サッカー

モウリーニョの戦術を支える革新的なトレーニングとは?

投稿日:2014年7月22日 更新日:

ジョゼ・モウリーニョ監督は、サッカーのトレーニングで選手の精神的な「疲労」を軽減させる事を意識しているようです。

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今日は買い物がてらに本屋に立ち寄りました。サッカーネタを仕入れる為にスポーツコーナーに向かい、渋いイケメン男性が表紙の本を手に取ってしまいました。

このイケメン男性は、現代サッカー界のカリスマであるジョゼ・モウリーニョさんでした。本の内容は、彼のサッカーに対する考え方について公開されたものです。

ジョゼ・モウリーニョさんは、プレミアリーグの名門チームであるチェルシーの監督です。

正直、立ち読みの為、斜め読みだったのですが、心に強く影響された事について公開してみます。

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チームとしてのプレーモデルを選手に共有させる事がサッカーのトレーニング目標!

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モウリーニョ監督が意識しているチームトレーニングはシンプルです。彼が想定しているチームとしてのプレーモデルをクラブの選手に共有させる事。それをチームトレーニングと捉えています。

要は、モウリーニョ監督が想定するゲームプランに対して、選手が忠実に実行するように彼らに叩き込む事がチームトレーニングです。

口で言うのは簡単ですが、それをどのような方法で選手に理解させていくのか?これが大変なんですね。

わたしですら、もしサッカー監督を任されたら、想定するゲームプランを選手に植え付けようとするでしょう。ただし、9割方、失敗に終わると思います。

プロサッカー選手といえども、技術、体力、精神力は各々違います。当然、そこには個人の性格も考慮しなければならないでしょう。

個人差がある選手達に一つの戦術を共有させる事は、非常に難しいです。なぜなら、選手達は未知の役割を与えられて、それを全員が完璧に実行する事は限りなく不可能だからです。

慣れしたんだ戦術、もしくは元々、戦術眼がある選手は難なくモウリーニョ監督が示す戦術を実行出来ると思いますが、中には、不慣れで戦術眼のない若い選手は、かなりストレスが溜まると思います。

未知の事を実行する事は、精神的にストレスが溜まりますし、何より疲れるんですよね…人間が感じる疲労は体力的な問題は当然ですが、精神的な疲労もかなり重要な問題だと思います。

ですので、不慣れな役割を毎試合、選手に落しつけると一部の選手は劇的に「やる気」がなくなります。少数ならば良いのですが、「やる気」がなくなった選手がチーム全体を占めると大変な事になります。

ただ、そこは流石にジョゼ・モウリーニョ監督で人間が感じる「疲労」について熟知しており、独自の考えを持っています。その結果、彼が率いるチームはスタメンの選手を固定しても、シーズン終了まで殆ど怪我をせずに戦い抜く事が出来るんですね。

精神的な「疲労」を軽減させるには、「習慣化」が鍵を握っている!

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未知の事を実行する事は、何故、精神的に「疲労」するのでしょう?それは、集中力を必要とする「判断」を求められるからです。

特にサッカーというスポーツは、試合は途切れる事なく続き、絶え間なく集中力を必要とする「判断」を要求されます。更にトップレベルのチームになるほど、瞬間的な「判断」を選手は必要とされます。

ですので、トップレベルのサッカー選手は体力的な疲労だけでなく、精神的にも酷く消耗してしまうんです。

その上、モウリーニョ監督が提唱するゲームプランを選手に実行させる事は、選手達にかなりの負担を強いる事になります。

そこで、モウリーニョ監督は選手の精神的な「疲労」を軽減させる為に、トレーニング中で徹底的に試合を想定した瞬間的な「判断」を求められる状況を作り出して、模範パターンを選手に示し、そのパターンを反復させる事で瞬間的な「判断」を「習慣化」させます。

「判断」の模範パターンを反覆させる事で、選手達が瞬間的に「判断」をする前に勝手に身体が動くように「習慣化」させてしまうんですね。

モウリーニョ監督が提示する模範パターンは、もの凄く多岐に渡ります。攻撃時のポジショニング、守備時のポジショニングは勿論、試合状況や各相手チームの戦力や戦術に応じて、柔軟に変化させていきます。

ただ、模範パターンは変化させるんですけど、基本のパターンは全て同じです。基本パターンが出来ていれば、複数に応用出来るようにトレーニングに組み込んでいくんです。

このように、試合中に選手達が瞬間的な「判断」を要求させるような場面を、模範パターンで反覆させて「習慣化」させた結果、選手達の精神的な「疲労」は激減します。

ですので、モウリーニョ監督が率いるチームはスタメンの選手を固定化しても、長期間、殆ど怪我もせずに戦える事で出来るんです。

日本代表のコンディションが悪かった原因は体力的なものではなく、精神的な問題があったのでは?

