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サッカーのフォワードに求められる動きと役割とは?多様化するその存在!

投稿日:2015年5月3日 更新日:

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現在のサッカーで求められるフォワードの役割と動き方は『チームの司令塔となり、攻撃のリズムを牽引する事!』

最近のサッカーにおけるフォワードの動きと役割は、従来のフォワードとはかなり異なってきています。

マルコ・ファンバステン、ガブリエル・バティストゥータ、ルート・ファンニステルローイ、ロマーリオ、ロナウド、フィリッポ・インザーギ。いかにも従来の正統派フォワード(ストライカー)です。

ただ、上述した彼らが現代のサッカーにおいて、現役時代の同程度の活躍が出来るかと想像すると、それは限りなく困難であるという見解をわたしは持っています。

もっと強く言ってしまうと『彼らは現在のサッカーにおいては、ビッククラブのスターティングメンバーに名を連ねることさえ難しい

厳しい話ですが、その見解は変わりません。さて、何故?従来の古典的な正統派フォワードが現在のサッカーでは通用しないのか?それは、過去と現在では、明らかにフォワードに求められる役割と動きが変化してきているからです。

今回は現在のサッカーに求められる、サッカーのフォワードの動きと役割について公開します。

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もはや、点を取る事だけに特化している選手は時代遅れ!

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現在、日本代表の本田圭佑が所属するACミランを率いている、フィリッポ・インザーギ監督がもしも、現在、現役の選手だったならば?

今のACミランではスタメンに選ばれる事は多分、あり得ません。ただ、カウンター重視で守備的な中堅・下位クラブならばスタメンに選ばれるかもしれませんが…

上位クラブではしつこいですが、スタメンを勝ち取る事はありえないでしょう。

フィリッポ・インザーギのプレースタイルは、ひたすらに最前線に留まり、味方のボールポゼッション、ビルドアップには全く貢献せず、最終ラインの裏抜けを徹底的に狙い、味方のパスをワンタッチでゴールを目指すタイプです。

インザーギが現役時代のサッカーの主流は、最終ラインをチームでしっかりと下げて、自陣のスペースを組織的に埋め、攻撃は少人数で手数を掛けずにゴールを目指すスタイルでした。

チームの選手達は『攻守の分業』が明確に任されていて、どちらかと言えば、技術よりもフィジカルが優れている選手が重宝される時代だったんです。

そういうサッカーでは、守備はフォワード以外の選手に任せ、攻撃はフォワードの個人技に頼る。そんなサッカーのグレードが高かったチームがとにかく強いチームでした。例えば、ファビオ・カペッロが率いていたユベントスです。

守備時は徹底的に自陣のスペースを埋め、『相手にサッカーをやらせない』というコンセプトの下、筋肉質なサッカーを展開していました。

とにかく失点を防ぎ、得点力のあるフォワードの個人技頼みのサッカーで勝利を掴む。という非常にリアリスティックなサッカーです。

少し、ジョゼ・モウリーニョ率いるチェルシーのサッカーに似ていますが、チェルシーの方が更にハードなサッカーを展開しています。

関連記事:モウリーニョ監督が率いるチェルシーの強さとは?徹底したチーム戦術について!

さて、現在のサッカー主流は『攻守分業』という概念はなく、『攻守一体』が基本概念となっています。最終ラインのディフェンダーであるセンターバックは守備だけではなく、ボールコントロールが優れていなければ通用しません。

関連記事:チアゴ・シウバが現代のセンターバックが理想像!多様化しているその役割が理由か?

また、最前線のフォワードも攻撃だけではなく、組織的守備から攻撃のビルドアップも優れていなければ通用しません。

リバプールに今季、移籍したマリオ・バロテッリがまるで活躍できないのは、個人技のポテンシャルは高いのですが、彼は組織的守備、ビルドアップの役割と動きが殆ど出来ない選手だからです。

もう少し前の時代ならば、大活躍が出来たかもしれませんが、バロテッリの様に攻撃と得点能力だけに特化した選手は、もはや現在のサッカーでは通用しません。

得点力もちろん、チームの司令塔の様な役割が出来るタイプが理想像!

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現在のサッカーでは、得点だけを獲得出来るフォワードよりも、得点力はもちろん、チームの司令塔の様な役割と動きができる選手が理想像です。

例えば、バイエルン・ミュンヘンのロベルト・レバドンフスキ、バルセロナのルイス・スアレスです。

関連記事:ルイス・スアレスが凄すぎる!好調バルセロナを牽引する新加入の9番!

