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ファンファールの誤算…プレミアリーグで3バックは無謀…

投稿日:2014年8月19日 更新日:

ファンファール監督にとって、DF陣の補強が思う様に進まなかった事は大きな誤算だったと思います。

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とうとう開幕したイングランドのサッカープレミアリーグですが、香川選手が所属しているマンチェスターユナイテッドの開幕戦は、黒星発進となりました。

プレシーズンマッチの快進撃を考えると、ホームのオールド・トラッフォードで格下チームのスウォンジーに敗れるとは、誰もが予想出来なかったと思います。

ファンファール監督には色々と誤算があったのだと思います。ワールドカップでベスト3を勝ち取った3バックシステムは、大成功でしたし、そのシステムをマンチェスターユナイテッドに採用しても、成功していましたからね。

ただ、やはりプレミアリーグは甘くはありません。下位チームと言えども、そう簡単に勝たせてはくれない特殊なリーグですからね。

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正直、開幕前からわたしは、プレミアリーグで3バックはちょっと危ないんじゃないの?と思っていました。

その辺りを公開してみます。

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サイドアタック中心のプレミアリーグで、3バックは絶好のカモ!

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ファンファール監督がマンチェスターユナイテッドで採用した、センターバックを3人起用する3バックシステムはプレミアリーグでは絶好のカモ!だと思います。

3バックシステムは最終ラインにセンターバックが3人並びます。その分、4バックシステムと違い、人数が1人余りますので、FWかMFの人数を増やす事が出来ます。

3バックシステムのデメリットは最終ラインに3人しかいないので、両サイドのスペースが空いてしまうんですよね。

このスペースは、ウイングバックというサイドポジションの選手が埋めなければならないんですけど、かなりの運動量が求められ、体力的にかなりキツイです。

更に、このウイングバックというポジションは、サイドバック+ウイングの両ポジションをバランスよくこなせる選手でなければ務まらない、かなり難しいポジションなんです。

攻守のタイミングを見据えながら、ポジションを上手く移動しなければなりません。サッカーをよく知る、頭の良さもかなり要求されます。

さて、この3バックですが、もう一度言いますが、絶好のカモです。何故なら、プレミアリーグは世界でも屈指のサイドアタックが上手いリーグだからです。

以前の記事でも説明したのですが、プレミアリーグのボールホルダーに対する、当たりの激しさはハンパではありません。特に中央のエリアでは、殆どボールを持たせてくれないんですよ。

ですので、攻撃の中心は必然的に中央ではなく、サイドが中心になります。そして、プレミアリーグではサイドアタックが得意なウインガーがどのチームにも、必ず存在しているんですね。

だから、自陣両サイドのスペースを空ければ、容赦なくそこを突いてきます。因みにプレミアリーグで3バックを採用しているチームはマンチェスターユナイテッドだけでした。

まあ、流石にファンファール監督で、試合途中で3バックの危険性に気が付いたのか、途中で4バックに変更をしています。

選手層では言えば、超一流とは言い難いオランダを躍進させた監督だけはありますよね。

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現状のマンチェスターユナイテッドの戦力では、どちらにしても3バックは無謀だったと、ファンファール監督も薄々、気づいていたと思いますが…

想像以上に戦力が整っていないマンチャスターユナイテッド…

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正直、マンチェスターユナイテッドは現状の戦力でプレミアリーグの試合を継続する事になると、かなり順位が危ぶまれると思います。

一言でいえば、DFラインがあまりにも脆弱過ぎます。センターバック、サイドバック共々、レギュラー、バックアッパーが危機的に不足しています。

ジョニー・エバンス、パウロ・ジョーンズ、クリス・スモーリング選手のレギュラーセンターバックは、とてもビッグクラブレベル水準の選手ではありません。

対人守備なら3人共々、及第点かもしれませんが、あまりにもボールテクニックが悪すぎます。彼らから、効果的な前線への配給は皆無に等しいですね。

現代のセンターバックはボールテクニックも優れていなければなりません。特にビッグクラブのチームでは絶対に必要です。

関連記事:サッカー界でセンターバックが不足している?多様化しているその役割が理由か?

