハイブリッド化されたため、燃費性能が大幅に向上しました。
- 2018年式:フルモデルチェンジ初年度(相場:800万~1,000万円)
- 2019年~2021年式:高年式で保証付き(相場:1,000万~1,400万円)
- 2022年~2023年式:ほぼ新車同等(相場:1,400万~1,800万円)
旧型(2017年以前のV12エンジン)は燃費が極端に悪いため、余程の理由がない限り避けるべきです。
走行距離の目安:3万km~5万km以内
センチュリーの理想的な走行距離は3万km~5万km以内です。
法人・公用車として使用されていた車両は、年間走行距離が少ない傾向があります。
- 3万km以下:ほぼ新車同等(割高だが安心)
- 3万~5万km:コスパ最良(おすすめ)
- 5万~10万km:価格は安いが故障リスク増
- 10万km超:避けるべき(修理費が高額化)
走行距離よりも「整備記録の有無」が重要です。
公用車払い下げ車両は、整備記録が完璧に残っているケースが多く、狙い目です。
購入先:トヨタ認定中古車が必須
センチュリーを購入するなら、トヨタ認定中古車が絶対条件です。
トヨタ認定中古車のメリット
- 3年間の保証付き(走行距離無制限)
- 全国のトヨタディーラーで修理対応
- 12ヶ月点検・車検が無料(プランによる)
- 整備記録が完全に残っている
- 事故車・修復歴車を完全排除
避けるべき購入先
- 個人売買(ヤフオク・メルカリ等)
- 格安中古車販売店(保証なし)
- 修復歴ありの車両
- 走行距離10万km超の車両
トヨタ認定中古車は割高ですが、故障時の修理費を考えると結果的に安上がりになります。
よくある質問(FAQ) ❓
Q1: センチュリーの中古車は何年落ちがおすすめですか?
A1: 3年落ち~5年落ちがおすすめです。
保証が残っており、価格も新車の50~60%程度まで下落しているためコストパフォーマンスが高いです。
特に2018年以降のハイブリッドモデルは燃費性能が良く、維持費を抑えられます。
Q2: センチュリーの維持費はレクサスLSと比べてどれくらい高いですか?
A2: センチュリーは年間120万~200万円、レクサスLSは年間100万~150万円程度です。
センチュリーの方が約20~50万円高くなります。
特にガソリン代と保険料の差が大きく、走行距離が多い人ほど差額が広がります。
Q3: センチュリーの故障しやすい箇所は?
A3: エアサスペンション、電装系(パワーシート・カーテン等)、V12エンジン(旧型)が故障しやすい箇所です。
特にエアサスは経年劣化で必ず交換が必要になり、1基20万~30万円かかります。
走行距離10万km超の車両は、これらの部品交換が必要になる確率が高いです。
Q4: センチュリーの購入に審査はありますか?
A4: 新車購入の場合、販売店によっては審査や法人のみの制限がありますが、中古車購入では基本的に審査はありません。
ただし、ローン購入の場合は通常の与信審査があります。
高額車両のため、頭金の準備や年収証明が求められるケースもあります。
Q5: センチュリーは個人でも購入できますか?
A5: はい、個人でも購入可能です。
中古車市場では多数流通しており、トヨタ認定中古車や専門店で購入できます。
新車の場合は販売店によって法人限定の場合もありますが、中古車に制限はありません。
Q6: センチュリーとセルシオの違いは?
A6: センチュリーは皇室・政府専用の最高級車、セルシオ(レクサスLS)は高級車という位置づけです。
センチュリーは後席重視の設計で、セルシオは運転する楽しさも考慮されています。
価格帯も大きく異なり、センチュリーは約2倍の価格設定です。
Q7: センチュリーの納期はどれくらいですか?
A7: 新車の場合、6ヶ月~12ヶ月程度かかります。
センチュリーは受注生産のため、納期が長いのが特徴です。
中古車の場合は、在庫があれば即納~1ヶ月程度で納車可能です。
Q8: センチュリーのタイヤ交換費用は?
A8: タイヤ4本交換で15万円~25万円程度かかります。
専用サイズのタイヤのため、一般的な高級車より高額です。
タイヤの寿命は走行距離3万~4万km程度が目安です。
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まとめ 📝
センチュリーの中古車が安い理由は、需要の少なさ、年間維持費300万円の高さ、専門整備工場の少なさ、燃費の悪さ、リセールバリューの低さにあります。
一方で、日本最高峰の高級車としての存在感と品質は他車では得られない魅力です。
購入前チェックリスト
- □ 年間維持費120万円~200万円を払い続ける覚悟はあるか?
- □ トヨタ認定中古車+保証延長を検討したか?
- □ 走行距離・修復歴・エアサス状態を確認したか?
- □ レクサスLSとの比較検討をしたか?
- □ 専門整備工場が近隣にあるか確認したか?
- □ 月間走行距離が1,000km以下か?(燃費コスト削減)
- □ 駐車場が屋根付き・セキュリティ万全か?
- □ 家族の理解を得ているか?
これらの質問に自信を持って「YES」と答えられるなら、センチュリーはあなたにとって最高の選択となるでしょう。
最後に一言
センチュリーは、単なる移動手段ではなく、日本の職人技術の結晶です。
維持費の高さに目が行きがちですが、この車でしか味わえない体験があることも事実です。
購入を決断する前に、必ず試乗し、実際のオーナーの声を聞き、冷静に判断してください。
あなたのカーライフが、最高の形で実現することを願っています。
参考サイト 📚
データ取得日:2025年11月
免責事項:本記事の価格・維持費は目安であり、実際の費用は地域・使用状況により異なります。購入前に必ず販売店で確認してください。

