ベンツAクラス後悔？7つの理由と失敗しない選び方｜BMW 1シリーズ・Audi A3比較も徹底解説

ベンツAクラス購入して後悔する7つの理由

メルセデス・ベンツ Aクラスは魅力的なプレミアムコンパクトカーですが、購入後に後悔するオーナーも少なくありません。

ここでは、実際のオーナーの声を基に、後悔する7つの理由を詳しく解説します。

購入前にこれらのリスクを理解しておくことで、失敗を避けることができます。

理由1：価格が高い（430万円超え）

ベンツAクラスの最大の後悔ポイントは、エントリーモデルながら価格が非常に高いことです。

2025年11月現在、A180の新車価格は432万円から、A200 dは478万円からとなっています。

コンパクトカーサイズ(全長4,420mm)でこの価格は、BMW 1シリーズ(398万円〜)やAudi A3(380万円〜)と比較しても高額です。

さらに、オプション装備を充実させると総額500万円を超えるケースも珍しくありません。

AMGラインやレザーパッケージ、パノラミックスライディングルーフなどの人気オプションを付けると、A180でも480万円〜500万円になります。

「ベンツのエントリーモデルだから手頃だと思っていたが、実際には予想以上に高額で予算オーバーした」という後悔の声が多く聞かれます。

国産プレミアムコンパクトカーのレクサスUX(400万円〜)と比較しても、装備内容を考えるとコストパフォーマンスが悪いと感じるオーナーもいます。

【対策方法】

✅ オプション込みの総額を事前にシミュレーションし、予算内に収まるか確認する

✅ 中古車市場で2〜3年落ちの認定中古車を検討し、初期費用を30%〜40%削減する

理由2：故障が多く修理費が高額

ベンツAクラスは、輸入車の中でも故障が多いという口コミが目立ちます。

特に電装系トラブルが多く、MBUXシステムの不具合、センサーの誤作動、エアコンコンプレッサーの故障などが発生しやすいです。

走行距離5万km〜7万kmを超えると、エンジン関連の故障、トランスミッションの不具合、サスペンションのトラブルなども増えてきます。

修理費は輸入車のため非常に高額で、エンジン関連の修理で30万円〜50万円、MBUXシステムの交換で20万円〜30万円、エアコンコンプレッサー交換で25万円〜35万円などです。

ディーラーでの修理は品質が高い反面、工賃が国産車の2倍〜3倍かかるケースが多いです。

「購入後2年で故障が3回発生し、合計80万円の修理費がかかった」という体験談も聞かれます。

保証期間内(新車から3年または6万km)であれば無償修理が受けられますが、保証期間を過ぎると全額自己負担となります。

【対策方法】

✅ 新車購入時は延長保証(年間7万円〜12万円)に必ず加入し、高額修理リスクに備える

✅ 中古車購入は走行距離3万km以下の認定中古車を選び、故障リスクを最小限に抑える

理由3：維持費が非常に高額(年間80万円超え)