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ブラジルワールドカップで日本代表は惨敗しました。その敗因の一つにコンディションの調整失敗が挙げられています。

本拠地のブラジルに出発する前に、日本の指宿で行ったトレーニングが体力的にハード過ぎたのでは?とも言われています。

香川選手は「マンチェスターユナイテッドでも、こんなにきついトレーニングはしていなかった」と言及していました。

確かに日本代表は予選3試合を通して、選手の動きがあまり良くなかったですよね。まあ、高温多湿の試合会場が影響していたのかもしれません。

ただ、モウリーニョ監督のトレーニング理論を考えると、日本代表のコンディションが悪かった原因は体力的なものではなく、精神的な問題があったのでは?とも思いました。

この精神的な問題とは、日本代表の選手がプレッシャーが強いブラジルワールドカップの試合で、瞬間的な「判断」を強く要求される場面が多く、高い集中力を長く持続させる事が出来ずに疲弊してしまった…。

その結果、各選手の動きが悪く、今まで披露してきた日本代表らしい細かい組織的なサッカーが出来なかった…と。わたしは思いました。

日本代表のコンディション不良は、体力的な問題ではなく、精神的に疲弊し、集中力が途切れた結果という事です。

日本代表の指宿合宿は、体力面よりも精神面をケアするべきだったのでは?

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日本代表の指宿合宿は、高温多湿のブラジルでも、満足に動けるように体力面を向上させる事が狙いだったようです。

ザッケローニ監督は指宿合宿では、大会を初戦を100%の状態で動けるように視野に入れて体力面を強化したと言及していました。

大会前の親善試合では、「フィジカルコンディションは悪い分、選手達の判断力や頭のキレを求めたい」とも言っていましたね。

うーん。このザッケローニ監督の発言から考えると、「フィジカル>判断力や頭のキレ」という認識が推測出来ます。

要はフィジカルコンディションだけを整えて、後は選手達の瞬間的な「判断」に任せるという事で精神的なケアは殆ど行っていなかったようですね。

モウリーニョ監督が言う様に「疲労」というのは、体力面だけではなく精神面も深く関わっており、精神面を消耗させるのは、高い集中力を必要とする瞬間的な「判断」である。

なんだか…日本はあらゆる意味でサッカーレベルは、一流国には及ばない理由が分かるような気がします…。

本田選手を中心とする細かいショートパスサッカーは、高い集中力と瞬間的な閃きが生命線ですよね。

だから、指宿合宿、いや、それ以前からも、日本代表のトレーニングは、細かいショートパスを瞬間的な「判断」に依存するのではなく、模範パターンを反覆する事で、瞬間的な「判断」に依存しないサッカーを目指すべきだったのではないかとも思いました。

なんでしょうね。セットオフェンスとも言うのでしょうか?事前にショートパスを駆使したオフェンスパターンを決めてしまい、それに則り選手が動く!

みたいな事を日本代表の決め事にすれば、かなり選手達の精神的な「疲労」は軽減出来たのでは?

まあ、ガチガチには出来ないでしょうけど、ある程度の段階まで落し込む事が出来れば、選手はプレッシャーが強くても、決め事を守って動けばいいので、安定した試合運びが出来たと思うんです。

ぶっつけ本番でパワープレイを指示したザッケローニ監督の采配…

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日本代表は、本田選手を中心としたショートパスサッカーに対応できる選手を中心に選考されました。

それなのに、ぶっつけ本番でショートパスサッカーを捨てて、今まで用いた事がないパワープレイの戦術をザッケローニ監督は指示しました。

関連記事:日本代表…ギリシャ戦引分け…ザッケローニの不可解な采配…

正直、日本代表の選手は戸惑いますよね…。こういう不測の事態に対応しなければならない事が、最も選手の精神面を疲弊させると思うんですよ。

モチベーションも下がると思います。ザッケローニ監督には申し訳ないんですけど、選手からみたら、土壇場で判断を二転三転させる監督の指示に疑念を持つ可能性があるでしょう。

初戦で試合を落した日本代表が、何がなんでも2戦目のギリシャ代表には勝利しなければならないのは、理解出来ますが、選手の精神的負担を考えた場合、あまりいい采配だとは思えなかったです。

もっと、しっかり読みたかった!モウリーニョ監督の戦術本!

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立ち読みだった為、ざっとでしか読めませんでした…。上記に公開したモウリーニョ監督のサッカートレーニング理論は、もっと多岐に渡り、内容もかなり深いです。

わたしの印象に残った箇所だけ強調して、日本代表がブラジルワールドカップで惨敗した理由まで話を広げてしまいました。

ひょっとしたら、わたしはモウリーニョ監督のトレーニング理論を都合のいい形で解釈しているかもしれませんが、そこはご了承下さい。

ただ、人間が陥る「疲労」の要素の捉え方にかなり興味を覚えさせられました。根性論、精神論はいつか限界がやってきますし、人間の意志はそんなに万能ではない。という事は強く共感出来ます。

平たく言うと、「休める時は身体が動いても、しっかり休まなきゃ、いつかガタがくるよ!」という事です。精神論、根性論は通用しません。

しかし…このモウリーニョ監督という人は本当に考え方が首尾一貫していて、そして、シンプルですよね。

自身の考えを理路整然と言葉で説明出来ますし、何を伝えたいのか?何がしたいのかが、明確に理解出来るんですよ。

立ち読みしたモウリーニョ監督の戦術本もそうでした。あの時、買っておけばよかったです。

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