サッカーのショートカウンターとはどのような戦術?詳しく解説します!

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ショートカウンターは現在、最先端の攻撃戦術の一つであり、強豪チームはこぞって取り入れている雰囲気があります。

ショートカウンターとはどういったものなのでしょうか?従来のカウンターとは何が違うのか?解説してみたいと思います。

従来のカウンターは低い位置でボールを奪い、最少人数でゴールを狙う戦術。

サッカーにおいてカウンターとは、相手チームの守備の態勢が整わないうちに、少人数で素早く相手ゴール前にボールを運び得点を狙う戦術です。

要は、相手チームに自陣に引き寄せて、前掛かりになったところを突く戦術でした。

リトリートからのボール奪取から、前線へロングボールを送り、少人数でゴールを狙う。

これが従来の典型的なカウンターサッカーです。相手チームよりも実力が劣る場合、負けない戦いを選択するのであれば、効果を発揮する戦術です。

南アフリカワールドカップで好成績を残した岡田監督率いる、日本代表が展開したサッカーでしたね。

最終ラインを低く設定し、フォワードの本田圭佑を除く選手は全員で守備を行い、松井大輔、大久保嘉人、本田圭佑の3人を中心に攻撃を仕掛けるカウンターサッカーでした。

それに対し、ショートカウンターとは相手チームよりも実力が上回っている場合、確実に勝ちにいく事を前提とした戦術方法です。

従来のカウンターとは違う、ショートカウンターとは?

最終ラインを低く設定してボールを奪ったら、最少人数で得点を狙うカウンター戦術に対して、ショートカウンターとはどのような戦術なのでしょうか?

ショートカウンターのやり方。

以下にショートカウンターの基本的なやり方を紹介します。

  • 最終ラインを高く設定する。
  • 最前線から複数人でプレスを掛けて積極的にボールを奪いに行く。
  • ボールを奪ったら、人数を掛けて数的優位を作り得点を狙う。
  • ショートカウンターが失敗したら相手陣内でじっくりボールを回す。

最前線から積極的にボールを奪いに行くのが、従来のカウンターとは違う戦術です。

しかし、ピッチを広く利用されて後方でボールをキープされてしまえば、ボールを奪うことができずに無駄に体力を消耗します。

ですので、最終ラインを高く設定してピッチをコンパクトにすることにより、少しでもスペースを消してボールを奪いやすくさせます。

ここで重要になるのが、最前線の選手がボールホルダーにプレッシャーを掛けた場合、後方にスペースが生まれてしまう為、そのスペースをいかに埋めていくのか?

チームとして組織的に連動できるかが鍵になります。

また、体力を非常に消耗するため、ビルドアップには時間を掛ける場面も必要になります。ショートカウンターが狙えない場合は無理に攻めず、ボールポゼッションを高める必要があります。

試合をペースダウンさせて、体力を温存させる場面も重要になるのがショートカウンターです。

ショートカウンターを効果的に機能させていたバルセロナ。

ショートカウンターを普及させたのは、ジョゼ・モウリーニョ率いるレアル・マドリードとよく言われていますが、それは違います。

ショートカウンターをいち早く取り入れたのは、グアルディオラが率いていたポゼッションサッカーを得意とするバルセロナでした。

当時のバルセロナは、ボールポゼッションから繰り出す遅攻ばかりが注目されていましたが、実は最優先していた攻撃方法はショートカウンターでした。

ボールポゼッションを高める攻撃は、ショートカウンターが失敗した時の2次的戦術であり、ショートカウンターを試合を通して行うための布石でもあったんです。

バルセロナはメッシ、イニエスタ、シャビなどの攻撃技術が優れた選手が多いですが、反面、体格面では他の強豪チームに見劣りし、守備面に問題を抱えていました。

空中戦などの競り合いでは中盤の選手では勝負にならず、自陣に押し込まれる展開になると一気に苦しくなるのが、バルセロナの特徴でした。

そこでバルセロナは、ショートカウンターを採用することにより、素早くゴールを狙い、難しければポゼッションでリズムを作る。

ポゼッションを高めれば、ボールを奪われてもすぐに守備に移行できるというのもショートカウンターの強みです。

ボールポゼッションとショートカウンターはワンセットで考える。

ここで問題となるのが、最前線からのプレスの掛け方と選手の体力です。

相手陣内でボールを奪うことは至難です。なぜなら、必然的に相手陣内での守備は数的不利になるからです。

しかも、ビルドアップが難しくなれば、簡単に相手チームはロングボールを前線に送ってしまうという要因もあります。

ですので、相手陣内からボールを奪うためには、ボールを持つ相手選手に対する距離を詰めている状況でなければなりません。

しかも、1人ではなく2人以上の選手が一気にプレスを掛けないとボールは奪えません。

ショートカウンターを成功させるには、いかにボールホルダーに対して、複数人でプレスを素早く掛けられるかが問題となります。

バルセロナの場合、ボールポゼッションを高める為にショートパスを多用するのは理由がありました。

ショートパスを繰り返すことで、敵味方選手の距離感を短くしてしまう事です。

仮にバルセロナが相手陣内でボールを奪われたとしても、敵味方選手の距離感は短くなっているので、すぐに相手陣内から複数人でプレスを掛ける事が可能となります。

イニエスタ、メッシも激しいプレスを前線から仕掛けて、そこからショートカウンターを展開するシーンを何度も披露しています。

また、最前線から数的不利な状況で相手に複数人でプレスを仕掛けるのは、ものすごく体力を消耗するんですね。

いかにプロのサッカー選手でも、90分間を通してショートカウンターを仕掛けるのは不可能です。

ですので、バルセロナはショートカウンターのみを仕掛ける頻度を減らす為に、ボールポゼッションを高める事をしていました。

ボールをじっくり回す事で守備時のショートカウンターを仕掛ける為のハイプレスで消耗する体力を温存し、そしてその頻度を減らす。

バルセロナのポゼッションサッカーの狙いは、ショートカウンターを有効に機能させる為の一環でした。

ただ…そのポゼッションサッカーがあまりにも素晴らしすぎた為に、バルセロナのポゼッションサッカーの本質が曲解されて、サッカー界に知れ渡ります。

それは、日本も例外ではありませんでした。

ショートカウンターを実践するチームは少ないのが現状です。

ショートカウンタ-はサッカー界のトレンドの様になってますが、実は、既に採用するチームが少なくなっています。

鉄壁の守備力を誇るアトレティコ・マドリードも昔から採り入れていませんし、レアル・マドリード、バイエルン、マンチェスターシティ、チェルシーも採用していません。

採用している強豪クラブは、プレミアリーグのクロップ率いるリバプールとトッテナムくらいじゃないでしょうか?

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突き詰めるとゲーゲン・プレスの目的は、セカンドボールを確実に抑えることで、ショートカウンターに移りやすくする流れを意図的に行う事です。

それだけ、ショートカウンターとは採用するには難しい戦術です。

何より、肉体的にも精神的にも消耗が激しいですし、選手全員に高い戦術理解力と走行距離が求められます。

また、選手のモチベーションを維持することに長けた監督でなければ、試合数の多い現代サッカーでは、遂行することが難しいでしょう。

ショートカウンターを取り入れるならば、もう少し、体力の問題を考慮に入れなければなりません。

ショートカウンターは機能すれば破壊力はありますが、相応のデメリットがあるので、それを踏まえた採用をしなければ機能が難しい戦術です。

サッカー
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