ベンツAクラスの年間維持費は、国産車と比較して非常に高額です。

自動車税は排気量1.3L〜2.0Lで3万500円〜3万9,500円、重量税は車両重量1,400kg前後で年間1万6,400円です。

任意保険料は輸入車のため年間10万円〜15万円と高く、燃費は実燃費でガソリンモデルが13〜15km/L、ディーゼルモデルが17〜19km/Lです。

ハイオク指定のため、年間1万km走行で燃料費が約12万円〜14万円かかります。

車検費用は2年に1回で年間換算約10万円〜12万円、駐車場代を月1.5万円とすると年間18万円、メンテナンス費用が年間8万円〜10万円です。

これらを合計すると、年間維持費は約72万円〜85万円となり、国産コンパクトカーの1.8倍〜2倍の負担です。

さらに、故障修理費を予備費として年間10万円〜20万円用意しておく必要があります。

「年間維持費が想定の1.5倍もかかり、家計を圧迫している」という後悔の声が多いです。

【対策方法】

✅ 購入前に年間維持費を詳細にシミュレーションし、手取り月収の20%以内に収まるか確認する

✅ 民間の輸入車専門工場を利用し、車検費用を30%〜40%削減する

理由4：内装の質感がCクラスに劣る

ベンツAクラスの内装は、エントリーモデルのため上位モデルのCクラスやEクラスと比較して質感が劣ります。

シートの素材、ダッシュボードのプラスチック感、ドアトリムの仕上げなど、細部を見ると「ベンツらしい高級感」が不足しています。

特に廉価グレードのA180では、本革シートがオプション扱いで、標準装備はファブリック(布)シートです。

ダッシュボードやセンターコンソール周りもプラスチックパーツが多く、触り心地がチープです。

「憧れのベンツを買ったのに、内装がレクサスやボルボと比較してチープで期待外れだった」という不満が聞かれます。

MBUXシステムは先進的ですが、操作性や応答速度がBMWのiDriveやAudiのMMIと比較してやや劣るという評価もあります。

同価格帯のBMW 1シリーズやAudi A3と比較しても、内装の質感では見劣りするケースが多いです。

【対策方法】

✅ 試乗時に内装の質感(シート・ダッシュボード・ドアトリム)を細かくチェックする

✅ AMGラインやレザーパッケージなど、内装質感を向上させるオプションを必ず選択する

理由5：リセールバリューが低い

ベンツAクラスのリセールバリューは、ベンツブランドながら意外と低いです。

3年落ちで45%〜55%、5年落ちで30%〜45%程度まで価値が下がります。

例えば、新車価格450万円のA200 dを購入した場合、3年後の下取り価格は202万円〜247万円、5年後は135万円〜202万円程度です。

BMW 1シリーズ(3年で50%〜60%)やAudi A3(3年で50%〜60%)と比較してもやや劣ります。

エントリーモデルという位置づけと、故障の多さが中古車市場で敬遠される要因となっています。

さらに、Cクラスなどの上位モデルの中古車価格がAクラスの新車価格に近いため、「だったら中古のCクラスを買った方が良い」と考える購入者が多いのです。

「新車で450万円で購入したAクラスを3年後に売却したら220万円にしかならず、230万円も損した」という後悔の声が聞かれます。

【対策方法】

✅ 長期保有(8年以上)を前提にし、リセールバリューを気にしない覚悟を持つ

✅ リセールを重視するなら、BMW 3シリーズやレクサスなど、リセールの高い車種を選ぶ

理由6：後部座席が狭い

ベンツAクラスの後部座席は、コンパクトカーサイズのため狭いです。

全長4,420mm、ホイールベース2,729mmというサイズは、大人4人でのロングドライブには不向きです。

後部座席の膝まわりは拳1個分程度しかなく、身長170cm以上の大人が乗ると膝が前席に当たります。

頭上スペースも限られており、長時間の乗車は窮屈です。

家族4人での使用を想定していたものの、実際には後部座席が狭くて家族から不満が出るケースが多いです。

荷室容量も370Lと小さく、大きな荷物やベビーカーを積むには不十分です。

「ベンツのブランド力で選んだが、実用性が低くてファミリーカーとしては失敗だった」という後悔の声が聞かれます。

BMW 2シリーズアクティブツアラーやボルボV40と比較すると、後部座席の広さで劣ります。

【対策方法】

✅ 試乗時に家族全員を乗せて、後部座席の広さと荷室容量を必ず確認する

✅ ファミリーユースがメインなら、ベンツBクラスやGLAなど、実用性の高いモデルを検討する

理由7：日本では右ハンドルが少ない

ベンツAクラスは、日本市場で右ハンドル仕様の流通量が限られています。

メルセデス・ベンツは基本的に左ハンドルが標準で、右ハンドルはオプション扱いとなるモデルが多いです。

