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サッカーのフォワードの新しい役割について。守備の起点となる動きも必要!

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サッカーとはバスケットボールなどとは違い、ロースコアで勝敗が決まるスポーツです。

そして、90分間も行う試合で得点を獲得する事は『奇跡』という出来事に置き換えてもいいのかもしれません。

その得点を主に生み出す役割を与えられたポジションがフォワードなのです。

ただ、上述した様にサッカーというスポーツでは、得点を獲得する事は容易ではありません。

そして、フォワードというポジションの価値は『如何に得点』を獲得出来たか?それで決まってしまう非常に分かり易いポジションですね。

得点自体が『奇跡』と言い換える事が出来ると言う事は、フォワードとしての価値を認められるという事は『』の要素が大きいのかもしれません。

今回は限りなく少ない機会で奇跡といえる得点をもぎ取る、サッカーのフォワードの動き方、求められる役割。そして守備について公開してみます。

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現代のフォワードは得点を取るだけではダメ。

一昔前、とは言っても数年前なのですが、サッカーのフォワードの仕事はとにかく『得点を取る事』だけでした。

その能力に特化し、優秀な選手はゲームにおける守備、攻撃のビルドアップには一切関わらずともよかったんです。

ペナルティエリア付近で、どっしりと構えて味方のパスを待ち、得点を決めるだけで評価されていたのはよく知られている話ですよね。

ガブリエル・バティストゥータ、ロマーリオ、クリスティアン・ビエリ、ルート・ファンニステルローイ、ダビド・トレゼゲ、フィリッポ・インザーギなどのサッカー界で名を残したフォワードは皆、このタイプでした。

バティストゥータやインザーギなどは、ボールを扱う技術はプロの水準ではないと評価されていました。

ですが、ボールをゴールの枠に入れる能力は、当時のフォワードでは屈指の能力を持っていたんです。

ただ、このプレースタイルが許容されていたのは、当時のサッカーは『攻守の分業』が強く機能していたからに過ぎません。

守備はフォワード以外の選手で守り、攻撃はフォワードの選手の個人技に依存し、効率よく点を取る。

サッカーはロースコアのスポーツなので、この手法は理に適っていました。しかし、サッカーは常に進化するスポーツです。

この『攻守の分業』がクラブレベルが上がるごとに通用しなくなってきました。

攻守分業スタイルをズタズタにしたポゼッションサッカー台頭!

攻撃はフォワードの個人技に依存し、守備はそれ以外の選手で担当。この様な方程式がまかり通る時代は突然、衰退をさせられる事になります。

サッカーは大金が動く巨大なビジネスです。1つの試合の勝敗結果により、多数の思惑を狂わせてしまうスポーツ。

その様なスポーツにおいて、思考停止は許されません。

数年前まで主流であった『攻守の分業』スタイルのサッカーは革新的な戦術により、ズタズタにされる事になりました。

その潮流はスペインの強豪、FCバルセロナから始まります。

当時の監督はバルセロナで選手としても名を馳せたジョゼップ・グアルディオラ。

彼が思い描くサッカーの理想は『90分間、ボールを支配して試合に勝利する』という極端なものでした。

この理念は着実にバルセロナに浸透され、以降、グアルディオラが提唱するポゼッションサッカーがサッカー界に席巻する事になります。

長時間、ボールを相手陣内深くでキープする事を第一目標とし、その為に、チームの選手を出来る限り、相手陣内に留まらせる為、最終ラインを高くする。

選手間の距離を近くして、絶え間なくパス交換を行い、ボールポゼッションを高める。

ボールを相手に奪われたとしても、選手間の距離が近いので、素早く複数人でプレスを掛け、ボールを奪い返す。

ボールを奪い返したら、即座にショートカウンターを狙う。無理ならまたポゼッション。

この様に相手陣内でサッカーの攻防を出来る限り展開するというのが、バルセロナ時代のグアルディオラが目指したサッカーでした。

このポゼッションサッカーは、主流だった『攻守の分業』をスタイルにしたサッカーを圧倒する事になります。

攻守の分業』を主体とするサッカーは自陣深くにリトリートし、守備を構築する。

深い位置でボールを奪い、ロングボールでカウンターを狙うというスタイル。

ただ、このスタイルは自陣深くまでリトリートする事により、相手選手を自陣深くまで侵入させてしまうというデメリットがあります。

グアルディオラのポゼッションサッカーは、自陣深くまで引いた相手を長時間、守備に時間を掛けさせるというのが狙いでした。

バルセロナの対戦チームは、自陣内でアンドレス・イニエスタ、シャビ、ブスケッツを中心とする小気味よいショートパスを奪う事が出来ず、完全に中盤を支配される事になります。

じっくりとボールを自陣内でキープされ、隙があればリオネル・メッシを中心に得点を奪われるという失点のリスクを対戦チームは負うことになりました。

自陣内に深くリトリートする『攻守の分業』をスタイルとするチームはバルセロナの格好の餌食となったのである。

選手間をコンパクトにし、ボールポゼッションが高いチームが勝利する傾向に!

当時のバルセロナのポゼッションサッカーは、古き良き欧州のサッカーのスタイルをズタズタにし、獲得できるタイトルをバルセロナは全て獲得する事になりました。

バルセロナが欧州で披露したポゼッションサッカーは、すぐさま対策が取られる様になりました。同時にそのスタイルを研究し、戦術に取り入れるチームも存在しました。

ポゼッションサッカーに対抗するには最善手は、自陣深くまでリトリートするのではなく、積極的に最終ラインを高めます。

そしてバルセロナと同じように高い位置から、ボールを奪いに行くしかなかったのです。

結果、守備の起点はボランチ、ディフェンダーだけではなく、攻撃的ミッドフィルダー、ウィング、最前線のフォワードにまで求められる様になりました。

特にフォワードは守備の起点となり、パスコースを限定し、攻撃的ミッドフィルダー、ボランチで奪う様に守備組織を構築する様に目指すチームが増加していきます。

この時点で得点を獲得するだけでよかったフォワードに『守備の役割』も要求される様になりました。

守備の起点とボールのキープを要求される現代のフォワード

上述した様に、得点を獲得するだけでよかったフォワードの仕事に『守備』も追加される事になりました。

そして、最終ラインが高いチーム同士の攻防は、どれだけ相手選手を深い位置で引き付けられるかどうかで攻撃の優勢が決定します。

相手陣内で選手が密集する位置で長い時間、ボールキープが出来れば、それだけ周りの選手が自由にプレー出来るようになります。

最前線に位置するフォワードが身体を張り、相手選手を引き付けてボールキープする時間が増えれば、チームとしての攻撃時間が長くなり、より相手陣内でサッカーを展開する事が可能となります。

よって、現代のフォワードは『守備』の仕事に加え、密集地帯での『ボールキープ力』も要求される様になりました。

このようにサッカーのフォワードは、一昔前の点取り屋と言われたフォワードよりも、求められる役割に守備の起点、ボールキープ力というスキルも要求される様になります。

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