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アトレティコ・マドリードを率いるシメオネの戦術について。

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リーガ・エスパニョーラとは、バルセロナとレアル・マドリードの2大メガクラブが毎年、覇権を奪い合うリーグ。

という印象を長年に渡り、サッカー界で轟かせていました。しかし、最近、この2大メガクラブに割って入って覇権を争うチームが頭角を現せてきました。

それは、ディエゴ・シメオネ率いるアトレティコ・マドリードです。

アトレティコ・マドリードはヴィエリ、フェルナンド・トーレス、アグエロ、ファルカオ、ジエゴ・コスタと超一流のフォワードを擁してきたチームです。

しかし、その選手達はいずれ強豪クラブに引き抜かれる。いわゆる草刈り場の中堅クラブという立場でした。

フォワードには超一級の選手を揃えていましたが、選手層の厚みはバルセロナ、レアル・マドリードには及びません。

最高のシーズンを送ったとしても、チャンピオンズ・リーグ出場圏内に入るのが精一杯。

2011年のシーズン途中から、ディエゴ・シメオネはアトレティコ・マドリードを率いる事にななりました。

現役時代、武闘派のアルゼンチン代表として名を馳せたシメオネが、指導者としてここまで成功するとは誰も予想できなかったでしょう。

シメオネがアトレティコ・マドリードの何を変えたのか?

そして、近年の最強クラブと言われる、バルセロナとレアル・マドリードと渡り合える戦力を身につけたアトレティコ・マドリードの戦術とは?

今回はその辺りを公開してみたいと思います。

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徹底的にチームに叩き込んだのは、ハードワークと守備力。

シメオネがアトレティコ・マドリードを率いた後、劇的に変化したのは守備力でした。

シメオネは現役時代、中盤の『潰し屋』として、闘争心を前面に押し出し、ありとあらゆる手段で相手チームのエースを抑えてきました。

シメオネは、自身のプレースタイルをそのままチームに叩き込んだ様です

強烈なハードワークと守備力を選手に要求し、それを実行できない選手は絶対に起用しない。

チームのスタイルは徹底的に守備重視。フォワードのポジションにも、守備とハードワークを必要以上に要求する筋肉質なチームに変貌させました。

バルセロナが浸透させたポゼッションフットボールと真逆のスタイルです。

言葉を悪くすれば、時代と逆行する戦術をシメオネはアトレティコ・マドリードに浸透させたました。

中盤のコンパクトな守備から、シンプルなカウンターで得点を狙うスタイル。

守備重視のチームから受ける印象は、最終ラインを自陣深くに設定し、リトリートからカウンターを狙う戦術が思い浮かびます。

ただ、シメオネがチームに浸透させた守備戦術は少し異なっています。

バルセロナやレアル・マドリードよりも、最終ラインを高く設定はしないが、完全に自陣にリトリートする訳ではなく、やや高めに最終ラインを設定しているのが見受けられます。

バイタルエリアの少し前の辺りにブロックを形成し、フォワードの献身的なプレスバックにより、コンパクトな守備を形成。

奪ったボールをシンプルにスペースに展開させ、手数を掛けずにゴールを奪う。

シンプルで効率の良いカウンターサッカーを得意な形としているのが、シメオネが率いるアトレティコ・マドリードです。

ボールポゼッションは極端に低いですが、バルセロナ、レアル・マドリードは大いにシメオネの戦術に苦しめられてきました。

その勢いはリーガ・エスパニョーラだけではなく、欧州の強豪チームも辛酸を舐めさせられる事となります。

シメオネのハードワークを前面に押し出した守備戦術は、ユルゲン・クロップが率いていたドルトムントのゲーゲン・プレスと似ている様で異なっています。

ゲーゲン・プレスは最前線からプレスを積極的に掛ける守備戦術に対し、シメオネのアトレティコ・マドリードの守備戦術は、最前線からプレスを仕掛ける事はしません。

むしろ、フィールド上の全選手を中盤の底まで出来る限り下がらせて、最終ラインと最前線の選手の距離を徹底的に狭める事を目的とした守備戦術を採用しています。

シメオネの戦術は闘争心が強く、機動力のあるフォワードの働きが大きいです。

チェルシーに引き抜かれた、ジエゴ・コスタはシメオネの戦術を実行するには、最高のプレーヤーでした。

サイドハーフのポジションも担当してきたジエゴ・コスタは、カウンターからオープンスペースに出されるボールに対して、単独で効果的に攻撃を打開させる事を得意としています。

ボールを奪ったアトレティコ・マドリードが、サイドのスペースに流れるジエゴ・コスタにボールを供給する所から始まるカウンターは、得意のスタイルでした。

現在は、その役目をアントワーヌ・グリーズマンが引き継ぎ、強力なチームを形成しています。

しかし、シメオネが用いる守備戦術は確かに強力ですが、フォワードのタレントが不足すると、あまり効果的に機能しないという短所も持ち合わせています。

その限界を感じたのか、一時期、シメオネはポゼッションスタイルを取り入れてきました。

ですが、あまり機能しなかったので、従来のスタイルに戻しています。

去就が注目されていたグリーズマンの残留も決まり、しばらくは戦力を維持できると見込んだせいもあると思います。

以上、アトレティコ・マドリードを率いるシメオネの戦術について公開しました。

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