新車では右ハンドルを選択できますが、納期が左ハンドルより1〜2ヶ月長くなるケースがあります。

中古車市場では、左ハンドル車が多数を占めており、右ハンドル車を探すのが難しいです。

「日本の狭い道や駐車場では右ハンドルの方が運転しやすいが、中古車で右ハンドルが見つからなかった」という不満が聞かれます。

左ハンドルは、高速道路の料金所や狭い道でのすれ違い、コンビニのドライブスルーなどで不便を感じるケースが多いです。

運転に慣れるまで時間がかかり、初心者や女性ドライバーには特にハードルが高いです。

【対策方法】

✅ 新車購入時は右ハンドル仕様を必ず選択し、納期の長さを事前に確認する

✅ 中古車で右ハンドル車を探す場合は、認定中古車センターで在庫を確認する

ベンツAクラスで後悔したオーナーのリアルな体験談5選

実際にベンツAクラスを購入したオーナーの中には、さまざまな理由で後悔している方がいます。

ここでは、リアルな体験談を5つ紹介します。

これらの体験談を参考に、自分が同じような後悔をしないかを事前に確認しましょう。

体験談1：故障で修理費50万円

38歳・男性・会社員

新車でA200 dを478万円で購入しました。

購入後2年半、走行距離6万kmでMBUXシステムが起動しなくなり、ナビゲーションもオーディオも使えなくなりました。

ディーラーで診断してもらったところ、システム全体の交換が必要とのことで、修理費の見積もりは28万円。

さらに半年後には、エアコンコンプレッサーが故障し、修理費22万円がかかりました…

わずか1年で合計50万円もの修理費が発生し、輸入車の維持費の高さを痛感しました。

延長保証に入っていなかったため、全額自己負担です。

こんなに故障が多いなら、最初からレクサスを選べばよかったと後悔しています。

体験談2：維持費の高さで後悔

42歳・女性・会社員

A180を新車で432万円で購入しましたが、年間維持費の高さに驚きました。

自動車税、保険料、燃料費、車検代、駐車場代、メンテナンス費用を合計すると、年間78万円もかかります…

月に換算すると6.5万円以上で、これに加えてローンの返済もあり、家計が非常に厳しいです。

国産のコンパクトカーなら年間維持費は45万円程度で済むのに、Aクラスは1.7倍も。

ベンツのブランド力に憧れて購入しましたが、もっと維持費の安い車にすればよかったと後悔しています。

体験談3：内装の質感で後悔

45歳・男性・自営業

ベンツのブランドに憧れてA180を購入しましたが、内装の質感がCクラスと比較してチープで期待外れでした。

ダッシュボードやドアトリムのプラスチック感が強く、『これが本当にベンツ？』と疑問を感じました。

標準装備のファブリックシートも座り心地が悪く、長距離ドライブでは疲れます。

友人のBMW 1シリーズの方が内装の質感が高く、同じ価格帯でこの差は納得できません。

オプションで本革シートやAMGラインを付ければ良かったのですが、予算オーバーで諦めました。

内装の質感を妥協したことを深く後悔しています。

体験談4：リセールバリューの低さで後悔

40歳・男性・会社員

新車でA200 dを478万円で購入し、3年後に売却しようとしたところ、下取り価格がわずか220万円。

3年間で258万円も価値が下がり、リセールバリューの低さに愕然としました。

国産のレクサスUXを選んでいれば、3年後でも60%〜70%の価値を維持できたはずです。

購入時はベンツのブランド力でリセールも高いだろうと期待していましたが、エントリーモデルはそこまで高くないことを知りました。

売却時に大損したことを深く後悔しています。

体験談5：右ハンドルの少なさで後悔

35歳・女性・会社員

中古車でAクラスを探していましたが、右ハンドル車がほとんど見つかりませんでした。

結局、左ハンドル車を購入しましたが、日本の狭い道や駐車場では非常に運転しづらいです。

高速道路の料金所では窓を開けて身を乗り出さないとETCカードが届かず、コンビニのドライブスルーも使えません。

左ハンドルに慣れるまで半年かかり、その間は運転がストレスでした。もっと時間をかけて右ハンドル車を探すべきだったと後悔しています。

それでもベンツAクラスを選ぶべき5つの魅力

ここまで後悔する理由を紹介してきましたが、ベンツAクラスには他の車にはない独自の魅力も多く存在します。

リスクを理解した上で、適切な対策を取れば、Aクラスは素晴らしいパートナーになります。

ここでは、ベンツAクラスを選ぶべき5つの魅力を紹介します。

魅力1：メルセデスのブランドステータス

ベンツAクラスの最大の魅力は、メルセデス・ベンツというプレミアムブランドのステータス性です。

世界三大高級車ブランドの一角として、周囲から一目置かれる存在感。

