サッカー

チアゴ・シウバが現代のセンターバックが理想像!多様化しているその役割が理由か?

投稿日:2014年7月11日 更新日:

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ブラジルワールドカップも、とうとう決勝戦と3位決定戦を残すだけになりました。

優勝は、メッシ率いるアルゼンチンか?鉄壁のGKノイアーを要するドイツか?下馬評ではドイツ有利なようですが、ここまで、メッシはかなり余力を残して試合に臨んていたと思います。

大舞台での勝負に強い彼が、最終戦という事で100%以上の力を出しきたら、ドイツといえども簡単には勝てないと思います。

さて、そんなワールドカップを尻目にクラブ間での移籍話がかなり盛り上がってきました。

スペイン惨敗の戦犯の一人とされるジエゴ・コスタはチェルシーに移籍。チリ代表のバルセロナ所属のアレクシス・サンチェスはアーセナルに移籍。

関連記事:また、スペイン惨敗…ジエゴ・コスタ不発!でも敗因は別のところに…

他にも色々と噂話が持ち上がっていますが、一番の注目株であるハメス・ロドリゲスの移籍するのかどうか?そして、移籍先についてなどは確定的な話は聞こえてきません。

そして、最も注目したいのが有力クラブのセンターバックの選手の移籍話です。現在のサッカー界は攻撃的な有力選手は、数多く存在するのですが、センターバックの選手は世界的に人材難です。

あのバルセロナでも、アルゼンチン代表でボランチを務めるハビエル・マスチェラーノ選手をセンターバックにコンバートして、起用している状況ですから。

今回のテーマは、何故?現在のサッカー界でセンターバックが不足しているのか?その理由について公開してみます。

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サッカーの戦術トレンドはショートカウンター!

ブラジルワールドカップでの試合はちょっと特殊になりますので割愛します。現代のビッククラブと呼ばれるチームの最新サッカーの戦術トレンドは、ショートカウンターです。

このショートカウンターといわれる戦術は、出来るだけ相手陣内でボールを奪い、素早く少人数で攻め上がり、ゴールを獲得するという戦術です。

日本代表の香川選手が以前に所属していたボルシア・ドルトムントの得意戦術ですね。彼らのその戦術は「ゲーゲン・プレス」とも言われています。

関連記事:香川真司が所属するドルトムントのゲーゲンプレスって何?

従来のカウンターサッカーは、FW以外の選手が自陣深くに引きこもり、前がかりになった相手に対して少人数で仕掛けるものでしたが、ショートカウンターはかなり違ったやり方になります。

FW以外の選手が自陣の引きこもるという事はせず、相手陣内になるべく選手を残し、FWを起点にして相手からボールを奪いにいきます。

相手陣内から積極的に守備を行うと、ボールを奪う事が出来れば得点の大チャンスになりますし、自陣ではなく相手陣内で守備を行う事で失点率をかなり抑える事が出来ます。

ドルトムント時代の香川選手はこの戦術によって、得点を量産していました。味方が素早いプレスで相手陣内でボールを奪って、前線の選手にボールを展開して、最後に香川選手が得点を奪うパターンが多かったです。

ただ、ショートカウンターという戦術にもデメリットが…

ただ、このショートカウンターは攻撃の選手も積極的に守備に奔走しなければならないので、滅茶苦茶に疲れます…。

更にプロサッカー選手相手に対して、闇雲にボールを奪う為に追い回しても、簡単にかわされて、逆にカウンターを仕掛けられる事にもなってしまいます。

ですので、このショートカウンターはクラブチームとして、ボールの奪い方、守備の連係を事前に綿密にトレーニングをしなければなりません。

攻撃の選手はボールを持ったプレイ、つまり個人技だけではなく、守備の組織的な理論も身に付けなければなりませんね。

加えて、相手陣内で積極的に守備を行える「体力」が必要になります。この戦術を得意とするボルシア・ドルトムントは徹底的に練習で「体力」をつけさせる為に走り込みをさせられるそうです。

もう、ドリブルが上手い、テクニックがある、パスが上手い、そういう「派手な面」しか取り柄のない選手は試合に出場する事は出来ません。

あのロナウジーニョ選手が30代前半でヨーロッパのサッカーチームを去り、故郷のブラジルでプレーするようになったのは、以上のようにサッカー界の戦術事情が変化して、彼が適応できなくなったからだと思います。

現在では、リバプールに移籍したマリオ・バロテッリが苦戦しています。彼はサッカー選手としての身体能力はズバ抜けていますが、それだけしかない選手です。

攻守に渡る組織的な動きなど、彼は能力に任せたプレーしか行ってこなかったので、全く身に着けていません。

規格外と評価されても、サッカーは詰まるところ「団体競技」です。多分、バロテッリは大した功績も残せず、いずれ中堅以下のクラブしか活躍する場所がなくなる選手になる筈です。

ショートカウンターVSショートカウンター!

