シトロエンは独特のデザインと快適な乗り心地で人気のフランス車ですが、
「買ってはいけない」と言われることもあります。
この記事では、シトロエンが比較的安価で手に入る理由や、購入前に知っておくべき注意点を
詳しく解説を致します。
シトロエンは何故、安いのか?その理由は?
シトロエンが安い理由
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故障率の高さ:特に電子部品や電装系のトラブルが多く報告されており、修理費用がかさむことが多いため、市場価値が下がる傾向にあります。
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部品供給の遅れ:フランス車であるため国内での部品供給がスムーズでなく、修理に長時間かかることがあり、これが評価を下げています。
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リセールバリューの低さ:シトロエンは中古市場での評価が高くなく、特に購入から3~5年経過したモデルは価格が大幅に下がる傾向があります。
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日本市場における認知度の低さ:他の欧州車と比べてブランド認知度が低く、需要の少なさが価格設定に反映されています。
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効率的な製造プロセス:共通プラットフォームの利用による部品の共通化や、コストの低い地域での生産を積極的に行うことで製造コストを抑え、価格を低く設定することが可能になっています。
評判はどうなのか?実際の口コミや悪い点、良い点を紹介!
シトロエンの口コミや評判について、具体的な内容をまとめました。
シトロエンの悪いところは?
故障・トラブルが多い。
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「DCTの変速ショックが大きいので、慣れが必要。」
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「センサー類の誤報が数回出ました。オイルレベル警告、ブラインドスポットモニターエラーなど。」
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「故障率が高い。特に電子部品や電装系のトラブルが多く聞かれる。」
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「エンジンのトラブルや電気系統の故障は頻繁に発生し、その修理には時間とお金が掛かる。」
メンテナンス・部品に問題があり。
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「部品供給が遅れがち。フランス車であるため、国内の部品供給がスムーズでない場合があり、修理に長い時間がかかることがある。」
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「車が使用できない期間が長くなることがあるため、不便さを感じることが多い。」
燃費や価格、知名度が低い。
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「燃費の評価は3.0点と他の項目に比べて低め。」
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「価格の評価は3.7点。」
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「認知度の低さ。日本では他の欧州車ほどの認知度がなく、需要が少ないため中古市場でも流通量が少ない。」
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「リセールバリューが低い。」という指摘も。
シトロエンの良いところは?
デザイン・外観はとても良い。
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「おしゃれな外観。そして、乗り込んだ時の爽快感。ピカ1です。」
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「スタイルがかわいく、他社と違うところが気に入りました。」
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「色が良く、スタイルもよかった。アウトドアも楽しめそう!」
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「甘すぎない曲線、鼻につかないユニークさが目を引きます。街中を走行していると、かなり注目を浴びています」
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外装デザインの評価は4.6点と非常に高い。
乗り心地・走行性能もとても良い。
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「ゼニスウインドウの解放感がすごい。室内はあまり広くないが広く感じる」
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「長距離移動が楽チンなドライバーズカー」
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「基本的にサスペンションが良く動き、シートは座り心地が良い。疲れにくい」
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「ステアリングは結構正確で、狙ったラインをそのまま走る、修整が不要で道が広く感じられる」
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「直進性が高く、高速道でもステアリングに手を添えていれば真っ直ぐ走る」
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「ハンドルはやや重めではあるが、きちんとセンターキープしており、高速でも振られない」
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「座席は特に秀逸で、細かい振動を吸収する思想が徹底しています」
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乗り心地の評価は4.3点と高評価
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「販売台数が少ないので、自分と同じ塗装色の車には滅多に会わない。限定販売車は特にそうなる。カスタマイズの必要無し」
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「奇抜ではなくさりげないオシャレがあります」(インテリア評価)
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内装デザインの評価は4.1点
総合的に見ると、シトロエンはデザインの個性や乗り心地の良さで高評価を得ていますが、電装系トラブルや部品供給の遅れといった点が課題として挙げられています。
ただ、「定期的なメンテナンスを行えば問題なく乗れる」という意見もあり、メンテナンス次第で長く楽しめる車種と言えそうです。
シトロエンは何故、ファンが多いのか?
シトロエンに乗る人は「個性的」「センスが良い」「洗練された感覚を持つ」と周囲から評価されることが多いです。
独特のデザインとフランス文化を象徴する車として、その独自性が広く認知されています。
シトロエンが選ばれる理由
シトロエンを選ぶ人々に共通するのは「独特な世界観に惹かれている」という点です。
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独自のスタイルを追求する人々:一般的な選択から離れた独自性を大切にする人に支持されています。
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快適性重視の層:独自のサスペンションシステムや静音性の高い車内環境が、長時間の運転でも疲れにくいと評判です。
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環境意識の高い人:環境に配慮した製品を求める人々にも選ばれています。
シトロエンオーナーの特徴
シトロエンのオーナー層は非常に多様です。若者から落ち着いたライフスタイルを追求するファミリー層、シニア層まで幅広く支持されています。
データによると、50歳代が最も多く、男性比率が高め、子供のいない世帯が過半数を占めています。
稲垣吾郎さん、宮崎駿さん、椎名林檎さんなど著名人にも愛用者が多く、「自分の価値観に合った車を選びたい」という考えを持つ人に支持されています。
シトロエンの魅力は、単なる移動手段以上の意味を持ち、オーナー自身のライフスタイルや価値観を表現するツールとして機能している点にあります。
何年乗れるの?走行距離はどれくらい?