スリーポインテッドスター(三芒星)のエンブレムは、高級車の象徴として世界中で認知されています。

エントリーモデルながら、ベンツのブランド力を手頃な価格で味わえるのは大きな魅力。

所有する満足感や、ステータス性を重視する人にとって、Aクラスは最適な選択です。

魅力2：先進的なMBUXシステム

ベンツAクラスには、先進的なMBUX(Mercedes-Benz User Experience)システムが搭載されています。

10.25インチのワイドディスプレイ、音声認識「ハイ、メルセデス」、AI学習機能など、最新のインフォテインメントシステムを体験できます。

スマートフォンのような直感的な操作性と、美しいグラフィックスは、他の輸入車と比較しても優れています。

Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応しており、スマホとのシームレスな連携が可能。

先進技術を重視する人にとって、MBUXは大きな魅力です。

魅力3：上質な走行性能とハンドリング

ベンツAクラスは、上質な走行性能とハンドリングが魅力。

正確なステアリング、安定したコーナリング、スムーズな加速は、ドライビングの楽しさを提供します。

特にAMG A35は、2.0Lターボエンジンで306馬力を発揮し、スポーツカーに匹敵する走りを楽しめます。

サスペンションのセッティングも良好で、乗り心地と走行性能のバランスが取れています。

走りを楽しみたい人にとって、Aクラスは最適な選択肢です。

魅力4：充実した安全装備

ベンツAクラスには、メルセデスの最新安全技術を搭載。

アクティブブレーキアシスト、アクティブレーンキーピングアシスト、ブラインドスポットアシスト、アダプティブハイビームアシストなど、充実した予防安全装備が家族の安全を守ります。

衝突被害軽減ブレーキの性能も高く、自動運転レベル2相当の機能を備えています。

安全性を重視する人にとって、充実した安全装備は大きな安心材料です。

魅力5：洗練されたエクステリアデザイン

ベンツAクラスの外観は、洗練されたエクステリアデザインが魅力。

流麗なボディライン、シャープなヘッドライト、ダイナミックなフロントグリルは、他のコンパクトカーとは一線を画します。

全長4,420mmとコンパクトながら、存在感のあるデザインは、街中で注目を集めます。

AMGラインを選択すれば、さらにスポーティで迫力のある外観。

デザインを重視する人にとって、Aクラスの外観は大きな魅力です。

ベンツAクラスとBMW 1シリーズ・Audi A3の徹底比較

ベンツAクラスを検討する際、ライバル車との比較は欠かせません。

ここでは、BMW 1シリーズ、Audi A3、ボルボV40との詳細比較を行います。

各車種の特徴を理解し、自分に最適な1台を見つけましょう。

ベンツAクラスの特徴

ベンツAクラスの最大の魅力は、メルセデス・ベンツというブランドステータスとMBUXシステムです。

価格は432万円からと高めですが、ベンツブランドを手頃な価格で味わえます。

故障率はやや高く、年間維持費も72万円〜85万円と高額ですが、ブランド力と先進技術を重視する人に支持されています。

内装質感は競合と比較してやや劣りますが、エクステリアデザインは洗練されています。

ブランドステータスを最優先し、維持費の高さを許容できる人に向いています。

BMW 1シリーズの特徴

BMW 1シリーズは、後輪駆動ベースの優れたハンドリングと高い内装質感が魅力です。

価格は398万円からとAクラスより約34万円安く、コストパフォーマンスに優れています。

故障率は中程度で、年間維持費も65万円〜75万円とAクラスより安いです。

リセールバリューも50%〜60%と高めで、トータルコストではAクラスより優れています。

走りと内装質感を重視し、BMWブランドを信頼する人におすすめです。

Audi A3の特徴

Audi A3は、洗練されたデザインとバーチャルコックピットによる先進的な内装が魅力です。

価格は380万円からと3車種の中で最も安く、コストパフォーマンスに優れています。

DSG故障のリスクがあり、故障率は高めですが、延長保証でカバーできます。

年間維持費は62万円〜70万円と3車種の中で最も安く、経済的です。

デザインと走りを重視し、維持費を抑えたい人に適しています。

ボルボV40の特徴

ボルボV40は、北欧デザインの洗練された外観と、充実した安全装備が魅力です。

価格は360万円からと4車種の中で最も安く、コストパフォーマンスに優れています。

実燃費も14〜17km/LとAクラスより良く、年間維持費も58万円〜65万円と最も安いです。

ただし、リセールバリューは35%〜45%と4車種の中で最も低く、売却時の損失が大きいです。

安全性とデザインを重視し、長期保有を前提にする人におすすめです。