ヨーロッパの強豪チーム同士の対戦になると、ショートカウンターVSショートカウンターの図式になります。

こうなると両チームの最終ラインは高くなり、中盤の攻防は激戦になります。最終ラインが高くなっているので、必然的に両チームのセンターバックの位置が近くなります。

そして、最終ラインが低ければボランチの選手が比較的、相手のプレッシャーに晒されず、簡単にボールを受けられるのですが、相手がどんどんプレスを掛けてきますので、ボランチの選手も楽にボールを持たせてくれません。

そこで、比較的に相手のプレッシャ-が弱いセンターバックの選手が、味方のボールを受けて前線に配球する役割が増えてきました。

現代のサッカーで必要とされるセンターバックの能力!

結果、トップレベルのクラブチームのセンターバックの選手はディフェンス力、身長に加えて、ボールテクニックも持ち合わせている選手でなければ、務まらなくなってきました。

更に言うと、最終ラインを高くしているので、背後を突かれた場合でも、相手に追いつける走力もなければなりません。

現在、上述した技量を持ったセンターバックのモデルは、ブラジル代表のチアゴ・シウバ選手です。

チアゴ・シウバ選手は元々、右ウイングがポジションでしたが、その後、サイドバック、ボランチをこなし、センターバックにコンバートされた選手です。

この人は多分、サッカーの全ポジションが務まる選手だと思います。それだけの高い攻撃に関する総合力に加えて、特出したディフェンスのカバーリング、危機察知能力を活かしてセンターバックを務めています。

もう一人言えば、ドイツ代表のマッツ・フンメルス選手もいいですよね。所属クラブがショートカウンターを最も得意とするチームのセンターバックだけあって、守備だけでなく、前線へのフィード、攻撃参加も素晴らしい選手です。

彼は現在もそうなのかもしれませんが、ビッグクラブからオファーが殺到しているでしょうね。

ただ、ボルシア・ドルトムントが簡単に彼を手放すとは思えませんが…

ブラジルワールドカップでサプライズさせられたセンターバックはいなかった…

ハメス・ロドリゲス、クアドラード選手などのコロンビア代表のミッドフィルダーはブラジルワールドカップのサプライズ選手だと思いましたが、センターバックの選手でのサプライズはなかったと思います。

センターバックの選手は契約金が高く、名のある選手がレギュラーを務め、試合を勝ち進んだチームもその通りになった為に、掘り出し物(言い方悪いですね…)は見つからなかったと嘆く、クラブチーム関係者も多いと思います。

南米、欧州の中堅国には競り合いに強く、守備力もありそうなセンターバックの選手はいたと思います。反面、目を見張る前線へのフィード、パスを配給する選手は見当たらなかったですよね。

ダビド・ルイスの巨額移籍!年々、高騰するセンターバックの移籍金!

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センターバックの補強が急務のビッグクラブは、数チームあると思いますが、希望通りの選手を獲得するには高い移籍金を用意して、他の強豪チームから引き抜くしかないのが現状です。

有力なセンターバックを抱えるクラブチームは、完全な売り手市場の立場になっています。

ちょっと前に、ブラジル代表のダビド・ルイス選手がパリ・サンジェルマンにチェルシーから移籍をしました。その移籍額は、センターバックとしては史上最高額の約86億円で売却されました。

チェルシーがダビド・ルイスを手放すのも驚きましたが、移籍金の高さはもっと驚きました。この状況はサッカー界の有力なセンターバックが不足している現状を露呈しています。

競り合いの強さ、守備力、身長に加えて、攻撃的な能力も必要である現代のセンターバック。その多様化する役割をこなせる選手が少ないのは仕方がないと思います。

ただ、現代のサッカー界に求められているのは、上述した多様化する役割をこなせるセンターバックというのが現状です。

でも、メッシとかクリスチアーノ・ロナウド選手を抑える能力を持ち、日本代表の遠藤選手みたいに緩急を付けたパスを出せる能力を持つ選手なんて、世界中を探してもなかなか見つからないでしょうね…。

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