シトロエンは、適切なメンテナンスで10年以上乗れる車です。
シトロエンの寿命は一般的に8〜10年、走行距離では10万〜15万kmが目安とされています。
しかし、適切なメンテナンスを行えば12年以上、場合によっては15年以上乗ることも十分可能です。
長く乗るためのポイント
シトロエンを長持ちさせるには以下の点が重要です。
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定期的なメンテナンス:オイル交換や点検を欠かさず行う。
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信頼できる整備工場の利用:シトロエン専門の知識を持つ整備士に依頼する。
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早期の不具合対応:小さな問題を放置せず、早めに修理する。
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適切な保管方法:屋内駐車や定期的な洗車を心がける。
経年劣化による注意点
長期使用で注意すべき点として、電装系トラブル、サスペンションの劣化、エンジンオイルの消費量増加などがあります。
特に電子部品や電装系統のトラブルは比較的多いため、定期点検で予防することが大切です。
メーカーサポートなど
シトロエンでは「メンテナンスケア」という、新車登録から3年目までをサポートするプログラムがあります。
新車には、無償付帯しており、4年目以降も最長9年目までをサポートする各種延長プランがあります。
これらを活用することで、より安心して長く乗ることができるでしょう。
適切なケアを行えば、シトロエンは、10年以上問題なく乗り続けられる車です。
シトロエン購入時の注意点とは?
シトロエンは独特のデザインと快適な乗り心地が魅力ですが、故障率は比較的高めです。
特に電装系トラブルが多いため、定期点検の徹底と専門知識を持つ整備工場の利用が重要です。
維持費は、実燃費が10〜13km/L程度とカタログ値より低く、保険料は年間5〜10万円、メンテナンス費用は年間3〜5万円程度が目安です。
年間総維持費はC3で17〜25万円、C4で17.3万円以上と見積もられます。
中古車は新車価格の40〜50%程度で購入可能で、整備記録がしっかりした車両を選べば良いでしょう。
認定中古車プログラムの利用も安心です。
安全性については、多くのモデルがユーロNCAPで高評価を獲得しており、先進安全機能も充実しています。
衝突安全性と予防安全技術の両面から、安心して乗れる車づくりがなされています。
故障時の対策について。
シトロエンは独創的なデザインと快適な乗り心地で人気がありますが、故障率については注意が必要です。
J.D.パワーの調査によると、シトロエンは19メーカー中15位と故障率が比較的高い位置にあります。
特に電子部品や電装系統のトラブルが多く報告されています。
具体的には、エアコン制御系統、パワーウィンドウの不具合、センサー類のエラー表示などが代表的です。
また、ハイドロニューマチックサスペンションを採用した車種では、経年劣化によるオイル漏れなどが発生することもあります。
これらの故障リスクを低減するためには、以下の対策が効果的です。
定期的な点検を欠かさない。
シトロエンは独自の設計を持つため、メーカー推奨の点検スケジュールを守ることが重要です。
特に電装系統の早期チェックが故障予防につながります。
専門知識を持つ整備工場を選ぶ。
シトロエン専門のサービスセンターや、フランス車に詳しい整備士がいる工場を選ぶことで、適切な診断と修理が可能になります。
故障しやすい部品を把握する。
オーナーズクラブやSNSでの情報共有を活用し、自分の車種で故障しやすい部分を事前に把握しておくことで、予防的なメンテナンスが可能になります。
これらの対策を実践することで、シトロエンの魅力を長く楽しむことができます。
定期点検と適切なケアを行えば、故障率を大幅に低減できるため、安心して乗り続けることができるでしょう。
維持費はどれくらいかかるのか?