ファンファール監督は早急に補強の必要性を感じているようですが、狙った選手はことごとく、マンチェスターユナイテッドに移籍する事を拒んでいます。

かなりの移籍金と待遇を用意しても、チャンピオンズリーグに出場できないというデメリットが効いているのか、有力なセンターバックは誰も首を縦に振ってくれないようです…。

ここにも、前政権のモイーズ監督の負の遺産が効いていますよね…彼がもう少し有能で、最低でもチャンピオンズ・リーグの出場権を得ていれば、それなりの選手は補強出来たと思います。

現状のセンターバック陣で3バックを形成出来ないのか?

絶対に無理です。ジョニー・エバンス、パウロ・ジョーンズ、クリス・スモーリングの3選手は、3バックでは必須条件である「最終ラインの高さ」を保つ事が出来ません。

その理由は、彼らが決定的に足が遅くて、最終ラインを高くしたら、裏を取られるとい事が原因ではないんです。むしろ、問題は攻撃時なんです。最終ラインを高くした場合、攻撃時に相手選手との距離を縮める事になります。

上述の通り、彼らはボールテクニックが無いので、最終ラインを高くして、相手選手との距離が近くなると、激しくボールチェックを受ける事になります。

彼らはそれを嫌がって、攻撃時に最終ラインを上げる事をしないんですよ。出来るだけ、相手選手と距離を空けて、ボールを受けたがるので、最終ラインがどんどん下がってしまいます。

事実、開幕のスウォンジー戦では、3バックなのに最終ラインをズルズルと下げてしまって、中盤と最終ラインの間がぽっかり空いていました。

その中央の空いたスペースに、スウォンジーのFWボニー選手がボールを受けに回って、完全に彼をフリーにさせていました。

ボールを受けたボニー選手は簡単に前を向き、サイドにボールを展開していたものですから、マンチャスターユナイテッドは序盤から、後手後手に回っていたんです。

更にその中央のスペースから、キ・ソンヨン選手にフリーでロングシュートを決められていましたよね。

ホームで格下のスウォンジーに押し込まれる展開をファンファール監督は歯がゆく思っていた筈です。ですから、この戦力では3バックは無理と早々に見切りを付けたんだと思います。

両サイドのDF人数が圧倒的に足りない…

サイドバックの選手不足も深刻です。移籍したエブラ選手の代わりに、イングランド期待の星、ルーク・ショー選手をおバカな金額で獲得しましたが、早速、怪我で開幕戦は欠場…

しかも、長年、右サイドバックを務めてきたラファエウ選手を何故か、ファンファール監督は徹底的に干しています。

とりあえず、サイドバックorウイングバックはヤング選手、リンガード選手を起用する事で、なんとか凌ぎたいというファンファール監督の願望があったようです。

ただ、ヤング選手はお世辞にも、サッカーIQが高い選手ではなく、守備は本職ではありません。リンガード選手も如何にもプレミアの選手という感じで、攻撃重視の若くてサッカーIQが不足している選手です。

要は、ファンファール監督が起用構想にある選手内には、本職のサイドバックが誰もいないんですよ。

まあ、4バックにするなら、パウロ・ジョーンズ選手をサイドに回して、干しているラファエウ選手を起用すれば、当面、なんとかなりそうですが…

※その後、アルゼンチン代表の左サイドバック、ロホ選手の加入が決まりました。

 ファンファール監督は次戦も3バックを採用するのか?

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マンチェスタ-ユナイテッドの選手は、やっぱり慣れ親しんだ4バックがやり易いようです。開幕戦も4バックに変更した途端にリズムがよくなりましたからね。

ただ、ファンファール監督はプレシーズンマッチでは、一貫して3バックを採用していたので、今更、4バックに変更というのも決断が難しいと思います。

中盤の構成も、一から考え直さなければなりません。もう、シーズンは始まっているのにどうするんでしょうね。

プレミアリーグは下位チームでも簡単に勝たせてくれないので、テストをするとかの余裕はない筈です。しかも、今シーズンにチャンピオンズ・リーグの出場権を獲得出来なければ、大手スポンサーが各社撤退をするようですしね。

そうなると、資金面でかなりマンチェスターユナイテッドは苦境に陥るので、次戦は絶対に勝利したいところでしょう。

…しかし、ファンファール監督にとっては、DF陣の補強が思う様に進まなかった事は大きな誤算だったと思います。

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