最終ラインが高く、スペースが狭い現代のサッカーでは前線から激しいプレスが要求されます。その為、選手達は守備時に高い運動量が要求される事になります。

その場合、体力的に90分間、ペースを維持するのは困難ですので、比較的に守備よりも運動量を要求されない、攻撃に時間を多く費やす必要が出てきます。

要は攻撃時に体力を温存、回復する時間を作り出す必要があるんですね。

攻撃に多くの時間を掛けるには、ボール保持者が激しいプレスにさらされない様に相手選手を誰かが引き付ける必要が出てきます。その役割を担っているのは、最前線にいるフォワードです。

例えば、レバドンフスキはポストプレイが非常に巧みで、最も相手のプレッシャーが激しい場所でもボールを保持して、攻撃にタメを作る事が出来る選手です。

彼が前線で身体を張っている間に味方は自陣から相手陣内まで、余裕を持って移動ができます。

レバドンフスキが最前線でボールを持つ事で相手も急いで自陣に戻りますし、味方選手はレバドンフスキが相手選手を引き付けたおかげで、プレッシャーがあまり掛からない状態でボールを保持して、攻撃に時間を掛ける事ができます。

レバドンフスキが抜けた後のボルシア・ドルトムントの低迷は分かりすぎる程でした。彼の代わりに前線でタメを作れる選手がいなかった為、チームの歯車は予想以上に狂ったんです。

ドルトムントの得意戦術であるゲーゲン・プレスは激しい運動量が要求される為、攻撃時は体力を温存する為、部分的に時間を掛けて攻める必要がありました。

ところが、彼の代わりに獲得したチーロ・インモービレ、アドリアン・ラモスは同じ役割と動きが出来る選手ではありませんでした。最前線でチームの為に攻撃のタメを作る役割と動きがまるで出来ない選手達です。

結果、ドルトムントは中途半端なゲーゲンプレス、最終ラインの高さが災いして、悪い形でボールを奪われて、中堅・下位クラブのカウンターの餌食となり、勝ち点をとりこぼす事になりました。

話は変わりまして、ルイス・スアレスもレバドンフスキとはタイプが違いますが、攻撃のタメを作る事が出来る選手です。

現在のバルセロナはかつないほどの強さを見せつけ始めています。メッシ、ネイマール、スアレスといったビッグタレントが最前線で相手チームを蹂躙している状況です。

当初はスアレスが右ウイングを担当していたバルセロナは正直、精彩を欠いていましたが、スアレスがセンターフォワードに固定されてから、一気に本領を発揮し始めました。

最前線でスアレスの巧みなスペースメイクから、メッシ、ネイマールへのマークを分散させ、彼らが自由にプレー出来る状態を作り出させています。

自身が囮になり、メッシ、ネイマールが得点を量産しはじめ、スアレス自身も重要な場面では独力で得点を決め始め、バルセロナの快進撃が始まりました。

元々、スアレスは昨季に所属していたリバプールでも、最前線のフォワードとして、チームの攻撃を巧みにリードさせていました。

スアレスが抜けた後のリバプールもドルトムントと同様にチームの歯車が狂っています。

この様に、現在のサッカーで求められるフォワードの役割と動き方は『チームの司令塔となり、攻撃のリズムを牽引する事』が強く求められます。

当然、そこには得点力がまず最優先に持ち得ている事が大切ですが、同時にチームの司令塔となる役割と動きも要求されるという事です。

現在のサッカーでフォワードが担う役割は多様化しています。得点を狙うだけでなく、マルチな能力も要求されています。

そういえば、日本代表の岡崎慎司のプレーは以前と比較して明らかに変化しています。得意の裏抜けからゴールを狙うだけではなく、ポストプレーを強く意識したプレーが増えています。

最近の試合を観てると、浮き球に対して、ヘディングを行うのではなく『トラップ』を強く意識して、最前線でのボールキープに力を注いでいるようです。

これは最前線で攻守の切り換え時に、少しでも味方が上れる時間を稼ぐ為にタメを作ろうとしているのでしょう。そういう意味で岡崎慎司はフォワードとして成長を続けています。

最近のサッカーに求められるのは、技術以上にサッカーに対する深い理解(サッカーIQ)になります。能力に任せたプレーしか出来ない選手は、どんなに優秀でも、これからは試合に必要とされなくなるでしょう。

以上、現在のサッカーに求められる、サッカーのフォワードの動きと役割についてでした。

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  1. pl より:

    そもそも得点能力があるというのは動き出しなども含めての表現なので、時代遅れで活躍できないまでは言いすぎでしょうが、確かに年々フォワードに要求されるタスクは多くなってきてますね。特に守備についてはこれからは当たり前になっていくでしょう

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