シトロエンの維持費については、具体的な金額を知ることが重要です。維持費には、燃費、保険料、メンテナンス費用などが含まれます。
まず、燃費についてです。シトロエンの燃費はモデルによって異なります。
カタログ上では、『15km/L〜17km/L程度』と表記されていることが多いです。
ただ、実際の走行では、『10km/L〜13km/L程度』になることが一般的。
特にハイオクガソリンを使用するモデルが多いため、燃料費は国産車と比べてやや高めになる傾向があります。
例えば、C3の場合、カタログ値は17.2km/Lですが、実際の市街地走行では10km/L前後になることもあります。
次に、保険料についてです。
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シトロエンの保険料は、他の欧州車と同様にやや高めに設定されています。
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新車で購入した場合は、車両保険を含めた総保険料が高くなる傾向があります。
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年間の任意保険料は約5万円から10万円程度を見込んでおくと良いでしょう。
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保険料を抑える方法として、運転者を本人限定や家族限定にする、複数の保険会社で見積もりを取る、通販型保険を検討するなどがあります。
さらに、メンテナンス費用についてです。
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シトロエンは部品供給の問題や専門知識が必要な整備が求められるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
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新車の場合、「メンテナンスケア」という3年間の無償サポートプログラムがありますが、それ以降は年間のメンテナンス費用として約3万円から5万円程度が必要です。
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修理が必要になった場合は、輸入車特有の部品代の高さから、例えばウォーターポンプの交換やエアコンの修理で10万円以上かかることもあります。
これらを総合すると。
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シトロエンの年間の維持費はモデルによって異なりますが、C3の場合で約17万円から25万円程度、C4では17.3万円以上と見積もることができます。
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この費用は、車の使用頻度や走行距離、保険の内容によって変動するため、購入前にしっかりと計算しておくことが重要です。
中古車として買うのもアリ?
シトロエンの中古車は、新車価格から大幅に値下がりするため、予算を抑えて購入したい方にとって魅力的な選択肢です。
特に3~5年経過したモデルは、新車価格の40~50%程度で購入できることも珍しくありません。
この大幅な値下がりの主な理由は、シトロエンが故障率の高いイメージを持たれていることと、日本市場での認知度が他の欧州車より低いことです。
しかし、これはむしろ賢い購入者にとってのチャンスと言えます。
中古車選びで最も重要なのは、整備記録がしっかりと残っている車両を選ぶことです。
シトロエンは電装系のトラブルが比較的多いため、定期点検をきちんと受けている車を選ぶことで、将来的な修理費用を大幅に抑えられます。
流通量は多くないため、希望のモデルを見つけるには時間がかかる場合もありますが、専門店やディーラーの中古車コーナーで良質な車両を探すことができます。
特に「シトロエンセレクト」などの認定中古車プログラムでは、厳しい品質基準をクリアした車両のみが販売されるため安心です。
予算を抑えつつシトロエンの魅力を味わいたい方は、メンテナンス履歴が明確で、走行距離が平均的な中古車を選ぶことをおすすめします。
少し手間をかけて良質な車両を探すことで、コストパフォーマンスの高い車選びが可能になります。
安全性は大丈夫なのか?
シトロエンは、ヨーロッパの厳しい安全基準であるユーロNCAPの衝突テストで高い評価を得ています。例えば、「C3エアクロス」は最高評価の5つ星を獲得しており、成人乗員保護性能や子ども乗員保護性能などで基準をクリアしています。また「スペースツアラー」も最高評価の5つ星を獲得し、特に側面衝突において優れた保護性能を発揮したと評価されています。
多くのシトロエン車には、以下のような先進安全機能が搭載されており、事故を未然に防ぐサポートをしています。
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アクティブクルーズコントロール:前走車との車間距離を保ちます。
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アクティブセーフティブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ):前方の車両や歩行者を検知し、衝突の危険があれば自動でブレーキを作動させます。
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レーンキープアシスト(レーンデパーチャーウォーニング):車線逸脱を警告します。
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ブラインドスポットモニター:死角にいる車両を知らせます。
また、歩行者保護にも配慮した車体設計がされており、万が一の事故の際にも被害を最小限に抑える工夫がされています。
このようにシトロエンは、衝突安全性と先進安全技術の両面から、安心して乗れる車づくりに取り組んでいます。最新の安全技術と確かな衝突安全性を備えているため、安全性を重視する方にもご満足いただけるでしょう。
関連記事:
シトロエンが安い理由のまとめ。
シトロエンが安い理由をまとめます。
安い理由
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故障率の高さ(特に電装系トラブル)
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部品供給の遅れ(輸入車のため)
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リセールバリューの低さ(3~5年で新車価格の40~50%に)
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日本での認知度の低さ
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効率的な製造プロセス(コスト削減)
良い点
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独特のデザイン(外装評価4.6点)
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優れた乗り心地(評価4.3点)
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長距離運転の快適性
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個性的で他と被らない魅力
悪い点
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電子部品・電装系の故障が多い
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メンテナンス・修理に時間とコストがかかる
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実燃費はカタログ値より低い(10~13km/L)
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部品が高価
維持費
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年間:C3で17~25万円、C4で17.3万円以上
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保険料:年間5~10万円
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メンテナンス:年間3~5万円
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大きな修理は10万円以上かかることも
購入・維持のポイント
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定期点検の徹底
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専門知識のある整備工場の利用
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中古車なら整備記録確認が必須
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メーカー認定中古車がおすすめ
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安全性は高評価(ユーロNCAPで5つ星)
参考記事:シトロエン公式サイト